家へ帰ろう 家へ帰ろう 大切なもの

 健康的に起床、入浴後に母君の朝食を作成(雑炊・ゴーヤサラダ・おきゅうと)。夕食はプレートを準備して冷蔵庫の中へ。今日は母君が週一のリハビリ通所の日なので、夕方に帰宅してから4泊5日のお一人暮らしをしていただくことになります。
 私が東京に居る間、母君は自宅独居の状態で、朝と夜とに訪問看護・介護の方に来ていただきます。今日の夜までは私が作った食事ですが、明日からは朝食が訪問介護の方の買い出し、昼・夕食は配食サービスをお願いしています。お風呂については、今日はリハビリ施設で入ってくるので、明日を飛ばして明後日に自宅入浴(訪問看護師に「おいだき」を依頼して、お湯は私が出かける前に溜めておきます)。明明後日を飛ばして弥の明後日に自宅入浴ですが、これは私が帰宅してからお手伝いできます。あと、訪問の方には朝と夜とのお薬の管理のお願いも。
 TVは「令和」一色、個人的には関心薄で、抽象的になら思うことこそあれ、ワイドショーレベルの具体的な話になると殆ど興味がありません……あ、柏原芳恵が「春なのに」で『紅白』に出たりするような露骨なことがあるかなぁ、とか?
 4月末の授業で「平成最後の授業」とかいう糞みたいな(或いは有名人気取りの)台詞だけは言わないという俺ノルマを達成し、黄金週間明けの授業でも「令和最初の授業」とかいう口の腐りそうな駄言だけは垂れ流さないようにしたい私は、とりあえず旅行中の遊び相手が「令和最初」的な言葉を口に出したらそれが同期だろうが卒業生だろうが容赦なく殴ります。

 9時過ぎに母君をリハビリステーションに送り出した後、旅行中の荷物(衣類・本・CD)をまとめ、洗濯と洗い物との家事を済ませました。メールチェック(「合格体験記」原稿)を済ませてからスーパーで買い出し。レトルトの味噌汁や豆菓子、果物やミニカップ麺などを購入してリビングのテーブルの上に並べます。前回3月末からの上京で初めて母君に自宅独居をお願いした時は、間食優先で配食に手をつけずなどの我が儘を電話で聞いて文句を言ったりしたのですが、よく考えたら私が三食出してる普段の生活が我が儘の一つも言えないものなんだから、私が東京で遊んでる間くらい鬼の居ぬ間の自由を楽しんでも良いのか、となり。とりあえず、「餓死しないこと!」と屹度言い渡し申し上げたら、機嫌良さそうに笑ってお出ででした。

 「あら、いらっしゃい、令和2人目のお客様よ~!」と笑顔のお内儀さんは流石に殴れません。10年ぶり2度目に入店した寿司居酒屋「J」の海鮮丼ランチ、当然昼酒解禁で瓶ビール2本。海鮮丼・サラダ・小鉢・出汁のセットで850円とリーズナブル。西鉄K駅高架下の店舗は母君がお世話になっている「K病院」のお医者様も多く訪れるそうで、昭和59年から三元号を跨いだ営業。上皇ご夫妻に関するトークで盛り上がりました。昼酒の罪悪感・遠慮なのか、2本目の瓶ビールはコップ一杯分ほど残し。
 西鉄から福岡空港へ向かう高速バス1時間。車中で、今夜永福町でご一緒する67回生我らB組Aさん・Mくんにメール。私「抜けてるとは思うんだけど、元担任は昼にビールを2本飲んだから、ちょっとほよほよかも~」への返信に、A「了解です! ほよほよしてても構いません!」 M「どうせ後からほよほよになるから問題ありません。了解しました」 キャラが出ててなんだか可愛いですね。

 羽田空港→品川→駒込。3月末の上京と同じホテルで、ホテル向かいにあるカプセルホテル(系列)の大浴場が使いたい放題なのは良いんですけれども、寝るだけ理容にしてもちょっとアレなところがあるので、今後使うことは二度とないと思います。前回3月の上京の時、最寄りコンビニで64回生Tくんと偶然邂逅したのは拾いものだったので、泊まったことを後悔まではしてないのですが……。
 大浴場・サウナで汗(と、昼間のビールと)を洗い流した後で、駒込→渋谷→明大前……で改札を出る直前に駅前風景に違和感、これは大学時代に「石焼ビール苑」へ行く時に幾度も幾度も見た風景ではないか、私が行きたいのは永福町なのに、とホームに戻って次の電車を待ってる内に集合時刻を数分過ぎてしまいました。「キャンディ・クラッシュ」(←まだやってます)に集中していた故のミスではありますが、こういう些細なところに老いが見えます。

 だからなんでタパスピザパスタをコーラで流し込めるんだ、と未成年2人に言っても仕方ない「小さなテーブル」。永福町「La Piccola Tavola」は、クイズ勢なら即座に訳せそうな店名です。タパス盛り合わせ、ピザのハーフ&ハーフ、トリッパ、ソーセージとじゃが芋のグリル、雲丹のパスタ、等々。永福町イタリアンの2枚看板だそうですが、正直目を瞠るような味ではなく。雰囲気とコスパは良かったです。

 Aさん(東大)のサークルの話……アンテナ全方位の彼女らしく3~4箇所をつまみ食いしながら腰を落ち着けるところを探しておられるようすなのですが、今日ここに居るということは「東大むら塾」の新歓には行かないってことですよね? あと、話しぶりから「TQC」は本命からは遠そうかなぁ、と。で、本命から遠い方の2つは(思い入れがあるもんで)覚えてるんですけれども、本命に近い方の2つ(だっけ?)が何だったかを忘れてしまったという。まぁ、次にお会いする8月夏休みにでもじっくりお話を、と思ってたら夏は短期留学の計画がおありだという。教務課の審査に通れば8月3日からの出発になるそうです。アクティブですねぇ。お住まいの神楽坂で購入なさったお土産(神楽坂文豪マップ)、多謝です。
 Mくん(東工大)の生活は、東工大に対する非リアヲタクイメージを忠実にトレースするような俺じゃないですよいや実はトレースしてるのかも知れませんけど、みたくしゃべり方の突き放し浮遊感が高校時代から変わらぬらしさで、要は聞いてる方はよく分からんという結果になるんですけれども、ただ、今日は深夜に先輩の家に呼ばれててお泊まりで遊ぶって言ってたから、そゆのがあるならとりあえず楽しいよねぇ、という阿呆みたいな感想。取り敢えず、依頼してた「合格体験記」は書きそうにないなぁ、とか考えながらお話を聞いてました。

 いや、実際、いちばん感心したのは、私「2軒目は?」 M「俺は今から先輩に呼ばれてて」 A「私は明日講義が」というやり取りに出てた距離感と誠実と、ですよね(東大は黄金週間ガン無視で講義を入れてるそう)。お二人とも、「花は盛りに」でディスられてるようなしつこさとは無縁で(そら、お酒も飲んでませんしね)、お友達とお勉強という軸もしっかりしてるという。
 別れ際の淡泊に大学生活充実は見えてますなぁ、とホテル帰還は22時半。コンビニで買ったパピコ食べて寝ました。

 あ、言い忘れた。今夜の二人、3時間で「令和」って一度も言わなかった。それも偉い。