こわれた時計のように 夜明けを知らない世界へ

 ザ・ピーナッツのDVD-BOX、先日BSで放送された特番と被る部分が多いですが、それでも円盤の形で手に入れられたのは嬉しく。越路吹雪のライブ映像同様、酒を進ませます。

 今春、現役で東大に合格した68回生文系Tさんが、東大を志望する文系のために『合格体験記 東大文系版』をデータで(冊子版が7月~8月頃に完成するのを前に)渡したい、という提案をして下さり、全員分の冊子原稿取り纏めの労まで。Tさんのアドレスを69回生高3東大文系コースの希望者にお伝えして連絡を取ってもらったのですが、本日、希望者にデータが送信されたとの旨、連絡を受けました。コロナ禍の中で大学生活もお大変でいらっしゃいましょうに、後輩諸氏のことを慮って行動して下さる度量に拝伏すると同時に、篤く御礼を。

 校内模試の返却が始まっていますね、高3生の少なくない人たちにとっては「気が気じゃない」という状態でしょうか。毎年、数学では返却答案(というか点数)がショックで号泣の女子が出て来ますからね。
 真面目な中には国語の結果までを気にする人も居て、今日もとある高3理系の方が(今回は出題すらしていない)私の所に相談に。曰く、小説の問題が取れなかったけれどもどうしたら良いでしょうか、と。
 もう、答えは一つです。忘れましょう、今回は出題者か作者かその両方かと相性が悪かっただけです。質問(相談?)に来てくれた生徒氏は東大志望の理系だったので(理系で国語小説を気にするというのは感心ではあるんですけれども)、小説50点(国語200点満点)が0点でも模試全体の総合得点で5割超えるようになれば良いんです、とお答えしました。これは、小説を捨てろと言っているのではないです(何にせよ「捨てる」のは駄目です)、試験中には集中して考えて書く・その結果は結果として受け止める、その上で小説の勉強については授業で解くセンター形式に注力する(校内模試は記述形式の出題です)。理系東大の二次国語に小説は無いのですから、義務としての模試の解答中以外に小説記述の練習をする意味などありません(そんなことするくらいなら好きな小説を余暇の読書で楽しめば良いんです)。
 特に理系の人は国語を勉強してたら何となく賢くなってるっぽいという幻想に逃避しないようにしないとね、と。私は高3漢文(二次)を担当しているのでそこに関してだけ言いますが、授業・特講の過去問(後は時々長期休み前などに配布する過去問)だけでいいです(後は冠模試以下の疑似本番の活用・たまに語彙句形の確認程度でしょ)。

 1時間(8時半~9時半)の年休、1限が高2現代文の授業でそれが9時20分から始まるのですが、どうしても朝イチで郵便局に行きたい用事があったので、9時に通勤路の郵便局に入れたら9時10分には学校に入れるという計画……が頓挫、コロナの影響で窓口が10時からしか開かないということ。普通に通勤すれば良かった。
 学校に到着した時には、高校生徒会の引継式が放送室を利用して行われていましたが、新生徒会長挨拶が1限の予鈴で見事に寸断されてしまいました。本日の高2現代文は見田宗介の文章(内容は昨日と同じ)で、テーマは近代の時間とは時計の時間であるというもの。この強制力には、F校生の現最高権力者であったとしても太刀打ちできるものではないのです。授業は1限・4~6限の4コマ。放課後には掃除監督、現代文の授業で使用する生徒朗読テープの吹き込み(木村敏の文章)も。

 定時帰宅後は入浴と日記の更新。その後、3連の小鉢にクリームチーズの味噌漬け・大豆煮・練り物を配して、ラップしてから冷蔵庫へ。今日は行きつけの居酒屋「A」に3ヶ月ぶりの訪問ですが、そこは日本酒が出ないので、今夜の「日本酒チャレンジ」は自宅2次会に回します。
 3ヶ月ぶりの「A」に、まだ明るい18時半に。自宅で二次会をするので、注文したのは小鉢数種(漬けマグロ・高菜・オクラ納豆・ピーマン肉詰め)と小さな鶏つけ蕎麦。瓶ビールの後は、3ヶ月ぶりに開けたら多少味が落ちていたキープの焼酎。マスターは相変わらずお元気でしたしテイクアウト等でお店も凌げたとは仰っていましたが、それでも緊急事態宣言下は客ゼロの連打も珍しくなくかなり厳しい2ヶ月だったというお話。アルバイトの大学生Rさんは、偶然(私と同じく)2ヶ月ぶりのお店復帰だというお話。同居のご家族に高齢のお祖父様・お祖母様が居られるので居酒屋のアルバイトは昨日まで禁止されていたそうです。マスター(私の1歳上)から先生は元気でしたかと聞かれたので、「日本酒チャレンジ」のことをお話ししてセラーの写真をお見せしたら、「どチャラっ! 先生のイメージに合わんっ!」と爆笑されました。そうかなぁ。

 6/19の「自粛御膳」は2次会お摘まみ小鉢バージョン。
 日本酒は長崎「福田」の純米吟醸酒。ほら、ピーナッツ(お摘まみじゃなくてユニット名です)で酒が進むこと進むこと。