君がほら描き出す刹那に恋して

 早起きして母君の朝食準備の後、学校で仕事。ノルマ(一応これくらいやっておこうかなぁ、という想定)は11時前にはクリアしてしまったので、自宅に戻って母君の昼食・夕食を作成。後は、自室に籠もってラジオの前で正座するだけです(実際には、スマホNHKラジオのアプリをダウンロードして、ベッドに寝っ転がって聴いています)。何も飲まず、何も食べず、ただただラジオを聴くだけ。

 『今日は一日ユーミン三昧』、12時過ぎから8時間半ぶっ通しの生放送です。NHKラジオの『三昧』シリーズを聴くのは今回が初めてです。「破れた恋の繕し方教えます」から始まったプレイリストは、時に提供曲などを挟む変則がありながら、基本的には『ひこうき雲』の時代から始まる年代順。ゲストはユーミン通にして音楽通の佐野史郎(番組中に鈴木茂とメールのやりとりなど!)、ユーミンのファンとして知られるビビる大木、ユーミンのマブダチの千秋、後はアナウンサー。
 流れてくるほぼ全ての曲は歌詞を見ずともフルで歌えます(流石に一部歌詞が欠落している部分はありますが)が、番組中2回もかかった「今だから」だけは本来よりキーが高い気がしました。レコードのかけ方の問題でしょうか(「今だから」は、オリコン1位を獲得した楽曲の中で唯一CD化されていないのです)。あと、コメントゲストのホリケン(ネプチューンの方)が「ユーミンがかつて使った『スネークアウト』の語の意味が分からなくて格好いいと思った(大意)」と言ったのですが、それは「ドロン」と同じ意味で同じような死語です。
 しかし、8時間半も放送をしておいて、近作が少ないのは致し方ないとしても、『LOVE WARS』~『Tears and Reasons』の4枚(史上初200万枚突破の『天国のドア』を含む完全無欠の絶頂期)を完全スルーっていうのは凄いですね。途中、「瞳を閉じて」のデモを流したのですが、そのいきさつ(NHKがどのような役割を果たしてそこにどのような人間ドラマがあったのか)の説明に時間をかけすぎたのが原因で、ちょっと偏向気味だったかな、と。

 『三昧』好きのミッドナイトくんとやりとり。
 私「ガッツリ聴いてしまったんだけど、時間の蒸発感と体力の消費とが半端じゃないね(満足はしてます)。これ、毎回聴いてるの? 凄いなぁ」
 ミ「時間の蒸発はまさにその通りですね……部屋だととりあえず聴いてるというより点けてる感じなのでBGMとしていいのかよく昼は寝落ちしてます……昨日今日は道の駅や名所を出たり入ったりしてるので、100%は聴けてませんが、足りない分はwebのプレイリストとかネットの反応で補ってます」
 私「そっか、現実空間での独りBGMと仮想空間での絶叫上映とが身体の中で共存してるのね。次元を跨いでるなぁ。ファンは現実一辺倒で集中しますから。あっ、『雪月花』のアウトロに『Painting the sea』のイントロが重なった! 切り方下手か! とか言いながら(笑)」
 ミ「確かにハマってる特集でしたら自分でもそうなりそうです(それライブアルバム版だろ! とか)。私は知らない曲へのアンテナを広げて発掘する機会というがっ様の教えに従っている面が大きいです。特に最近新旧問わず音楽は疎くなってきていて、ドライブ用のプレイリストしか流さなくなってきたので……」
 勉強熱心だぁ、と感心。私、音楽に関する感度は最早完全に諦めてますもんね。『三昧』も、ユーミンの2回目3回目があったら聴きますけれども、他にはこれは聴く! という企画を思いつかないもんなぁ。あぁ、「中島みゆき三昧」があったら聴くかも。後は「ザ・ピーナッツ三昧」なんですけれど、こっちは企画自体が立てられないでしょうねぇ。アニソンとかゲーム音楽とかキッズソングとかは興味範疇外の曲が半分以上を占めるのが分かってるし……あぁ、「みんなのうた三昧」は以前放送されたやつを聴いてもよかったなぁ、と思いました。

 番組終了後(勿論母君はとっくにお休みです)に入浴、風呂上がりに「もりき」に行って軽く飲みました。