最愛の愛妻 貞操を想定 大半は

 或る大きな職場の飲み会の2次会で、63回生担任団の体育・化学・国語私、の3人がなじみの居酒屋にふらりと入った……ら、偶然50回生某氏がご夫婦でお出でで、化学・体育が恩師であるという縁で同席することに。47回生である私は勿論某氏とは初対面で、お連れはF校とは無縁の方でした。
 2時間ほどの宴席は終始和やか。某氏(歯科医だそう)は物腰も柔らかな好青年で、高校時代の思い出から始まった話題は、自然とご夫婦の馴れ初めへと移り、人の紹介で一目見た瞬間に「結婚するならこの人」と直観なさったという出会いからご結婚まではトントン拍子、その語り口にも愛情が滲んでお出ででした。
 それだけに余計にハッとさせられて、正直に言って宴席の間中そればかりが気がかりだった私にはとても場を楽しむ余裕がなかったことが一つ。某氏、我々を前にお連れの方を指して「全然学がありませんから」という旨を2度仰った。
 ご結婚から数ヶ月、師弟の関係に当たるような人物とご夫婦で並ぶのは若しかしたらその夜が初めてだったのかも知れません。恩師を前にした故のご謙遜に、お連れを巻き込むことが果たして必要なのか否か。独身の私では測れない何かがあるのかは判りませんし、お連れの方の前で何かを言うのは憚られたので、某氏と連絡を取っているいう化学先生に後で老婆心を発揮しました。

 授業はセンター演習、評論と小説とを100点満点で解いて自己採点、私が楽をする私のための授業みたいになってちょっとだけ罪悪感。解説のプリントを作る手間と引き換え、と言っても授業に参加する生徒からしたら知ったこっちゃありませんね。16年の本試験を使いました(土井隆義佐多稲子)。
 昨日の「もりき」臨時休業の理由をマスターに店で聞いたら、お母様が腰をお悪くされて入院になったということ。私の母君とは二回り以上年の離れたお方ですので心配です。