ぼられた客がころがり出す 踏みたおして

 起床後に入浴、母君の朝食・昼食とを準備してから出勤(昼食はプレートごと冷蔵庫といういつものやり方)。
 授業はセンターが2コマ、4限で課外授業は終了し、本日は5・6限で文系東大現代文特講。これが02年文系、永井均『転校生とブラック・ジャック』から「解釈学・系譜学・考古学」、東大入試史上でも稀な難問なんです。解説の時には、これは滅多にやらないんですけれども本文の外から持ってきた具体例に長い長い時間(と板書文字数と)を割くつもり、2014年の映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん』が本文の概念に即応なんですね。映画のネタバレは出来ませんが、ロボとーちゃんの「解釈学」的意識が「系譜学」的意識に転じて以降の本編は、もう涙無しでは観ることが出来ません。

 15時半に特講が終了した後、職員室で90分の添削。根性で半分終わらせました。今日は、夜に大型の飲み会(教員4・卒業生6)の飲み会があるので明日未明の添削が不安、少しでも終わらせておく必要があります。
 でもって、17時に自転車で帰宅。母君の食事を準備してお茶と一緒にお出ししたら、タクシーで飲み会会場(焼き鳥「Y」)に10分前に到着。店の前で他の人たちを待ち、教員からは入口で会費を徴収。全員の入店を見届けたら、先ずはレジでお金を払ってから私もテーブルに着きます。
 「Y」の飲み放題付きコース5000円は3時間の長丁場、料理ももつ鍋を別の串料理に変えて貰いましたので、K市名物を嫌になるほど味わって貰えるはず……と思ったら、豈図らんや最初の刺し盛りで九大長大勢は大感激のご様子。まぁ確かに、学生はそんなに良いものは食べらんないもんねぇ。あ、そうそう、本日の参加者は63回生。担任団(体育・化学主任・国語私・英語高2副担)と、卒業生(大学1年生~4年生……あれ?)。
 長医4人のGくんは医学部且つ運動会という二重の「体育会系・縦社会」に所属しているので、飲み会では(当日最中も次の日も)何回だって吐く、というのがデフォルトになっているそう。どのくらい内面化しているかというと、「えっ、先生は吐かないんですか?」と、職持ち38歳に心底驚いた顔で聞いてくるくらい。
 で、そのGくんと隣のWくんとが飲み比べ(スピード競争)をし始めたあたりから卒業生が(女子3人も)泥酔ルートまっしぐらになってまして。私も明日未明の添削(と、母君の三食作成と、授業2コマと、理系特講と、職員会議と)がなかったら最後(期?)までつき合っても良かったんですけれども、今回は泥酔ルートに乗る訳にはいかず、一次会でお暇しました。

 二次会の店の「L」は雑居ビル2階の入口に上がる階段がメチャクチャ急で酔っ払いを殺しにかかってるレベルなんですけれども、後で聞いたら店を出た後、階段を降りる途中の体育先生の背中に泥酔した某さんが転がり落ちて来たそうです。う~ん、やっぱり行かなくて正解だったかな。
 でもって、気持ち良く入眠のベッドで今日の飲み会を反芻しつつ、自分がビール2リットル(中瓶4本)の後に日本酒を4合くらい飲んでたことに気付いて、Gくんの「先生は吐かないんですか?」っていう言葉の裏に「そんなに阿呆みたいに飲んでるのに」というのがあったのかも知れないと思い至りました。ごめんなさい、割とお酒、強いんです。