タンポポが! タンポポが伸びていきます!

 学級日誌の日直感想に、東大理系を志望している某くんが「髪を切りに行く暇がない」とボヤいていて、そうだったそうだった、と。東大・京大志望の場合、高3の11月は週末に冠模試が3連戦、丸々1ヶ月休みの日がなくて散髪の時間も取れないんです。私は爆発系の癖毛だったので、高3の秋に鬱陶しくてしょうがったのを思い出しました。
 癖毛といえば先日。行きつけの美容院の美容師さん(同じ年、軽いめのお友達気分)に「昔は爆発系だったんですけど、最近は伸びてもあんまりって感じなんですよねぇ。癖毛って治るんですか?」と聞いたら、「あ、それはですね、髪が段々細くなって爆発する力が無くなっただけです。治ったんじゃなくて、老い」と撫で斬りにされて、あらこの人鋏だけじゃなくて太刀捌きも結構なもんなのね、と思いました。
 よく考えたら、中高時代を思い出す時に「四半世紀」とかいう語彙が出てくる歳になった訳ですからねぇ。

 母君の朝食は、豆腐と白菜の味噌汁・目玉焼きを作って、惣菜屋のチャプチェ・煮物(どちらも50gずつ買ったもの)に添えます。目玉焼きのケチャップはB組某くんママから、モリンガ茶は超ベテラン美術先生に戴いたもの。昼食には、Hさんから頂戴したカレーを出しました。愛をトスする毎日ですね。
 午前中に書斎で仕事(学級通信の作成その他)をして、母君に昼食をお出ししてから自宅を出ました。

 新幹線の代金は8000円弱と馬鹿になりませんが、片道35分のスピードが有り難い小倉往復(母君の夕食に間に合うよう帰れます)。先ずは小倉の魂食「はるやうどん」(改装して綺麗になってました。味はそのまま)で肉うどんを食し、北九州芸術劇場で2時間の観劇。白石加代子水木しげるなら行くしかないという『ゲゲゲの先生へ』(佐々木蔵之介松雪泰子白石加代子他)、これが随分良かった。「丸い輪の世界」「コケカキイキイ」、それにちょっとマニアックな「錬金術」という短編3作からインスパイア、演劇的な(必ずしも水木翁的ではない)笑いと水木翁的な諷刺との調和で魅せました。台本が売ってたので購入して後で読んだんですけれども、文字だけだとこんなに味気ない(舞台だとあんなに面白くなる)のかぁ、と感心。
 15時半の新幹線でK市に戻りましたが、丁度その頃、「サザンクス筑後」でF高演劇部の福岡県大会発表が行われてたのかな(見事に九州進出を決めたそう。12月の大会は是非観に行きたいと思います)。

 森博嗣『森には森の風が吹く』読了、★★★。雑文集。小説作品にあとがきを付けない筆者が改めて書いたあとがき集が売りなのですが、私は筆者をエッセイの人だと思っていて小説の方は熱心な読者ではないので(読みはするけれども、ワインを香りだけ嗅いで捨てるような読み方しかしていないと思います)、それにはさほどそそられず(ただし、ネタバレなしの抽象解説は独特で他の人のものよりは面白い「作品」です)。

 夜に居酒屋「A」に行ったら、文字通り「十把一絡げ」の小松菜をお土産に戴きました(その三倍以上の量を常連さんから貰ったのだそう)。土のついた取れたてで、帰宅後に冷蔵庫がいっぱいに。味噌汁と煮物(厚揚げかな)で3把、残りはHさんに回します。主婦か。