言えない気持ちを卵とじ お弁当に詰めまして

 3時起床、書斎で昨日の理系東大特講の添削の残り、入浴後に母君の朝食と弁当2つを作成、7時半に出勤。1限が特講(京大現代文)の板書準備、2限が文系二次対策授業、3・4限でその文系答案を添削した後、昼休みと5限の間に自宅往復で母君の夕食を作成して、何品かの作り置きも。

 この自宅での作業で、遂に先日「ニトリ」で買った卵焼き用のフライパンを使いました。調味料として使っている白だしのパックにだし巻き用の出汁の作り方が書いてあり(卵3つに対して白だし10ml、水50ml)、メモリ付きのカップを用いて作り方に忠実に、卵は事務嬢さんがこないだ仰有ってたように白身を切るように溶くべし、溶くべし!
 油を引いてから卵液の1/3を流す。半熟状にしながら卵を向こう側に寄せたら、さらに油を引いて卵液の1/3を流す。先に向こう側に寄せた塊(核?)を少し持ち上げて、二度目の卵液がその下に入り込むようにした後、塊部分を手前に……パタンと手前にひっくり返すのが、余りに簡単にできてしまったので拍子抜けする。あら、これ、若しかして簡単な作業なの? も一度パタンと手前に返したら、向こう岸の塊がこちらの岸へ帰ってきました。で、それを再びあちら側に追いやって、油を引いた後に残り1/3の卵液を。
 ……らしきものが、できてしまった。ほかほかと湯気を立てる長方形は、確かに「もりき」が突き出しで作ってるあれと同じ外見をしてますよ。両端部分を少しずつ切り取って味見をしたら、これは白だしと卵との手柄ですが美味しいと思いまして。
 フライパンを洗いながら、じわじわと安堵が広がる。昨日の面談、卵焼きが作れる某くんの舎弟になるのを寸前で自重して良かったわ~。こんなに呆気なく作れるもんだって判ってたらもっと早くにやってたわ~。いや~、見る前にだわ、案ずるよりだわ、諺って本当だわ~。
 あと、ブロッコリー1株を茹で置きにしてタッパーに詰めて、1本だけ余ってた人参はグラッセにしました(バターと砂糖とで15分煮るだけ)。黄色と緑と赤とは弁当で映える。

 学校に戻って、6限目は人権同和の講演。将来ブラック企業やブラックバイトに引っかからないためにという内容でした。さて、F校の職員室はどうなんでしょーか!? 因みに、本日放課後の京大現代文特講の文章は90年の金子光晴によるもので、凡そ入試現代文に使われた文章の中で最も愛するものの一つなのですが、そのタイトルは「報償を求めない心」です。
 7・8限(16時~18時)が特講。職員室で少し添削をした後、忙しいときほど飲みたくなるのが常らしく野菜料理「B」から小料理屋「A」をはしごして帰宅。