neo neo 見せてくれよ 世界はもうお前が引いた国境のなか

 今日から4泊5日で上京、東大受験の下見・応援ですから仕事ではあるんですが、空き時間は有効活用させてもらいます。

 先ずは仕事。中身を具体的に挙げると、24日(日)の14時からの東大受験下見(F高を卒業した現役東大生が受験生を案内するイベント)で駒場東大へ行く、25日(月)の朝に東大受験(1日目)会場入り前の生徒と落ち合って激励する、26日(火)の朝に東大受験(2日目)会場入り前の生徒を捕まえて激励する、という3点。
 1日目の受験生は「落ち合って」で、2日目の受験生は「捕まえて」であるのには理由がありまして、1日目は駒場会場(文系)で2日目は本郷会場(理系)だからなんですね。駒場の受験生は入口が駒場キャンパス正門の1箇所しかなく、受験生は全員井の頭線駒場東大前駅で下車します。正門直結の東口での待ち合わせはほぼ不可能なので、それとは反対側の西口、東大生が「駒下」と呼んでいるエリア(お好み焼き屋の「楓」だとか定食屋の「苗場」とかがある方です)側の出口改札前で待ちます。大抵、全員と会えます。ところが本郷の受験生は勝手が違って、そもそもまず入口からして正門だ龍岡門だ弥生門だと何種類にも別れており、本郷三丁目駅から出る人も東大前駅から出る人もおり、開場前の入口に受験生が並んでるところに近づこうとしたら「通行の邪魔!」と無粋な係員に止められる(わざわざ肉体派サークルの部員まで雇ってバリケードを作る)というガードっぷりですから、見つけられたらラッキー目が合えば御の字言葉でも交わせられたならもう最高、という状態なのです。
 とまぁ、細かい話はさておき、仕事と言えば「下見・初日応援・2日目応援」の3つだけでして、それぞれが90分程度なので実際の仕事は4時間程度(!)なんですね。残りの時間は、全部空き時間。

 で、空き時間は有効活用します。具体的に挙げると、以下。
 23日(土)……夜:オツカル様とデート
 24日(日)……朝:ジュンク堂/昼:下見仕事/夜:下見補助の卒業生との慰労会
 25日(月)……朝:1日目応援・展覧会「木下直之全集」/昼:神保町散策/夜:61回生と飲み会
 26日(火)……朝:2日目応援・池袋ネカフェ/昼:ジュンク堂/夜:中島みゆき「夜会」
 27日(水)……朝:目黒寄生虫博物館

 有効活用が過ぎる気もしないではないですが、まぁそれはそれで。
 朝から自宅で4泊5日の準備。私は東京(今回の宿は大塚駅)で、母君は近所の「N病院」でレスパイト入院です。10時過ぎにタクシーで「N病院」へ入り、書類手続きや荷物の整理やで1時間ほど。母君のお部屋は個室。「N病院」はこれまでお世話になった介護施設「K」やその他の病院と比較したらかなり年季の入った施設で、入院患者が高齢者ばかりということもあって、一歩入った瞬間に「病・院!」という雰囲気(というか、臭いですね)がしました。ただ、同じ町内ですし、亡くなった前院長先生は「もりき」繋がりで知った人でもありましたし、そんなに心配はせずに東京へ行けるかなぁ、などと。

 西鉄K駅近くの「梅の花」でランチ(瓶ビールを2本)。その後、乗ろうと思っていた高速バスの運転手さんから「高速が事故渋滞で空港まで2時間以上かかる」(本来は50分で着きます)と言われたので急遽電車移動に変えて、西鉄電車特急→地下鉄、を乗り継いで空港入り。離陸の20分前に空港に着いたので、そのままチェックインして立ち止まること一切なしで手荷物検査から飛行機搭乗まで。

 飛行機が羽田に着き、携帯の機内モードを解除したら、56回生Iくんからメールが届いていました。卒業以来時折(年に一回くらい)飲む間柄ですが彼の方からのメールは珍しく、用件は想像できるなぁ、と思っていたら果たして挙式は5月に福岡で、でした。御目出度う御座います。因みに、同じ飛行機に67回生が3人乗っていて目礼程度のご挨拶(ランチビールを飲んでるのでちと気まずい)。こちらの方々も「御目出度う」を目指して、ですね。

 品川からの山手線はのびる線路が拍車をかけるスシヅメで、同じ車両内に多分64回生Nくん(東大3年生)が「通りもん」の袋を手に提げて乗ってたんですが確かめる術もなく。車掌氏の車内放送は前後の車両で非常ボタンが押されたとかいう理由で5分遅延していることをひたすら謝り倒していましたが、山手線に「何時何分発着」を意識しながら乗る客なんて居るんでしょうか。
 大塚駅北口のホテル(K市にもある「Wホテル」の系列らしい)にチェックインして、近くのサウナで入浴をしてから山手線で渋谷へ移動。今夜のお相手はオツカル様。上京時における最大の楽しみ。

 渋谷の夜デートはさし飲みから「カラ鉄」なんですが、予め予約していたお店はオツカル様からの魚のリクエストに合わせて「漁 十八番」。18時までに入店をしたらマグロ兜焼きのコースが2時間飲み放題つきで3500円でいけるというコスパ居酒屋です(はい、学生さんは覚えといてね)。カウンターで2人並んで、オツカル様からお笑いコンビの金属バットが如何に面白く且つ阿漕な活動をしているのかということやがっ様と行ったプロレス・お笑いのイベント(南キャン山ちゃんとか純烈とかが出てたそう)が如何に面白かったかということなどを伺う。2時間瞬殺。

 空き時間の有効活用、続いてはカラオケデート@渋谷「カラ鉄」です。今夜は「未だ歌ったことのない曲のみ/一日に同じ歌手の曲は1曲まで」という8年続いているのが地味に凄い縛りを取っ払って、それぞれの「ベスト盤」を作ってみようぜ、という流れになり。
 池①井上陽水「夕立」(1973年)
 オ①稲垣潤一「日暮山」(1982年)
 池②米津玄師「Flamingo」(2018年)
 オ②米津玄師「アイネクライネ」(2014年)
 池③高橋優「陽はまた昇る」(2012年)
 オ③レミオロメン「雨上がり」(2003年)
 池④世良公則「別れの朝」(1994年)
 オ④遠藤正明「Go Tight!」(2008年)
 池⑤Akeboshi「wind」(2002年)
 オ⑤GRAPEVINEアダバナ」(2005年)
 池⑥RHYMESTER「K.U.F.U.」(2010年)
 オ⑥山崎まさよし「セロリ」(1996年)
 池⑦山崎まさよし「名前のない鳥」(1997年)
 オ⑦川崎麻世「ラブ・ショック」(1977年)
 池⑧ヤプーズ「赤い戦車」(1991年)
 オ⑧氷川きよし「浅草パラダイス」(2005年)
 池⑨弘田三枝子「ヴァケイション」(1962年)
 オ⑨平家みちよ「卒業(TOP OF THE WORLD)」(1998年)
 池⑩遠藤賢司「カレーライス」(1971年)
 オ⑩GO! GO! 7188「浮舟」(2002年)
 池⑪Patti Smith Group「Because the night」(1978年)
 オ⑪郷ひろみ「獣は裸になりたがる」(2001年)
 池⑫桑田佳祐「僕のお父さん」(1994年)
 オ⑫松平健マツケンマハラジャ」(2011年)
 池⑬国安わたる「心のPhotograph」(1987年)
 オ⑬テスラは泣かない「国境はなかった」(2015年)
 池⑭フジファブリック「東京炎上」(2007年)
 オ⑭空野青空「ちょ、ちょちょ、ちょ、ちょーこれいと!!」(2017年)
 私はユーミン中島みゆきを歌わず(というか、14曲中女性ボーカルが3曲しかない!)、オツカル様はたまを歌わなかった、というのが先ずは意外。毎回必ず1曲は歌っていますが、それが「ベスト盤」に入るわけではないんですね。因みに、「ベスト盤」をやってみて判ったことは、「最近覚えた曲はまだ入りきっておらず、昔集中して歌った曲は既に忘れている」という老いにまつわる事実でした。オツカル様の郷ひろみ松平健、テスラは泣かない、の3曲は私からのリクエスト。特に「マツケンマハラジャ」は本当に名曲だと思います。
 あと30分あったら何を入れたかな。小谷美紗子「嘆きの雪」、サカナクションアイデンティティ」、原由子「じんじん」、中島みゆき「I Love you,答えてくれ」、ANATAKIKOU「シンデレラ」、三善英史「雨」、エレファントカシマシ愛の夢をくれ」、THE YELLOW MONKEY「BURN」、北原謙二「若いふたり」、……セカンドベスト、行けるじゃん。

 今日のカラオケ、もしもいつも通りの縛りをかけて2時間歌うんなら、練習したい曲が幾つかあったんですよ(これは春の上京で歌おう)。例えば、米津さんの曲が1曲と、それとは別にとある最近のアニメのエンディングテーマと。
 知らない歌手の、観(てい)ないアニメの主題歌、を衝動買いしたのは2002年『NARUTO』のEDだったakeboshi「wind」以来だから17年ぶりなのですが、こないだラジオだか有線だかで流れているのを聴いて購入を即決したのは、King Gnu「Prayer X」。先月発売のアルバムを上京中のBGMにしています。しかし、これはオツカル様とのデートならともかく、「F校カラオケ倶楽部」で受け容れて貰うのは難しいだろうなぁ(とてもまともには歌えないくらい難しそうです。「倶楽部」の2人は歌に厳しいから)。

 ホテルに戻って就寝。仕事で来ているのですから、幾ら「推し」と二人っきりでも、「もう一軒!」という訳にはいきません(宿酔い厳禁)。血涙の我慢で枕の色が変わりそうです。