感じないわけはないでしょう 3人の微妙なバランス

 健康起床。身体、全快です。起床、大浴場で湯浴み、着替えて出発。

 正式名称は「国立オリンピック記念青少年総合センター」というんですね。代々木駅だと思っていたんですが、正確な最寄りは参宮橋駅で、池袋駅からなら新宿駅小田急に乗り換えて3分。本日は、ここで行われる「エコノミクス甲子園」(正式名称は「第14回全国高校生金融経済クイズ選手権」)の全国大会の観戦、我ら70回生の生徒2人が福岡県代表チームに選ばれました。
 1時間程余裕を持って会場に到着、生徒はずっとイベント缶詰で会って話が出来る訳でもないので、施設内にあるカフェに入りました。珈琲読書、と思っていたのですが、入口から見えるところにあるキッチンでマスターが作っていたサンドイッチ(南瓜サラダ・ツナ)が魅力的で思わず注文。セットの珈琲にはラテアートが施されており、実物を見るのは人生初でした。

 事前に北九州銀行の方から聞いていた通り、誰でも安易に見学できる大会ではないらしく、私は受付で学校名と名前とを言い、身分証を提示する必要がありました(オンラインで生映像が発信されてはいるものの、かなりクローズドな印象です)。渡されたチケットは座席番号が指定されており、参加者・来賓・運営関係者・メディア、そして少数の引率者(私です)で会場は満席。
 少し余裕を持って会場入りしたら、時期に開始前の禁止事項アナウンスが始まりました。「出題された問題のインターネット等における漏洩」「会場内でクイズの答えが解った場合に声に出す行為」等々が細かく禁止されており、これはクイズ大会の運営に通じている人が関わっているということでしょうかね。注意事項は幻覚、ボタンチェックはしっかり、正誤判定真偽は複数メンバー、問い読みも複数で交互に……とかなり配慮の届いたイベントだなぁ、という印象です(後から、問い読みはプロではなく各都道府県の銀行の行員が行っていることが明かされました)。

 第1ラウンドは1対1の早押しクイズで、問題はエコノミクス関連に限定しつつも可能な限りバラエティに富んだものにしようとした跡が窺えました(難易度の設定にはやや難があったかと思います)。F高の2人は、誤答が響いて残念ながら新潟高校に敗北、第3ラウンド(3択クイズ)に回ります。どうでもいいですが、私はここで、「N高」という高校が実在するのだ(実際に生徒が居るのだ)ということを視認できたので満足しました。
 インターネットの生配信、会場の向こうにも観客が居るということを意識しているのか、1対1の後半にクイズ研究会同志の対戦を集中させるというちょっとあれな趣向も。ここで、特別ゲストの「QUIZ KNOCK」こーちゃんさんという方が登場(東大生なのかな?)。生でYouTuberを見るのは初めてです。彼が問い読みと進行とを担当したのですが、「問題文に『ですが~、』とあると続きを推測出来るんですね」(パラレル)など適宜解説を挟みつつ達者。F高の2人はこの「クイ研」の括りだったのですが、所謂クイズクイズしたお勉強をやったりするガチ勢ではない人たちだったのでやや不利でしたかね。

 その後、3択クイズのラウンドでF高は健闘空しく惜敗、敗者復活に回りました。敗者復活は32校で多答クイズをして不正解即失格というシビアなルールで、F高は1巡目は見事に正解しましたが2巡目で答えられず敗退。その時の多答クイズの問題は「『広辞苑』に載っている『~経済』という語を挙げよ」というものでした。元クイズ研究会としては壇上の生徒の代わりに答えてあげたい欲求でウズウズ(全チーム経済用語に絞って考えて勘に走った結果次々に撃沈していましたが、クイズ屋さんなら「不経済」を2巡目で挙げるかな。そしたら通過でした)。

 ちょいちょい登場するこーちゃんさんは結構なVIP扱いみたいですね、途中挨拶の偉い人(肩書き失念)が挨拶の中で大真面目に「こーちゃんさんが……」と話していたのを凄いなぁ、と思って見てました。そのこーちゃんさんをコメンテーターに据えて決勝戦は「早押しボード」クイズ。戦略命のルールが複雑な割に問題数が少ない(10問)というアンバランスは次回の課題でしょうが、予選から決勝までに早押し・4択・多答・早押しボード、と豊富な形式のクイズが登場したのには素直に感心しました。
 敗者復活に惜敗のF高2人はかなり悔しかった様子、これは来年のリベンジでしょうかね。17時終了の会場から直行バス(出場者しか乗れない)で空港へ向かうのを「いってら~」と見送ったら、私は少しだけ後始末を行って(1時間弱で終わります)、新宿に向かいました。

 念のため延泊、最後の夜はオツカル様・63回生Eくんとお約束です。
 1/28の日記に書きましたが、どういういきさつかは知りませんがEくんが地下アイドルの運営に携わることになったそうで、それについてアドバイスをくれそうなオツカル様(「えれにすと」仲間でEくんとは予てよりうっすら知り合いでした)を本格的に繋いだんですね。で、今夜は、先達ヲタクのオツカル様がEくんに運営のイロハから奥義までを開陳する勉強会を新宿で。私はその付き添いです。
 運営極意のインタビュー(勉強会?)の会場は歌舞伎町「上海小吃」にて。ど本場の中華料理店で何でもあるんですが、ゲテモノ(蛙蛇蜂蠍蜘蛛)は避けて、青椒肉絲だとか田鰻の炒めだとか無難な注文のみ。胃袋宇宙大のEくんが箸に手を付けるのも忘れて「なるほどですね~」「学びだ~」などと業界臭い相槌を打つ(Eくん、春からリクルート)のを眺めながら、観客の私は時々茶々を入れるだけです。あ、運営極意を開陳するオツカル様はドチャクチャ素敵です。
 次の日は早朝の飛行機なんですが、オツカル様とEくんとの話が盛り上がって終わらず、私も2軒目に連行されました。オツカル様流石の店選びで、歌舞伎町にあるヲタク専門バー「酔っこら処」というお店は、店内の映像・ポスター、そして入口にあるCD配布スペース(山積みのCDを自由に持って行って良いっぽい。若しかして、置いていっても良いのかも)、等々何処を切り取ってもヲタク。そこでEくん、地下アイドル運営における売り出し方から持続可能性まで、ヲタクに「モノではなくコトを売る」(←書いてて恥ずかしい)為の極意を学び尽くします。すっかりメンターと新人とという関係になった2人のやり取りを横で見て聴いてというのは充分面白かったんですけれど、二人とも夢中だったからやや疎外感も。あのですね、オツカル様は私の推しなんですからね。

 ホテルに戻って健康睡眠。