時計ながめて そわそわにやにや これが

 本日、高3が出校再開(通常よりも30分遅い時制で)。校門の前、及び校舎入口に担任団を中心とした教員団が並び、まさかの服装チェック「着衣の乱れは心の乱れ」……ではなく、感染予防のマスク着用の確認、及び校舎入口でのアルコール消毒指示。これは「服装チェック」ではないですよね(ウチの学校がそんなこと始めるとか言ったら退職を考えます)。
 8時出勤の私だって、昨日までのジーンズとは違ってYシャツにネクタイ(国語科恩師先生から頂戴したF校印のネクタイピン)という出勤着で、不本意ながらマスクもしっかり着用。モードは完全に「仕事」です。2ヵ月間生徒が立ち入らなかった構内についに、と思えば心に来るものはありますし、何より授業が出来るということが冥利で(私は明日が最初の授業です)。

 高3の1限は体育館で学年集会。学年200人の倍である400の椅子、偶数列偶数行・奇数列奇数行に生徒を座らせたら、全員が前後左右の1席は空席となり「密」を防げます。教頭先生からコロナ対策に留意した学校生活の説明、及び学年主任から今後の予定が説明されました、嘗て芸能・イベント会社で勤務していたオツカル様は、客席のキャパの5割が埋まったらステージ上からほぼ満員に見えるように出来ると仰っていましたが、確かに今朝の生徒座席もスカスカには見えなかったですね。明日以降は我ら高2、中3、中2と出校日が設けられています(この3学年は集会だけ行って下校、本格的な登校は6/1の始業式から。中1と高1とは6/1の入学式が最初の登校です)。
 2限からは授業(「密」を避けるため、大教室を利用)が行われ、私の最初の授業は明日なので、今日の大切な仕事は先ず先日登録したチャイム、名付けて「コロナ平日」バージョンが正しく時を告げるかを確認すること。朝のSHR・1限の開始時刻が遅く、授業は45分間の短縮、休み時間の長さも大幅に変更となり、普段とは全く異なった時制で動くことになるので、チャイムのミスは致命的なのです(一応、全て正確な時間に鳴ることが確認できました)。

 板書準備。教室の黒板には縦横に薄く罫線が引かれており、縦書きの国語は左右70行分を使うことが出来ます。勿論、日付・日直などが書かれているスペースや連絡事項のスペースがありますので、実際に利用できるのは65行というところでしょうか。
 明日は高3文系二次対策漢文で、東大12年『春秋左氏伝』を扱います。板書は、右から先ずは自己紹介・授業案内、続いて問題のタイトル、そして問題文中の重要語句や重要概念、最後に設問毎の解説。これを思いつくまま下書きしていき、終了後に行数を数えてみたら59行でした。完璧、2ヶ月のブランク何するものぞ……と思って清書に取りかかろうとしたのですが、ふと嫌な予感がして授業が行われる教室を調べたら、明日の授業は教室ではなく特別教室で行われ、その黒板の幅が60行ぴったりしかないことが判明。慌てて下書きを練り直して、全部で56行で収まるように変えました。
 板書準備(清書)まで終わったら、後は教壇に立つだけ。何しろ久々なので前日である今日の内からちょっと緊張します。こないだ夢で行った授業はグダグダでしたしね(あの時の焦りは夢の中とは思えないほど今もリアルです)。因みに、本日一足先に授業をなさった諸先生方曰く「マスク着けたままデカい声出し続けたら、死ぬ」 頑張ります!

 こめかみ3cmの所に銃口近づけてトリガーを弾く、と1秒未満で体温が測れる体温計、2月に池袋でダウンして診療を受けた病院で初めて見たんですが、便利ですね。朝の検温は義務なのですが、万が一忘れた生徒が居た場合、職員室のこれで平熱を確認するまで教室には入らせないそうです。
 安いマスクが市場に出回っていますし、生徒がマスクを手に入れられないことはないでしょうが、職員室の中には「不要マスク回収中」という大きなボックスが。誰が設置したのかは知りませんが、ひょっと覗いたら中に「アレ」が1袋入っていたので大笑いしてしまいました(埼玉の某公立じゃ「アレ」を義務化して物議を呼んだ、というくらい世間では崇め奉られているらしい「アレ」を善意とはいえ回収ボックスに入れるなんて!)。

 高2の学年会議も。明日の登校日、学年集会の流れを確認。その集会で生徒に渡すプリント類を封筒に封入する作業も。集会の最後には、担任団が一言ずつ挨拶をするそうです。今日の高3諸氏を見ていると、内に溢れるエネルギーの蓄積は隠しようもなかったですが、それでも何とか騒がず焦らず緊張感を持った所作に務めようとしておいででした。明日の高2もそんな感じだろうから、無理にくすぐりを入れて笑わせようとかせずに、普通のご挨拶をすればいいですかね。

 5/25の「自粛御膳」。
 水炊き・小鉢2種。
 一応、この一ヶ月半は小鉢以外のメニューに重複がないようにしているんですが、そろそろ鍋料理のネタが尽きてきました。豚しゃぶ・牛しゃぶ・魚しゃぶ・温泉湯豆腐・豆乳鍋・トマト鍋・パスタ鍋・すき焼き・水炊き……後はチゲ鍋の準備をしていますが、他には何があるんだろう。日本酒は宮城「日高見」、今日が44本(44銘柄)目です。

 録画した『捨ててよ、安達さん。』と『異世界居酒屋「のぶ」』との2作、ゆったり呑みながら観るには丁度良いドラマ、好きです。
 因みに、バッケスホーフ役の篠井英介は、ドラマ化が決まる前から誰だってキャスティングが予想できた(コミカライズ読んだ誰もが一度は頭に過ぎった)はず。こういうキャラは時々居る。『めぞん一刻』、マンガの中の一の瀬さんはアニメ化が決定する前から青木和代の声で喋ってましたでしょう?(アニメ化はされていませんが、マンガ『死神くん』の上司は田の中勇の声で喋ってます)