最高のTrip Goin Goin とっぽいよ

 本日から4泊5日で年末上京。その間母君は4泊5日で市内の介護施設「K」にご滞在いただく(今回が8月、10月に続いて三度目)のでやや心苦しいところですが、命の洗濯じゃぶじゃぶが心身の支えになっているのだからと言い訳をしつつ。この後、1月のF校入試期間、2月の東大二次試験応援出張、3~4月の春上京、5月の黄金週間上京、と毎月のショートステイをお願いすることになります。

 朝から私、母君それぞれの荷物(着替えが中心)をまとめる作業。
 私の方は、靴下・パンツ・Tシャツ・色柄シャツの着替え、数冊の本、髭剃り、携帯充電器、CDウォークマンとCD数枚、でお仕舞。旅行用のバッグ1つに入ります。因みに、上京中(今夜かな)に、宿のある池袋か飲み会のある渋谷かで肩から斜め掛けできるバッグ(吉田カバン)を購入するつもり。街歩き・出勤用です。
 母君の方は、私同様の着替え、本を1冊、携帯充電器、コップ、大小のタオル、そして何より大切な薬、等々。こちらは大きな紙袋2つに分けて入れました。

 11時にタクシーを呼び、先ずは母君がお世話になる施設「K」へ移動。事務の方も介護スタッフの方も(珍しい名前だからでしょうか)母君のことを覚えてくださっているようで、感じよく「池ノ都さん、お久しぶりで~す」と言ってくださるので安心です。部屋の箪笥に衣類を入れて、テレビカードを購入してテレビが見られるようにし、冷蔵庫にペットボトルを1本(予め蓋を開けておきます)、等々部屋の準備を終えてから母君にしばしお別れのご挨拶。スタッフの方が、母君の体温や血圧やを測って下さるのでその後をお任せして出発です。
 施設から再びタクシーで西鉄K駅へ。構内のチェーン店「やりうどん」にてカレーうどんと瓶ビールとの昼食。サラリーマンだ冬休みの親子連れだが犇めく店内でビールを飲む背徳たるや、あなた。早速の極楽旅行気分です。

 福岡空港へ向かう高速バスが事故渋滞で遅れまくったのにはちょっと焦りましたが、何とか離陸予定時刻の20分前に空港に滑り込んだので、保安ゲートを潜る時刻にギリギリ間に合いました(15分前までに手荷物検査を受ける必要があるそう)。ゲートに到着した時には既に全ての乗客を機内に案内する最終段階で、待ったり立ち止まったりする必要が全くないまま機内に入れたのはストレスフリーで幸先よく(っつっても、座ってシートベルトを締めた途端に心拍数は上がるんですけれども)。機内は7割程度の客入り、私は3列並んだ窓側に座ったのですが、隣(真ん中)は空席でした。年末、そんなもんなんでしょうかね。機内ではずっとCDを(折坂悠太・高橋徹也)。機上、ふと一瞬(多分5分程度)寝落ちたんですけれども、その間にドリンクサービスが通り過ぎていたのがちょっと残念なフライトでした。

 羽田空港から品川、構内でHさんへのお土産「品川珈琲」を配送手続き。池袋へ回る山手線内では小沢昭一の評伝(?)を読み始め。品川駅のホームはとんでもない込み具合で、目の前の外国人観光客らしき二人連れ(フランス語)が列を抜けて後続に(ぎゅうぎゅうの車内になお突入しながら)乗車する権利を譲ったのに倣って、初めて1本電車をやり過ごすということをしてみました(2分後に次のが来るわけですからね)。

 池袋北口から徒歩5分が定宿、いつものようにチェックインをした後で入浴。何も品川・浜松町と(山手線で)真逆の位置にある街に宿をとらなくてもとも思うのですが、値段が安いのと1階に数年前にできた大浴場がやたら気持ちいいのとに負けてしまうんですね。あと、池袋東口にお気に入りのネカフェがある(しかも北口にも新店舗ができた)というのはとても重要なファクターです。

 ホテルを出て池袋→渋谷。東急百貨店の鞄売り場で吉田カバンを購入(1分即決)した後、待ち合わせのハチ公にて無事Yくん・Nくん(56回生「いつメン」)と合流。群衆に揉みくちゃにされながら、Nくんに「クリスマスの19時とか人が多いに決まってるでしょう!」と叱られる47回生私。初めて担当した生徒である56回生と私とは9歳差でこれは兄弟・兄妹の年齢差、今担当している67回生と私とは20歳差でこれは叔父と甥・姪の年齢差、全然違いますね。
 何が違うってですね、56回生の3人(この後でOくんも合流予定)は私に対してタメ口なんですよ。卒業後にさんざん遊んで仲良くなったから、ではなくてもう在学中から。どペーペーだった時代、「授業を始めま~す」って言ったら生徒から「授業中に私語をするな」と言われて巧いこと言うなぁ、と感心しながら傷ついていた時代の愛すべき子どもたちです(今はアラサーですけど)。辛うじて敬語が混じるのは3人の中でいちばん真面目なNくん(エンジニア)くらいかな。

 今夜のお店は宮崎料理「虎視眈々」。若鶏と親鶏との炭火焼きを食べ比べてその触感(要するに硬さ)の違いにびっくりしたり、物凄くしっとりしてて抜群に美味しいチキン南蛮に舌鼓を打ったり、「ムカゴって何?」というNくんに塾講Yくんが「生物で習ったじゃんか」とF校の授業を引いて解説したり、目茶目茶日本酒が進む我々と店員さんとの「隠し酒で東村山のお酒があるんですけど」「東京の日本酒って『屋守』しか知らないんですよ」「え、いや、『尾守』なんですけど」というやり取りで「尾守」が東村山のお酒だと知ったり、いきなりジンジャーエールを注文したYくんは実は3月から一滴もお酒を飲んでないという話でそのままダイエット談議に花が咲いたり、朝食べない昼食べない夜はビール2本と日本酒2~3合という私の食生活に対してYくんから「頭おかしい人のやつじゃん、それ」とサイコがパスってる認定を下されたりとか、要はとってもとっても楽しかった!
 因みに、いつか再訪必至の「虎視眈々」ですが、調理の方々は宮崎とは縁もゆかりもないそうで、九州で食べて感動したから自分たちなりに再現した料理であって「宮崎料理ではないんです」とのこと。奥ゆかしい言い回しでしたが、とにかく美味しかったのは本当。

 年末進行の仕事に忙殺なう、というOくんは結局一次会に間に合わず、二次会は「ZOO」で麻雀というのが既定路線だったため、結局我々がコンビニで麻婆丼を買って行ってやるという粗末な夕食に甘んじてもらいました(麻婆丼で「甘んじる」ってのもアレですけど)。因みに、一次会の14000円は私が全部払って、その後「その代わりさ、この後は全部3人で払ってよ。めっちゃ面倒見てほしい。僕、王子様やる」みたいな精神年齢12歳くらいのことを言い出した私に気軽に「いっすよ」と答えたNくんは、「ZOO」に持ち込んだイカリ豆を全部剥いてくれました(普通に「これ全部剥いて~」と言う私にYくんは「マジかよ」って)。K市での普段の生活でも精神年齢が20歳程度の私、上京したらそれが更にダダ下がっていくのが我ながら心地良く。
 麻雀は相変わらずバット大振りタイプのOくんが私に振り込みまくってくれたお陰で三半荘打って私の勝利(一半荘目で50000点超だったかな)。若しかしたら「王子様」への接待だったのかも知れません。

 明日は普通に仕事という三人とは終電に乗れる時刻にお別れ。肩から掛けられるバッグを移動用に持っておけば、ど泥酔の山手線でも荷物をなくすことがありません。
 ホテルのベッドで健康に入眠。明日は夜までノープラン、夜は61回生と中野でブリ三昧です。あぁ、しゃ~わせ。