なしのなっちゃん はなしずき しゃべります

 ユーミン『紅白』についてTwitterでちょっと呟いたら、オツカル様から「ユーミン出るとしたら番組後半の怖がってはいけないパートなのかな?」、がっ様から「メイウェザーの代役じゃないの?」というレスがついて、ラスボス大喜利なら返信しなきゃと思ったんですけれども、「メイウェザー」という固有名詞(?)の意味が分からなかったので断念しました(「カズレーザー」みたいな感じ?)。

 3時前に起床、書斎で東大文型特講(04年伊藤徹)の添削。18年入試で14年ぶり2度目の出題があった希有な哲学者(正直、入試頻出という有名人ではありません)。共通一次が始まった79年以降に限定するとして、東大現代文で2度出題された人って、この人と清岡卓行くらいしか思いつきません(他にいたっけ?)。
 で、この伊藤徹氏本文、18年はそうでもないんですけれども(出題直後に当時高1だった67回生の定期テストに応用問題として使いました)、04年のは本当に本当に難しいんですね。東大現代文特講では12年→89年→00年→04年→10年→09年、と6回を使って東大現代文で人類史を概観するという遊びを行います(前近代~近代~現代における倫理の流れをざっくりと)。で、それは04年を落としても出来ない訳ではなく、実際67回生特講の年間の回数が事前想定より1回多くなかったらカットしていたかも知れないんですが、まぁとにかく今年が最後だと思ってやってみよう、と。で、やってみたら果たして聴講生総グロッキー状態。平均点は久しぶりに3割台です(それでも評価は「例年並み」ですが)。文系の最高点は21/40です。「環境倫理」と「生命倫理」の話、「消費社会」と「情報社会」の話、00年(加茂直樹)の文章とはまた別の意味の「利己(エゴ)的自然保護運動(エコ)」の話、とここで具体的なことを書いても意味不明ですが、とにかく試されている内容が多すぎて。添削も、割と大変でした。
 因みに、準備した解答例の問5(120字)は字数ぴったりにしたのですが、後でB組才女某氏から、某「先生、ここ、違ってます」 私「あ、『生命倫理』が『生命倫』になってる」 某「ですね」 私「1字オーバー……じゃあ、ここの『そのような』を『そうした』に変えよう」 某「なるほど」

 7時に母君に朝食をお出ししてから直ぐに学校へ。始業前にデスクワークの後、SHRその他の仕事を片付け、10時から年休を取って自宅に戻りました。母君の介護申請は半年ごとの更新が必要で、それに際して訪問調査を受けることになっているのです。
 10時40分にお越しになった女性と母君とが、主に現在の生活の便不便、及び(認知の程度を確認するための)母君の来歴について問答をしているのを見ながら(時々口を挟みながら)、台所で昼食の準備。今日の日付を答えられないの、最初は少し悲しかったですけれども今はもう慣れました。よくよく考えたら、毎週木曜の絵画教室と月に2度の通院を除けば私よりも遙かに忠実に「日常性の維持」を実行なさっているわけですから、曜日日付の概念も蒸発するのが正しいのかも知れません。

 訪問は30分ほど、母君に昼食をお出ししてから学校へ戻り、4・5限は授業(内1つは添削ありの文系二次)で、放課後は東大現代文理系特講。前述の04年伊藤徹を、今度は理系の生徒に解いてもらってグロッキー。解説(50分みっちり)も大変です。
 帰宅後は、調査訪問と午後の絵画教室とでお疲れの母君に夕食をお出しして、早々にお布団に入って戴きました。その後、「もりき」に出掛けて先にいらしていたHさんとお話。帰りにHさんちに寄って、金時豆を煮たやつとほうれん草(そのままお浸しにできるやつ)を戴きました。早速、明日の母君の朝食です。煮込んでいる途中のカレーは明日出来上がるそうなので、それも戴くことになりました。梨をたっぷりすりおろして入れているそう、これが旨いんですよ。

 野瀬泰申『決定版 天ぷらにソースをかけますか?』読了、★★★★。料理・名物を巡る地方差調査。やっぱり面白いのは読者投稿の多彩とVote結果が鮮やかなメイン部分で、後半の食べある記はちょっと冗長かな(読み物としてレベルは高いんですけれども)。筆者がK市出身なので、筆者の地元愛に共感できるのも幸運でした(K市の飲食業界では名の知れたM氏も投稿者として名前が登場しています)。

 21時就寝。