ドラマが残ってたら おそらく戻ってくる

 21時就寝、2時起床。書斎で7時までノンストップで赤ペン動かして、計10時間で200人分の採点・集計が終了。現代文だったらあと3~4時間はかかるところでしょうが、古文だったのは少し有り難かったです。母君の朝食を提供して7時半過ぎに学校入り(寝室からリビングの移動介助に10分かかる介護なのは相変わらず。昨日の病院で、自宅にも車椅子を導入することを決めました)。職員室では、8時半の職員朝礼までにテストの集計結果を反映させた解答解説データプリントを作成して印刷。作業が終わったのは8時25分です(大体、5分前くらいに全ての作業が終了するように身体が動きます)。
 1~3限が高1古文の授業で、テストの返却と新しい教材の解説と。5クラス中3クラスが土曜日の授業で、残る2クラスの同じ授業に関しては月曜日の6・7限で行います。月曜日は、恐らく5限途中くらいの時間帯に学校入りできるはず。

 大阪・京都旅行ですよ。車椅子を導入しようかという体調の母君を施設のショートステイにお預けして、私はのうのうと2泊3日の旅行ですよ。土曜の昼過ぎに出発して2泊、月曜の昼前に帰ってきて、母君を自宅に引き取ってから出勤、という流れ。えぇ、知ってます、親不孝が服着てますな。でも、折坂悠太のライブが観たい衝動がどうにもならなくて、ね。
 3限終了後に帰宅、母君に昼食をお出しして、召し上がってお出での間にショートステイ2泊分の荷物をまとめます。お世話になる施設「O」には予め電話をして、タクシー着の後は施設の車椅子をお借りして移動したい旨を伝えています。自分の荷物(衣類・書籍)をまとめてからタクシーを呼びました。隣町にある小さな介護施設「O」は、ショートステイの個室が10室程度といった規模。初めての利用でしたが、タクシーから車椅子へ移動する際にお手伝い下さった職員の方の印象が良かったので、快くお預け出来ます。車椅子を押して2階の個室へ移動し、荷物を開きます。携帯電話をベッドの枕元に置き、据え付けのTVを観やすい角度に直し、施設に預ける財布の中身(金額)を職員の方と一緒に数え(解りやすく1万円にするために、それ以上の紙幣・硬貨を私の財布に移しました)、お手洗い(個室内)の使い方を確認し。

 タクシーでJRのK駅へ移動し、K駅~博多~京都……への新幹線を新大阪で途中下車(15時過ぎの遅い昼食は駅弁を車内で)。京都往復と2泊のパック旅行を手配しているのですが、初日夜は大阪にて折坂悠太のライブを観ます。梅田のライブハウス「Shangri-La」への訪問は初めてで、駅からの道順はかなりわかりにくいのですが、2年前の大阪・神戸旅行で最寄りの梅田スカイビルを訪問していたのでそれを思い出しながら(地下道を潜るステップがあるのを覚えていたので助かりました)。キャンセル待ちで手に入れたチケットなので入場順はほぼ最後ですが、どうせ立ち見ライブは会場後方の壁にもたれてと決めているので問題はありません。グッズは、Tシャツと徳利御猪口とを購入。徳利は、注ぎ口の部分に御猪口を(ひっくり返して)乗せたら絶妙な角度、名盤『平成』のジャケットの折坂氏の首と同じ角度で傾くように出来ています。

 1.揺れる 2.みーちゃん 3.荼毘 4.芍薬 5.轍 6.犬ふぐり 7.あさま 8.抱擁 9.櫂 10.窓 11.湯気一筋 12.夜学 13.茜 14.よるべ 15.光 16.坂道 17.take13 18.さびしさ 19.平成 20.道 21.旋毛からつま先

 セットリスト、曲タイトルが一つ一つ短い。前日の東京は「重奏」で、本日の大阪は「合奏」という楽器編成。『平成』参加のミュージシャンによる「重奏」の方が初心者には「解り易い」演奏になっていたんじゃないかなぁ、と思わせる「解り難い」演奏が「合奏」の方にはちらほら。冒頭のラジオチューニングパフォーマンス(17「take13」へ続くフリですね)から解った通りノイズを効果的に活かす演奏で、そういうのは個人的には余り得意ではないんです(折坂氏の場合は、声の力が全てを超越包括するから大丈夫でした)。「夜学」は断然「重奏」派です。
 関西公演の1曲目が「揺れる」で、ラジオのパフォーマンスからの流れでこれを持ってくるというのは実はかなり挑戦的なんじゃないかと思いました(これは阪神淡路の歌ですよね?)。2曲目のキラーチューンに観客を一瞬で巻き込むやり方も凄いなぁ、って。その後は前半ラスト(11)まで『平成』からの曲を出さない渋めの選曲で、正直行きの新幹線で聴いてなかったら曲名が浮かばなかったような曲も。押さえ押さえた演奏歌唱がじわじわと沁みますし、時に感想で繰り出される歌詞のない呻きやおらびの熱量との対照も感動的。『平成』からの曲はアルバム通りの歌い方(アレンジはアルバムと全然違いますが)、「夜学」の歌詞を「令和元年」に変えてたくらいだったな、と思ったらアンコール、タイトルチューンの19で歌い方を変えてきて意表(冒頭の「平成」という歌詞の譜割から違ってました)。Wアンコールのことを「残業」と呼んで客席の笑いをとる等、吟遊詩人のMCは朴訥の裏に飄々、楽しいです(というか、MCでは一切触れませんでしたが、この時既に「月9」主題歌は決まっていたんでしょうか)。
 MCでは、特定の対象を斬るような文言は一切出さなかったものの明確な意思を持って政治批判をする場面もあり、この時だけ若干客席が固唾を吞んだ(戸惑った?)のを空気で感じました。そういう人なんだろうなぁ、というのは何となく想像していましたが、こういうのがライブ体験というのかな。日本の将来は暗い(はっきり「絶望」という言葉を使って)、でもそれぞれの人がそれぞれの場所で頑張りましょう、というメッセージ。「シラけつつ、ノル」なんですけれども、その締めくくりのメッセージで客席の雰囲気が雪溶けたのもはっきりと解りました。やっぱりライブは群れの境界、客席最後尾で観るものだ、と改めて。
 ぺらっぺらな箇条書き感想でしたが、要は「折坂さん(の声)凄ぇ!」ってのに尽きます。

 ライブ後は、梅田から在来線で京都へ移動し、予約していたホテルにチェックイン。ホテルから徒歩5分の居酒屋「たなごころ」にて読書独酌。おばんざいに京都の地酒、ライブの余熱もあって心地よい時間を。
 ホテルで健康就寝、日付は跨いでいましたから、22時間くらい起きっぱなしだったことになります。明日も遊ぼう!