蜂がうらやましいよお ああたまんねえ

 通常出勤で、昨日の日記にも書いた東大やセンターの現代文の解説プリント作成の続き、進路指導室のデスクに設置したPCの調整諸々、等のお仕事。国語科会議の大学入試検討会は京都大学も扱うのですが、今年の京大現代文は筆者が金森修大岡信谷川俊太郎吉田秀和の4人で「京大にしては随分『若い』人たちだなぁ」という印象を持ったのですが、それでも存命なのは谷川俊太郎だけなんですよねぇ。

 その谷川俊太郎は座談も面白い人で、特に年上の女性相手にはにかみながら喋っている時に印象に残る(昔YouTubeで観た野上弥生子との対談がとても良かったことの影響かも知れません)んですけれども、今日読み終わった本の中での向田邦子との対談も楽しめました。詩人は朝起きてから見える景色からして常人と違うのではという向田氏の理想化類型化を遠慮がちに且つきっぱりと否定する谷川氏に対して、向田氏は重ねてではこれまで使ったいちばん下品な言葉は? と斬り込む。巧い。それに谷川氏が返した(子どもの頃の)思い出話も深かったのですが、ネタバレ防止で割愛。
 向田邦子向田邦子全対談』読了、★★★★★。男性十六人、女性一人(澤地久枝)との対談。この男女比も然もありなんという感じ。男性陣十六人は錚々、なのですがここでは「手玉には取られまい」とすらしていない方々ばかりでちょっと吃驚するほどです。あと、向田邦子黒柳徹子評が一流だったことも付言(自分のドラマでは使わないと言いながら、絶賛)。

 上京準備諸々。今回は、私が持って行く荷物というよりも、その間自宅滞在(独居!)の母君のための準備の方が(物を準備するにも、手続きをするにも)大変です。
 夜は、「もりき」~「actor」。月末までの予定を考えたら、上京前に「もりき」に寄るのは無理そうで、次の訪問は上京後にお土産を持ってということになりそう(4月5日ですね)。