かわいいあなたを 狙ってる。

 学級文庫には漫画NG。これはもう、偏見だという批判は甘んじる他なく。だって無理ですもん、傑作は伝染るんです。近作だけでも『セトウツミ』『町田くんの世界』『ちひろさん』『よつばと!』『きのう何食べた?』『王妃マルゴ』『プリンセスメゾン』『重版出来!』……どれもこれも浪人誘発剤じゃないですか。それなのに、今、ここへ来て、岸大武郎『恐竜大紀行』再復刊……ああっ、紹介したいっ! 迷うっ!
 高3じゃなかったら、1冊完結ものに限っては収録してもいいかも。今適当に思いついた5冊を、と言われたら、萩尾望都イグアナの娘』、施川ユウキ『オンノジ』、古屋兎丸『Palepoli』、木下晋也『つくりばなし』、田中圭一『ペンと箸』、水木しげる『総員玉砕せよ』、西炯子『お父さん、チビがいなくなりました』、上野顕太郎さよならもいわずに』……はい、5冊とか無理。やっぱ漫画は無しです。

 本日は代休(日曜出校分)。中学は通常授業ですので、9時入りの職員室にはそれなりの人数の先生方がおられます。週末の中学体育大会に向けて生徒も慌ただしく動いています。私はそれらをよそに、主に添削方面でため込んだ仕事を処理。12時過ぎに職員室を出て、郵便局でクラスTシャツ代の払い込みをしたり、自宅で母君の昼食を作ったりと。
 午後は福岡天神まで往復、ジュンク堂で本を買い込みました。
 帰りの西鉄K駅スーパーで色々と買い物。食料品売り場(肉屋近く)に野村昭子みたいな試食のおばちゃんが居まして、そういう外見の人あるあるなのかスルリとこちらの中に入ってくる。「お兄ちゃん、ご飯作ってるの?」「えぇ、母が動けないもので、その分を」「あらっ! お兄ちゃん若いのに、お母様がお悪いの?」「病気で、鍋釜が持てないから」「そうなの! なら、ちょっとこれ食べてみて」「……美味しい」「ほら、これも」「……あ、こっちも美味しい」「でしょ? このハンバーグとシチュー、湯煎でいいのよ。お母様にね、これ、明日から498円、今なら298円。お兄ちゃん、楽をしなきゃダメよ。安く楽をするの。おばちゃんからのアドバイスだから。ね? 明日からならこれが498円!」「はぁ、じゃあ頂こうかなぁ」「ね、これとこれと、2つずつ!」「はぁ、どうも」「ありがとうねぇ、頑張ってねぇ」 ハンバーグ2つ、ビーフシチュー2つ。湯煎するだけ。

 帰宅後、入浴からの母君夕食作成。今日はまだ湯煎してません(作り置きで間に合いました)。母君がお休みの後、肉料理「I」に出掛けて独酌読書。
 はるな檸檬『れもん、よむもん!』読了、★★★★。自分の読書の原体験を思い出しながら(思い出せる限り思い出すと、やはり4歳鍵っ子時代のアパート2階、1階店舗に入っていた貸本屋で借りた水木しげる翁の『妖怪大百科』に行き着きます)。