MANIA MANIERA

 『99人の壁』はスペシャル版を倍速で飛ばしながら視聴しかしたことがないからよく知らないんですけれども、自分はこれなら詳しいというジャンルを自分で指定出来るんですよね。TQCのS先輩は「昭和お笑い史」というジャンルでした。私が番組を観た時には確か「切手」「ガトーショコラ」ってのがあって(100万円達成していました)、この間はTLで「小説イントロ」というのが流れてきました(「これは所謂クイズベタっぽいな」と思いました)。
 私がこれなら行けると思うジャンルは? と考えてみましたが、結論としては「無さそう」です。好きなのは「ユーミン」や「妖怪」や「昭和歌謡」やと浮かびますが、まぁ上には上が何千何万人と居るでしょうね、と。これに関してなら日本で100人のレベルで詳しいぞ、というジャンルとして思い浮かぶものはたった一つしかなく、それは「東大入試現代文」、こんなのクイズ番組のジャンルになんかなるかよって話です。
 例えば、「矢を一本だけ……」みたいに傍線部の文言を読んでもらえたら、何年出題の誰の何という本(文章)から作られた問題の何番目の設問なのかというのは、そうですね、過去30年分くらいならかなりの確率で答えられます(序でに、自分で作った解答例も一緒に浮かびます)。「東大入試現代文イントロ」とかも出来ますよ。「ホーフ/」「知覚は/」(これは2010年代)、「二流の/」「産業革命/」(これは2000年代)、「谷川俊太郎/」「ある人物に/」(これは1990年代)、などなど……

 ……みたいなもんがナンボの役に立つんじゃい! と思ったら、これが意外に役立つもんでして、朝の添削BOXに東大現代文過去問が10種類10枚入ってたとして(今朝はいちばん古いのが89年の高橋裕、いちばん新しいのが12年の河野哲也)、文章も設問も自分の解答例も覚えているので、古い順に添削をして思考や手が止まることはありません(こんなんでいちいち止まってたら捌けるもんじゃありません)。
 勿論、流石に記憶だけで添削するなんて手抜き・傲慢はあり得ませんから、76年以降の東大現代文の解説プリント(自作・何問か欠落あり)を集めたファイルを手元に置いています。この解説プリントというのは、本文・解説・自作の解答例をB4プリント1枚にまとめたもので、これを毎回授業・特講で扱う過去問について作成して(折に触れて改作して)生徒に配布するというのは、勿論のこと国語科恩師先生のなさい方を踏襲したものです。
 因みに、これがB4プリント1枚にまとまらずに2枚分要した問題(要は相当な難問)が2つだけあって、それが01年のリービ英雄と04年の伊藤徹。01年のリービ英雄は私の入学した2年後だからTQC勢で言えば20期、よっすぃやまっきょんや深夜徹夜やポコが解いたことになるんですけど、あんなの初見で読み解けたんですかね(5人をディスってるんじゃなくて、普通無理だろうという意味です)。
 あと、念のために付言しておけば、文章や問題を覚えているからといって、自作の解答例の正しさに何らかの保証が与えられるというようなことは全くありません。外れてたり間違ってたり余計なことが書いてあったりする箇所、たくさんあると思いますよぅ。

 とまぁ、東大現代文についてなら何時間でも話せる(くどいですが解けるとは言っておりませぬ)ぞ、というマニアアピール。いや、だって、自分の日記なんだしその程度のアピールくらいさせてよ、と。今日だってさ、2度目のテスト会、昼には100枚超やって来る答案をですよ、翌朝返却コースで半泣き添削してるんだから。ガシガシ(←涙を擦ってるんじゃなくて、ペンを走らせてる音です)。
 勿論テスト会の答案は(受験指導で必要な過去問は)東大だけではなく、京大・一橋大・九大・神戸大(以下様々な大学)のものがあります。ただ、分量(志望者の数)に絶対的な差がありますから、東大以外の大学の過去問に関しては前述したようなマニアックな(?)情報量を頭に叩き込むほどの経験が無いんですね。センター試験はどうだろう……ん~、やっぱり東大の過去問ほどには淫してはいないです。

 先週はテスト会の日程を勘違いして30分遅れのスタートという愚かな過ち、今日はきちんと9時にスタートしました(それが当たり前ですが)。生徒が解答している間には自由提出の過去問を添削、昼からはひたすらテスト会の答案を添削。あとは、家事をちょろっと、「もりき」で独酌をちょろっと。20時就寝、23時55分(目覚ましの5分前に勝手に目が覚めて)起床。今日(の日記)が終わる前にベッドから起き出してしまいました。その後、眠い目を擦りながら書斎に入ってく辺りから明日の日記ですね。