息をきらせばとび乗れたのに

 合格体験記は昨日9日が(一応の)〆切で、本日朝3時にメールを開いたら20人以上の原稿が駆け込んでいました。中には「どうしても間に合わないので〆切延長を」「その上明日は進級に関わる追試無しの試験が」等々の愁訴も幾つか。「玉稿拝受」「延長拝承」「健闘祈念」等々の返信を送るだけでも一手間ですね。朝6時にも2人から届きました。夜通しの作業で完成させて、池ノ都が起き出してPCに触る朝までに送れば間に合った扱いになるだろうというところでしょうか(3時前に起きてゴメンネ)。

 本日は母君が月イチの定期健診の日、朝からタクシーで「S」病院へ行きました。レントゲンは毎月、採血は2回に1回、その結果を受けて主治医のY先生のお話を伺うという流れ。診察室・会計後の薬の受け取りでの待ち時間次第ですが、かかる時間は全部で90分~150分(超絶長い時)というところです。授業時間の変更をお願いしたり、担任だった昨年度はSHRを副担任の先生に代行して戴いたり、他の先生(と、間接的に生徒と)に迷惑をかけるのが心苦しく。主治医の先生のお話でいつも登場するフレーズが「首から下は異常なし」というもので、小脳に癌があるのですから首から上は超弩級の異常事態ですが、お陰様で首から下への転移は(今のところ)見られないという意味です。これは、毎朝飲んでいる抗癌剤(タルセバ)が効いている証拠と考えて良いのでしょうか。服用を始めてからおよそ2年。開始時には「いずれ効かなくなる時が来たら別の治療法に切り替える」と言われたのですが、私はそれを1年程度の話だと思っていたのです。
 とまあ、異常がないなら結構なことで、先生に御礼を申し上げて会計(薬代が毎月5万とかではきかないレベルでかかります。抗癌剤、高いです)、薬を受け取ったら徒歩で西鉄K駅へ。スーパーで母君の昼食を購入してからタクシー乗り場、私は学校へ、母君は自宅へと2台に別れて乗るのが恒例。

 学校では5限に高1古文の授業、その他の時間はデスクワーク。高1外進組は『平家物語』の「木曾最期」を扱っているので、平成19年度の「中1実力テスト」(今は「確認テスト」という名前に)の問題を探し出してきました。中野三敏氏の業績に敬意を表した国語科恩師先生の作問で、江戸時代の絵本(巴御前)を見て古文の問に答えるというもの。70回生は恩師先生を知らないので、プリントの中で恩師先生を端的に「中興の祖」と説明。多分、間違ってはいないんじゃないかな……。

 夜は、近所の肉料理「I」。入店して直ぐにマスターに御礼を。
 先月28日の「男く祭」シティプラザ会場、講演はスプツニ子! 氏だったのですが、前日(29日)リハーサルの後で、講演係の生徒数人とスプツニ子! 氏による会食が行われた(毎年恒例)のですが、高3生徒会担当の国語科後輩先生から店の紹介を頼まれたのです。
 私「条件は?」
 後「講演の先生のご希望は和食で、3000円程度で押さえられて、会食しながら講演についてお話しするから出来れば個室でゆっくり出来るところが」
 私「居酒屋しかないじゃんか」
 後「高3生ばかりだから、出来れば居酒屋じゃないところが良いんです……」
 私「そんなら頼む相手を間違えてる。因みに、何時からなの?」
 後「21時半とか」
 私「居酒屋しかないじゃんか! リハーサル、そんな遅いの? 高3、帰れるの?」
 後「そこは私が責任を持って送りますので」
 ……という超絶難しい条件で、半日悩んで出た結論が、シティプラザ徒歩5分の所にある食堂「I」、要するに肉料理「I」の支店で、マスターのお母様がお料理全般を担当なさっているお店なんですね。で、本当は21時閉店のお店を、21時過ぎから(料理お任せ3000円とワンドリンク)貸し切らせて欲しいといういけ図々しいお願いをしてしまい、
 私「あの時はほんとに御免なさい! 超図々しかったですよね」
 マ「なんがですか、何かあったらじゃんじゃん言って下さい!」
 何となく普段より高いメニューを注文して、ちょっとたくさんお代を払って帰りました。