平成、疲れてた

 昨夜2軒目に訪れた文化街の小料理屋「S」は、F校の先生方との二次会でたまに使いますし、事務嬢さんとの「F校カラオケ倶楽部」の番外編飲みでもちょいちょい訪れますし、興が乗れば卒業生を連れて行くこともあるので、私は多分常連の一人としてママさんに認識されているんじゃないかと思います。Twitterで昨年2月から続けている「K市○○軒目」シリーズ(100軒突破記念に、8月中旬の日記で全店舗一挙公開)では48軒目に登場していますね。それが、ここ数週間で何度か前を通った時にずっと灯りが点いていなくてちょっと心配していました。スナックを引退された後の開店と言えばママさんの年齢は推して知るべし、まさかの可能性も頭に過ぎっていましたので、昨日1軒目の終わりにエイヤと電話した時に「是非いらして下さいな」と言われたのには一息でした。訊けば、やはり暫く身体を壊してお出でだったそうで、是非ともご自愛下さい、と。
 さて、この「K市○○軒目」シリーズ、(私がじゃなくてK市がですが)しれっと凄いのは2年弱で閉店した店が1軒もないこと……だったのですが、年末についに初めての閉店が出ることになりました。自宅徒歩2分の焼き鳥屋「K」(焼鳥も勿論、とにかくお好み焼きと串カツとが美味しい老舗)が、店主高齢のために年末で店仕舞いするとの情報。閑古鳥ではなくて引退ですのでまだしも暗さは薄らぎますが、それでも残念は残念、同じく常連の関西数学先生と店仕舞い前にご一緒する約束をしています。

 既に有名なのかも知りませんが、折坂悠太という男性シンガーソングライター、YouTubeで公式映像を幾つか観ているのですが、凄いですね。アルバム(10月発売の『平成』という2nd)を買おうか買うまいか逡巡している最中です。確かに「凄い」んですけれども、「あ、この曲、好き!」ってなる曲がまだ見つからなくて。若しかしたら、アルバムのタイトルチューン(ですので「平成」という曲)がスルメなのかなぁ、という予感はあるのですが、それだとしたらあと暫く日数がかかります。
 男性歌手(ソロ)に食指というのはほぼ皆無です。アルバムを集めている人といえば、井上陽水森広隆高橋徹也……あれ、3人だけ? ANATAKIKOUはソロプロジェクトになったから4人目になるのかな。山下達郎は何枚か持ってますけれども「教養」としてですし。

 昨夜の若手芸(38ですけど)ははしゃぎすぎ、2軒目の途中で完全に喉が潰れてて、朝も全く声が出ません(平日だったとして授業・特講が成立しないレベル)。起床も6時半と遅く、入浴の前に母君の朝食を準備するといういつもとは逆の順序。お風呂に入ったら少しだけ喉がすっとしましたがまだまだ、ただ宿酔いではないので、ちょっとした家事や買い物(お米を買いたいという母君と血痰ネーミングスーパーマーケット「You Meマート」へご一緒)を終わらせた後、10時から書斎でずっと仕事。東大漢文(文系)、東大現代文(理系)の添削70枚を終わらせました。途中で母君の昼食準備を挟んで、集計まで終了したのは16時。これはかなりのハイスピードですが、現代文の方が一昨日文系で扱った教材(10年の阪本俊生)だったのが理由で、これが今年初めての教材だった場合、あと1時間以上かかったんじゃないかと思います。

 山本周五郎『殺人仮装行列』読了、★★★。1930年代に書かれた少年少女向けの推理小説、文庫初収録の5編を含む全18作は、流石に今の目で読むとレトロなものが多いですが正に「歴史」を読む妙はあります。一編だけ大人向けが入っていて「出来ていた青」のタイトル、これは花骨牌の役だそうですがよく判りません。作中には、「踵と臀で部屋中を動き廻る」という被害者マダムの「異常××」「××生活」など伏せ字が数ヶ所。伏せ字が入った文庫本と言えば、直近だと桐生悠々畜生道の地球』、その前は最早就職以前の筒井康隆かな。その前は……。