右に定期券 左に生ゴミ

 夕方のローカルワイドショーに、料理研究家山際千津枝さんが出ていると、昔のことを思い出します。母君は私が小学生低学年のころ(っつこたまだ20代!)、彼女の料理教室に通いつつ、調理師免許・栄養士免許をお取りになった過去をお持ちで。
 私「台所で、ず~っとエイコサペンタエンサン・イコサペンタエンサン・ドコサヘキサエンサン……って唱えてましたね」
 母「よく覚えてて」
 私「あれは子どもには呪文で、子どもは呪文を覚えます。リノールサン・リノレンサン・アラキドンサン……」
 母「(笑)」
 まぁ、他愛ない会話です。会話をしながら台所に立っているのは、今は私の方なんですけれども。因果ですね。

 校内模試、現役高3生のみのデータですが、平均点が90.0点(得点率45.0%)になりました。4人の教員による合作(現代文2題、古文1題、漢文1題)なのですが、それぞれの問題の難度はバラバラながら「全体で4割5分程度」を毎回の目標にしており、ドンピシャでその数値になったのは15年目にして初めてのことです(どうか採点ミス・得点訂正がありませんように!)。だから何だというレベルのことではりますが、じんわりと嬉しい。
 因みに、文系と理系とでは理系の方の平均点が高くなります。理由は2つあって、1つは文系の方が問題の難度が高いから(古文と漢文とで文理が別問題になります)、もう1つは理系の受験者が東大・京大志望者のみに絞られるから。今回私は文理共通の現代文を出題しましたが、その得点だけを見れば文系の方が理系よりも少し上です。

 4時起床、書斎で作業後に入浴、母君の朝食をお出ししてから出勤。ゴミ出しの日でしたが、朝ゴミを出しに行くのは何となく母君の役割になっています(ゴミをまとめて袋を結ぶのは私の役割)。母君にとっては結構な労働なんじゃないかな、転倒が怖いので雨風の日は私が代わりにやらなければなりません。
 職場では1限が会議、5・6限がセンター授業。校内模試で近藤譲『聴く人』を出題したので、今日のセンターは2000年の本試験評論、近藤謙「『書くこと』の衰退」を。平均点は高くなる(40点前後でしょう)問題ですが満点は難しいタイプの問題ですね。解説で本当に言いたいことは一点だけで、本文の概念を借りつつ本文を逸脱して、試験中の記述における「構え」について3分喋ります。

 夜は二日市に出て「月空」で焼鳥。毎回毎回「和牛モモのタタキ風カルパッチョ」を注文しているのですが、今日は入店直後にマスター(63回生Mくんパパ)からモモを切らしていることを謝られました。残念。というわけで串三昧の読書独酌。幸田文ナンシー関ナンシー関は武田砂鉄氏がチョイスした「小耳」ベスト盤なんですが、恣意的に切り取っているとはいえ、この芸能予言者っぷりは凄すぎるの一言です。