こちらは2カケで 現計!

 雨の屋外は寒いです。母君には昨日同様6時に起きていただいて朝食をお出しし、6時30分にタクシーを呼びました。センター試験2日目は理数科目。文系は9時までに会場入りして理科基礎、理系は11時までに会場入りして数学から受験です。タクシーは途中で国道3号線沿いの「トライアル」に寄り道して(24時間営業万歳!)、私はお見送りする160人の生徒に配るお菓子を購入。昨日と同じくキットカットと森永ミルクキャラメルですが、今日の会場(K大学)は昨日のF高親玉大学会場よりF高受験生の人数が多い(ざっと4倍な)ので、購入するお菓子も膨大な量になります。レジ打ちのアジア系留学生女子が「袋、何枚ご必要ですか?」と聞いてきたのに一瞬詰まりました。「……えっと、袋、どのくらいの大きさですか?」
 K大学着は受験生控え室が開場する7時ジャスト。警備員・関係者以外無人の正門を潜り、取り敢えず点呼の場所から大分離れたところにある受験生控え室の様子を見に行きました。一般的な大学の講義室。電気はついていませんでしたが(節電!)、暖房はよくきいていました。

 一緒に点呼をする英語副担先生が7時半頃に到着、最初の生徒はその少し前に到着して控え室に向かいました。全員にお菓子を配りながら、「脳に糖分、勉強して下さい」と機械のように繰り返します。「家では勉強できないから」と、11時集合でいい理系生徒が7時台に到着したのには少し驚きました。あと、別の理系生徒が会場に向かう途中に自転車と自動車との接触事故を起こしたり、何だか色々ありますね。文系と理系との時間差入場を全て見送ったので、結局全員分の点呼が終わる11時まで4時間立ちっぱなしでした。一応、前半文系点呼組と後半理系点呼組という形で担任団を2グループに分けてはいましたが(私は前半)、まだ見送っていない(お菓子をあげていない)生徒が居る状態で「それじゃ、後は宜しく!」という訳にはいきません。帰りは、後半点呼組の英語科女性パイセンが車で自宅まで送って下さいました。
 母君の昼食を作成してから出勤。本日の業務は勿論、昨日行われたセンター試験国語(現代文)の解説プリント作成です。

 古文が腐殺しな内容だったとか、漢文が易しかったとか、他の部分にも目移りしてしまいそうになるんですけれども、とにかく先ずは現代文(評論・小説)を解いて解説プリントを作成するというのが先決。
 19年センター現代文、評論は沼野充義「翻訳をめぐる七つの非実践的な断章」、小説は上林暁「花の精」。一読した印象は、どちらも「良い文章」だなぁ、というもの。これは「良い問題」かどうかとは別次元で、厳密に言えば「良い本文」かどうかとも別次元なのですが、とにかく文章として良いなぁ、と。明日は自己採点、明後日から二次対策授業ですが、二次対策授業の最初では評論の解説をしようと思っています。この評論はとにかく「テクスト/コンテクスト」の違いが分かるのかという一点にかかっていましたが、生徒は気づいたでしょうか。
 本文・問題・選択肢を構造化して解説プリントを作成。そうですね、評論は40点強、小説は35点弱の平均というところでしょうか(予想は喜ばしい形で外れて、実際には小説が35点強の平均でした)。

 高3Bのクラスロッカーの上に「添削堂」を名乗るプリント提出・返却ボックスを設置してから帰宅。母君の夕食、入浴の後、「もりき」で独酌。最初は鍋にしようとしたんですが、小上がりは鴨のグループ、カウンターは「4特」(K氏名物)の若者たちが猛烈な食欲を見せているという修羅場で、一旦注文した後からそれを引っ込めて別のメニュー(直ぐ出るやつ)に変えました。去年あたり、「鴨が人気になったら常連が入れない日が来るかもねぇ」とか笑ってたんですけれども、これが強ち。