信じはしないけれど 明日霜がおりていたなら

 通常通り起床して入浴、母君の朝食準備。昨日夜遅く(日付が変わった後かも)、母君はお手洗いで下し気味だったそうで、朝は何事もなく健康だと仰有るから様子見(っつか放置)ですが、やっぱり披露が蓄積していたのかなぁ、と。本日は午後に(年末年始のお休みを挟んで)3週間ぶりの絵画教室ですが、それには元気に行かれると仰有います。
 学校では高3のセンタープレ(1回目、2日目)の監督。本日は理系科目(数学・理科)で、試験を配る、答案を回収する、「数Ⅰ・A」「数Ⅱ・B」の解答時に誤って「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」を解き始めた生徒をこっそりどつく、等々の仕事を。今回のセンタープレ(Y予備校)は「数Ⅱ・B」がえげつないほど難しかったのを中心に理系科目が(文系の理科基礎を除いて)手強かった様子。2日目を終えた最後の自己採点は、やや暗~い雰囲気になっていたりも。

 63回生のセンター本試験の時だったと思うんですが、午前中に「数Ⅰ・A」を終えた後、その内容がとても簡単だったので受験会場の(F高ではない学校の)生徒が頗る明るい様子だったのを尻目に、F高生は「これは『数Ⅱ・B』にスンゴイのが来る」と戦いていたという話を聞きました。構えがあれば対処できる。難易度は年々で違うのは当然ですから、本番では何が起きても取り乱さないことが大切だということを知っていれば良いでしょう。今回のプレがその心構えの役に立ったなら。

 1時間の年休を取って自宅に戻り、17時にケアプランナーKさんと、昨日お世話になった(来週から本格的にお世話になる)デイケアセンター「J」の療法士の方をお迎え。来週から毎週水曜日に週一でデイケアのお世話になる(月イチで大学病院への通院があり、その週は別の曜日にお願いする)という書類を交わしました。契約書以外にも、反社会性力とは無関係であるとか、広報誌に写真が掲載されることがあるという(肖像権関連の)書類とか、リハビリにおけるケガの危険性であるとか、色々な書類に母君本人と私との名前・住所を書きまくりました。療法士の方からは頻りに「すみません、書類が煩瑣で。面倒臭いですよね」と謝られましたが、こちらはもう慣れっこですから、「こちらの方(母君)が肺癌の手術を受けた時なんて、手術の影響により数%の確率で死ぬってのを認めるサインまでしましたから、それに比べたら何ほどでも」とお答えして「はぁ」と言われました。
 脳の腫瘍が認知に出ているというのは、例えば「国分町」という住所を書くに際して母君が「国国分町町」と書かれたりするという現象。一々驚いたり悲しんだりする時期は過ぎましたし、日常生活においてはそれがどうしたという構えで良いという認識です。勿論、私のことを同定できなくなったみたいな場合は考え時かも知れませんが。

 さて、話は大きく変わって、本日の学校にて。明日、東京からK市のご実家に里帰りの55回生Tくんと飲みに行く(「もりき」の鴨コース)んですが、そこに同行なさる事務嬢さんとの会話。
 嬢「明日は、もう絶対1次会で帰ります! これは振りではなく、本当に! 仕事も忙しいし、合唱の舞台も近いし!」
 私「強い意志の力で、ライブバー『A』にも小料理屋『S』にもショットバー『L』にも居酒屋『D』にも行かず」
 嬢「あのさぁ、やめてもらえません? 店の名前出したら行きたくなるでしょ?」
 私「意志、弱」

 でもって、所変わって、本日20時、ライブバー『A』のマスターと。
 私「今日は、営業妨害をしに来ました」
 マ「は?」
 私「いや、明日事務嬢さんと飲みに行くんですけど、土曜も仕事があるし絶対1次会で帰る! って強い決心で語ってたから」
 マ「だから?」
 私「今日のうちに僕がここに来て、明日もし事務嬢さんが二次会でここに行こうとか言い出したら『残念でした~、昨日のうちに僕がマスターに明日は事務嬢さんは来ないって伝言しました~』と返そう、と」
 マ「ほうほう。でもさ、どのみちいけのっちゃんは明日は二次会に行かんのやろ?」
 私「ですよ。土曜、普通に出勤だもん」
 マ「なら、明日事務嬢さんが払ったかも知れん料金を今日いけのっちゃんが肩代わりしただけ、っちゅー話にならん?」
 私「それな」
 マ「別に営業妨害じゃないやろ、自分が損しとるだけやん。歌う?」
 私「……料金分くらいは」
 一番乗りで他のお客さんが居なかったので、誰かが居たら絶対に歌えないような歌を何曲か。ユーミンの「旅立つ秋」なんて、もう10年以上歌ってませんでした。因みに、「A」のドリンクメニューを写メって事務嬢さんに送ったら、「だからそういうことをしたら行きたくなるでしょうが!」とお叱りが。