明日はきっと青空 どこまでも

 2014年の10月に小倉で肺を切除する手術をして以降、その後の経過観察・ガンマナイフ・全脳照射・抗癌剤治療は全てK市で(最初は小倉から通って、途中からはK市に移住して)行っていた母君は、今日から主治医先生の転勤に伴い通院する病院が変わることになりました。先月まで通っていたF校親玉大学病院を移り、今日からは市内の「S」病院に通院することになります。「S」病院は、F校親玉大学病院の主治医先生からの紹介で母君が2度のガンマナイフ治療を受けた病院で、その主治医先生の転勤に伴い病院を移るという訳ですので、今日からはこれまで母君がお世話になったお2人の先生が共にいらっしゃる病院へ通うことになるということですね。自宅からの距離も近くなったし(「S」病院は西鉄から徒歩圏内です)、まぁ良かったんじゃないでしょうか(大学病院の場合、私が職員なので治療費の返還があるのですが、まぁお金の問題よりも母君の精神衛生の方が大切ですし)。
 本日は初めての診察ということで、流石にお一人でどうぞというわけにも行かず、「男く祭」前のアホみたいに忙しい日ですが朝のSHRを副担任先生にお願いして介添をすることに。8時半受付開始の15分前にタクシーで病院着、既に待合には少なくない人が並んでいます。初診の手続きをして、先日救急車で搬送された時の料金を支払い、お借りした病衣・スリッパとをお返ししました。大学病院との比較をしても仕方がありませんが、①まず最初に主治医Y先生とお話、②その後採血・レントゲン、③その結果を受けてY先生の診断、という3ステップそれぞれの待ち時間が長いなぁ、という印象。採血・レントゲンの結果判定に相当な時間が掛かる様子で、私が申請していた2時間の年休では間に合わず、③を待っている間に時間切れ、母君をお一人病院に残して職場に戻ることになりました。
 後でお聞きしたら、③でも異常なし(変化なし)というこれまでと同様の結果で、ガンマナイフを担当して下さった先生も交えて相談の上、今の薬が効いている間は継続治療を続けて様子を見るということになったそうです。

 タクシーで学校に入り、4時間目に授業が1コマ(文系2次)あったのでそれを行い(ここで回収した答案は、流石に「男く祭」の朝に返す野暮はせずに月曜の朝に返却します)、4限終了後は「備品移動」の監督。「男く祭」@F校会場で(展示・バザーなどに)使用する教室から、不必要な備品(机・椅子等)を別の保管場所に運び出す作業を高校生全員で行います。嘗ては教卓も教壇も窓ガラスもドアも全て屋上に運び上げていたので数時間の作業だったのですが、今は机と椅子とを運び出すだけにするという風に変わり、かつ移動の動線や順番を綿密に計算し、放送による指示系統もしっかりする(というか、生徒がそれに従う)ようになったので、30分程度で終了するようになりました。その分、各展示・バザーの準備や構内の装飾やという前日準備にみっちり時間をかけられるようになっています。

 教員不介入(生徒完全主導)のイベントとは言え、高3担任団の生徒指導部の先生を中心に指示・監督・許可判断等の仕事をする教員はいます。例えば、生徒が(許可された時刻以降も無断で)遅くまで作業をするならば、それを禁止だと追い返すなり見て見ぬ振りをする代わりに生徒が完全に下校する終電近くまで校内待機で不測の事態に備えるなりする教員が居るということです。今年は、そういったお仕事を高3生徒指導部担当の世界史・体育先生が全てお2人で引き受けられたので、その他の担任団にはほとんどと言っていいほど影響がありませんでした(世界史先生は連日終電が当たり前。或る日などは学校に泊まって始発で福岡のご自宅に戻り、神速で着替えて8時半に出勤という日もあったそうです)。
 教務部気楽、私は備品移動の後2時間の年休を取り、歩いて自宅まで往復をし、今日の検査結果を母君から伺いました。料金支払いや薬の受け取りなどで(初めての病院なので)ミスがあった場合は私が「S」病院まで出向こうと思っていたのですがその必要はありませんでした。今日の結果が悪い物ではなかった場合は明日の「体験授業」を聴講して頂くことになっていましたが、これも予定通りです。

 16時半に学校に戻った後は、今日の授業で提出された答案の添削をしたり、月曜の朝に配布する学級通信を作成したり(土日の「男く祭」は大成功、感動のフィナーレを迎えたという前提で「予定稿」を書くのですね)、明日の「体験授業」の板書計画を立てながら何を話すかを考えたり、色々とデスクワーク。
 職員室に居ても、構内の熱気が徐々に高まっていくのが伝わってきます。例年よりも1週間早い(準備期間が短い)というハンデを物ともせず、生徒一同活き活きと働いている様子。さて、真面目一徹の評価、時には能面(石像だっけ)と揶揄される(自嘲する)ことすらあった67回生高3が、ここぞの盛り上がりを生み出すことが出来るのかどうか、楽しみです。