今日までそして明日から

 月曜日からが前期課外(最初に「加害」と変換されるお約束)授業ですし高3に夏休みはないというのがF校のデフォなもんで実感はゼロですけれども、一応今日は1学期の終業式です。そして、ただでさえ実感の湧きにくい終業式を更に身の入らない儀式にしてしまうのが今年の酷暑、体育館に1000人を集めて式をやるのは熱中症等考えたら危険だという管理職判断で教室大気で放送による実施が初決定です。儀式に身が入りにくいというデメリットと生徒が死なないというメリットを天秤にかけて前者を優先するバカはF校にはおりませんのよおほほほほ。
 で、果たして儀式に身が入りにくいのか、と言えばまぁ最初こそそうで、放送が始まっても自習の手を止めない所謂「真面目な」生徒も散見されたんですけれども、タレントとしての経験も豊富な校長先生のスピーチが淀みなさといい声のマイクへの乗せ方といいもう何というかプロのそれで、途中からちゃんと顔を上げなおす生徒が散見されたのは大変いいことである一方、担任の私の方はといえば「ラジオか何かでMCを務められたご経験でもあるのかしらん」とか考えながらも巧すぎるスピーチが途中から何だか可笑しくてたまんなくなって笑いを堪えるのが大変で大変で。
 酷暑体育館ではなく冷房完備の教室での終業式、これは「当然じゃん」ではなく「よく決めた」と褒めていただきたいところ。因みに、高3は終業式後に150分の数学テスト会がありまして、更に理系京大志望者は120分の現代文特講がありますけれども、これは「当然じゃん」ですね。

 というわけで、午前中は終業式、その後は特講やら教務部会議やら職員会議やら、学期を閉める業務が続々。15時に一旦帰宅して母君の夕食を作って、16時・17時は三者面談。その後、18時から毎年恒例の「高3担任団が生徒がお世話になっている先生方をおもてなしする飲み会」が開かれました。直前に、58回生Fくん・Tくんから飲みましょう! というメールが来たのをお断りせざるを得なかったので、事務嬢さんと二人で一次会後に抜け出して、2次会から合流しました。ライブバー「A」で歌い上げまくり。他に58回生の女子2人と、教員2次会を終えた中1主任体育先生とが途中から合流。主任先生がやってくるなり「いけのっちゃん、エレベーターって、止まるんよ」と仰ったのに対して「当たり前でしょ。止まんなかったら降りらんないじゃん」と返したんですけど、翌日聞いたら2次会(雑居ビル6階)から1階に降りるエレベーターが不調を起こして、1階の床より30cmほど下がった場所で止まり、そのまま15分ほど閉じ込められてしまったそう。あぁ、それは酔い覚めの恐怖だったでしょうねぇ。

 弓きいろ『図書館戦争 LOVE & WAR 別冊編(6)』読了、★★★★。
 戸田誠二『egg star』読了、★★★★。超久々の戸田誠二。短編集ではなく、『星の王子様』に挑んで10年かかった長編、力作です。