もっと 尽くせたはずね 連れて行って

 56回生Iくん披露宴の引き出物カタログで選んだお箸が到着しました。お箸そのものもそうなのですが、可愛らしい箸置きがセットになっているのが嬉しく。食事のプレートが少し明るくなって母君もお喜びで、御礼を託かったので来週末のさし飲みで直接お伝えします。

 本日は定期テスト最終日。1限に高1古文の出題があり、これを明日の授業で返却しますので、今日は覚悟の一日になります。午後からは母君のF校親玉大学月一通院の介添があり時間を使いますので、採点が間に合うかどうかは本当にギリギリのところ……っつっても、これまで間に合わなかったことはないんですけどね。ないんですけど、それにどのくらい時間と体力を持って行かれるのかというのはその時によって違いまして、今日はかなりキツそうだな、と。
 というわけで、1限に古文の出題、2・3限は監督をしながら採点。12時の生徒下校と同時に私も学校を出て自宅へ戻り、母君の昼食をご提供した後に書斎で1時間ほど採点。病院へはタクシーで向かい(自宅である103号室からマンションエントランスまで歩くのに10分以上かかります。遙かなる旅路です)、病院内は入口に並べてある車椅子で移動することにしました。タクシーが病院前に着いた後、私が入口まで走って車椅子をとってきて、タクシーに横付けした車椅子に座席から直接移動していただくというやり方。今考えたら阿呆丸出しですが、何しろ初めてでどうして良いのか考えたこともなかったものですから、私、最初はタクシーを二人で降りて病院入口までの20mくらいは一緒に歩かないといけないのかとか考えていました。「そうだよ車椅子引っ張って来りゃいいんじゃん、阿呆か僕は」と、病院玄関まで駈けながら独り言ちる自分の「登場人物感」が我ながら面白く(現実感がない、って感じなのかな)。突然車椅子で登場した母子に瞬き一回程度の反応しかお見せにならないF先生や看護師の方は凄いなぁ、と思いました。ここ一ヶ月の間の体調をお話ししたり、介護に関わる指示書を書いて戴くようお願いしたり。

 自宅へ戻った後は、入浴・母君の夕食を作成する以外はずっと採点。夜は「もりき」でサクッと独酌、帰宅後即就寝。現在のところ採点は5時間ほど行っています。