即有死鷸

 4時起床、書斎で仕事、6時学校入り。

 今日は急遽お辞めになった非常勤先生の代打で初対面の中3学年(何ともう50回生! 丁度私の四半世紀分後輩ということになります)4クラスで「漁夫之利」の授業。先週まで文法基礎(訓点や再読文字など)をやっていた彼らが纏まった文章を読むのは初めてだという責任の重さもあり、若干緊張します。
 手順はいつもと同じで、書き込み式のプリントを開始時に配布、終了時に回収。B4プリントの中には本文・縦書き罫線ノート欄・余白メモ欄・漢字辞典コピー資料欄、等々1コマ45分でギリギリ処理できるか出来ないかの情報量を入れます(大体、ほぼ全員が多少無理をしてでも処理をします)。
 最初5分で自己紹介及び教材紹介、10分間の時間を与えてプリントに全文書き下しを書かせます(一部の生徒には板書も促します)。故事成語・戦国時代・遊説家・寓話、という4つの語の説明を5分、板書書き下しの添削を5分、本文の現代語訳と解説とを15分、ドブ貝・シギ・漁師と燕・趙・秦との対応等のまとめ解説を5分(生徒には、「大河」・『イッテQ』・『ポツンと』の対応がいちばん分かり易く通じるかな)。以上45分間、ノンストップです。指導案みたいなのは作りませんが、現代文だろうが古文だろうが漢文だろうが全て書き込み式プリントを準備してから授業に臨むので(私の授業は何をやるときもプリント授業です)、プリントの原稿を作成している間に授業の時間配分は頭の中で固まります。
 2~5限で授業、6限で回収プリントの確認と検印とを終わらせ、帰りのSHRで返却して貰いました。欠席を除く160人が全員その日の内に提出する真面目さ。詰まんないジョークでも笑ってくれる良い子たちでした。来週もう一回だけ授業がありますが、早くも楽しみです。

 因みに、1限が高2のテスト監督、2~5限が中3授業、6限がプリントチェック、8限が高3理系東大漢文特講(79年の文系を使いました)という一日。7限にあたる時間は時間割の仕事(職員室内白板の書き換えや、出張年休届けの確認と押印等)。合間に高2フロアの消毒作業等あってほぼ休みはありません(食事の暇はないですが始めから食べないので無問題。水やお茶を飲む時間くらいは取れるのが有難いですね)。高3漢文の特講の教室に入ったら、前の時間の古文特講の先生が黒板に「リード文・語注を読む!」と書いておられたので、大事なことは2回言うの法則を発動させて、急遽入試国語における3つの言葉(出題者の言葉・筆者の言葉・受験生の言葉)という小咄を披露しました。17時45分に特講を終えた後は、職員室で1時間程その添削を。

 6/16の「自粛御膳」@Hさん家お呼ばれ編。
 ボロネーゼ・鶏つみれ茸鍋・小鉢2種。
 日本酒は滋賀「七本槍」でしたがこれは今イチ、先日の「松浦一」「残心」の残りなどを消費したやつの方が美味しかったですね。ボロネーゼのソースは市内でいちばん美味しいピザ屋「W」のテイクアウトをご提供。明日の夜は家で牛しゃぶのつもりで材料を購入しているとお話ししたら、Hさんから「家に持ってらっしゃい、料理してあげるから」と言われて飛びつきました(2日連続の「お呼ばれ編」です)。
 21時過ぎに就寝。

 先々週の火曜、今年度初の特講の日。特講を終え、翌朝の答案返却までの「帰宅→入浴→飲む→寝る→未明添削→出勤」の流れに「夕食作成・洗い物」を組み込んだら、自分でもびっくりする程に負荷が凄まじく。3時起床までの睡眠時間が1時間は削られますからね(私には、翌朝返却を諦めるという選択肢はあり得ません)。特講添削と炊事(ご家族の分も含めた家事)とを両立させておられる先生方、凄いわ、マジで尊敬です。私はとても無理だと諦め、先週は外食、今夜はHさん家「お呼ばれ編」頼みです。
 そして、そう考えたら、67回生高3現代文の特講をこなしながら母君の介助をしていた時の自分の心身がどういう状態だったのか、blogを読み返しゃ「やった」とは書いてあるんでしょうけど、読んだとしても我がことながら俄には信じられないんじゃないかなぁ(無我夢中五里霧中だったので、記憶はほぼありません)。