働くからこそ休まれる 三ツ星かざして高々と

 定期テスト最終日は1限に高2現代文の出題。テスト50分間の内、開始15分後に1回、終了15分前に1回、各クラスを回って質問を募りますが、今回は1人も出ませんでした。クラス巡回の時にお生徒さんたちの答案の埋まり具合を見ると、どうやらスピードの速い生徒で5分前に書き終わる、通常の生徒でギリギリ埋まるか埋まらないか、ややゆっくりの生徒以下は白紙の設問が幾つか(も)出る、というレベルらしく。第1回はこれでも良いかな、第2回以降は、生徒の方が出題者の「手の内」を知ったので受験する構えを変えてきます。
 5人の書き手(鈴木忠志長田弘梨木香歩見田宗介木村敏)それぞれの文章間の共通点を問うたり、最後の100字記述では5つの文章に通底する人生観を抽象させたり、若しかしたら生徒が「見たことがない」問い方だったかも知れません。終わった後に文系Aクラスの生徒が口々に「難しかった」と言っていた、と監督の学年主任体育先生から言われましたが、「難しかった」んじゃなくて「初めて見た」だけなんですね(共通テストがやろうとしてることなんて、こちとら18年前の就職時からやってますので、対策は不要です)。人間の知性の典型的な在り方の一つが「これって、あれじゃん」ですからね。
 恐らく、平均点は70点台の前半くらいでしょう。高1の時の平均点と変わりません。私の理想としては、点数はともかく、50分間真剣に解いたらその生徒が「ちょっと頭良くなる」ような問題が作れればという思い。頑張ったご褒美なら、数字より頭の良さの方が良いでしょう?(無論、「覚えて吐き出す」という素振り的な勉強の必要性を否定する訳ではありません)

 半ドン定期テストが終わった後は、採点を4時間、取り敢えず記述以外(漢字・抜き出し・選択肢・穴埋め、等々)の問題の採点を終えました。記述の10題の採点(200人分で5時間かな)は明日と明後日とでやります。本来なら明日で終わらせたいところなのですが、明日は午前中が高3の授業と添削とで潰れて、夕方から卒業生と食事に行く約束があるのです。

 そう、卒業生と食事。しかも、大学生(九医)です。コロナ自粛を始めて以降3ヵ月、卒業生と食事に行くのは初。勿論、こちらから誘うことは絶対にありませんし、ご家族の許可も取っています。
 明日のお相手は私が高2~3と担任を務めた67回生B組Kくん。1浪で九医に合格した後で合格祝いの夕食を約束していたのですがコロナで流れ、先日リベンジ依頼が来ていたのですね。で、「ご家族の許可は?」と聞けば「夜の街でないなら良いそうです」と。いや、夕食は夜の街だと思うよ(恐らく、「夜の街」をお触りアリみたいな狭義の範疇に絞って使っているのでしょう)。いずれにせよ、Kくんのご家族はお医者様ですから、その許可があるというなら私が拒む理由はありません。明日は二日市に電車で出ることにして、焼鳥「月空」を予約しました(焼鳥を希望したのはKくんです)。

 で、今夜は今夜で飲み会があるんですよ。っつっても半分は仕事。半分仕事の飲み会なら接待かと問われれば然に非ず。毎年恒例の「合格体験記」最終校正飲み会with事務嬢さん。
 今年度、私は「合格体験期」の校正を久しぶりに外れました(68回生の旧担任団の先生方が引き受けて下さって)。ですが、2校までの校正が原稿に正しく反映されているかの最終チェックは私と事務嬢さんとで行うんですね。で、これがぶっちゃけかなり面倒臭い(一度以上読んだ原稿だから読む面白さも半減以下ですし)。そこで、その最終チェックの終盤、後2~3時間で終わるぞという時を選んで(我が儘のきく)飲み屋に行くんです。
 ①食事をしながら2人で校正を最後までやる、②終了次第即乾杯慰労会、という流れ。仕事熱心なのか阿呆なのか判然しないところが気に入っています。今日は校正2時間慰労会2時間。我が儘をきいて下さった沖縄居酒屋「U」(事務嬢さんの「超」行きつけ)に感謝。因みに、今夜の「日本酒チャレンジ」は、福岡「庭のうぐいす」(特別純米 なつがこい)でした。