はちみつぐらいピュアだから

 自転車出勤中に、急にチェーンが絡まったらしくペダルが全く回らなくなってしまいました。ペダルは回らないのですが、降りて手で押せば車輪は回るという状態だったので、途中から手押しで学校まで運びます。本日は授業が1・4限だったので、2限の空き時間に学校近く(徒歩3分)の自転車屋に持ち込んだところ、10分程度で直せて3000円という話でした。待ち時間は、直ぐ近くのファミマのイートインでフラッペを食べました(昼食代わり)。
 直った自転車で自宅まで往復して母君に昼食を供し、4限の授業後は高1B~E組の定期テストを作成(これが半日仕事で午後の業務の全てです。昼に私が到着した自宅前に救急車が駐まっていたのには蒼白になりましたが、上の階の住人(大学生の女の子?)がどうやら熱中症で搬送されるところでした。

 用事があって帰りのSHR前の高1A組に入ったら、女子数人が「夏は来ぬ」をそれはそれは綺麗なハーモニーで歌っておられる。いや、確かに古文の試験範囲に「夏は来ぬ」の歌詞は入ってますけれども。そこへ、男子数人が「先生、定期テストの古文では」「『夏は来ぬ』の音程まで出題されるんですか?」と不安げな顔で。私「え、歌えってこと? 幾らアクティブラーニングだからって、試験中にいきなり『おいそこの、歌え』とか言わないよ? 歌詞だけだよ?」 男子「だって、内進の人が言ってて」 私「それ、信じるっ!?」 ピュアかよ、って外進組は(まだ?)ピュアなんでした。F中3年間で汚れたりしてない。B~E組の授業でこの話を披露して「A組の人たちを誑かさないこと」と言ったら皆笑ってましたけど。
 A組男子と言えば。こないだ職員室で、男子「池ノ都先生、××先生(←今年度から中学教頭になられた体育先生)ってどの人ですか?」 私「呼ばれたの? あそこ、教頭席。あそこの人」 男子「有り難う御座います」……と、10秒後に戻ってきた男子が「先生、無理です。威厳がありすぎて話しかけられません……」 私「マジかっ!?」 体育先生のオーラを一目で見抜くというのはちょっとした眼力があるならそらそうだろうけど、話しかけるのも畏れ多いというのは育ちが良すぎるんじゃないかと感心頻り。

 久しぶりの久しぶりに読了の本が。ぶっちゃけ、布団からリビングにお連れするだけでも肩と手とをお取りして5分10分とかいう家族を抱えてますと、本を読んだりブログを書いたりという時間は殆どとれません。辛うじて教科に関する仕事量を減らさないというのが精一杯……あとは晩酌飲み会!
 山本周五郎赤ひげ診療譚』読了、★★★★★。ひたすら正しいな。解説に、周五郎が原作を超えたと絶賛したと書いてあった映画版、今度観てみようかな。
 樹木希林『心底惚れた 樹木希林の異性懇談』読了、★★★★。暫くビジネスが続きますね。私は好きで最近の本はどれも読んでるんですけれども、実際には彼女が出ている映画を最後に観たのは『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』で(この映画は本人が作品も監督も酷評していたと記憶しています)、ファンを名乗る程ではなさそうです。