そばに誰かいないと沈みそうなこの胸

 2ヶ月半の我慢が閾値を超え、こないだ再び暇を見つけて行って参りました、人生2度目の「ヒトカラ」で御座います。1時間ノンストップ、素面で酒も飲まずに粛々。あ~、早くオツカル様に会いたい。
 ①稲垣潤一「ドラマティック・レイン」(1982年)
 ②米津玄師「カムパネルラ」(2020年)
 ③ハナレグミFlavor Of Life」(2014年)
 ④中島みゆき「流星」(1994年)
 ⑤かまやつひろし「我が良き友よ」(1975年)
 ⑥堺正章「街の灯り」(1973年)
 ⑦米津玄師「Decollete」(2020年)
 ⑧チャーリー・コーセイルパン三世その2」(1971年)
 ⑨松任谷由実「Moonlight Legend」(1997年)
 ⑩桑田佳祐Mr.Children「奇跡の地球」(1995年)
 ⑪関田昇介「はいからさんが通る」(1978年)
 ⑫氷川きよし「浅草パラダイス」(2005年)
 ⑬研ナオコ「ボサノバ」(1981年)

 6時に職員室入り、授業準備他デスクワーク。
 高3の授業関連の漢文に関してどうしても判らないことがあり、国語科の先輩先生にご相談を。今年度は先輩先生が高3センター漢文、私が高3二次漢文を担当しているのですが、私のような付け焼き刃とは違って先輩先生の方は研究のご専門が中国で御著書もおあり、疑問に思っていた部分をスパッと解説して下さいました。しかも、単にその場でのご教授だけでなく、後でその箇所に関する文献までご紹介頂き。無知を啓かれる快感です(と、教員が開き直ってはいけないかも知れませんが)。
 授業は5コマで、内1コマは高3漢文の添削付き(これは未明の書斎で)。

 10/26は「自粛御膳」をお休み、二日市「月空」で独酌独酌。前回「和牛モモのタタキ カルパッチョ風」を頼まなかった不完全燃焼を漸く解消できて幸せの骨頂。K市に戻ってからは、西鉄構内のスーパーで食材を買ってから帰宅。
 秋田「天寿」(純米吟醸 ひやおろし)。

君が咲く花の都 君はいつでも やさしく微笑む

 12/13(日)のNHKホール矢野顕子、見事に当選してしまいました。でもって、本日10/25の都内新規感染者は124人、二の足は感じますね……と言いながら直ぐさま入金手続きを終えてしまっているところが我ながら何とも。12/14(月)から定期テストで授業無し、高3の授業も外部模試で飛びます。日程的には何とかなる、というかこれは偶然を司る神様が「行け」と言ってる。取り敢えず、ギリギリまで迷いましょうかね。

 本日は8時過ぎに学校入りして2時弱のデスクワーク。礼服を着ていたので何人かの先生にそれとなく注目されてしまいました。母君の一周忌の読経、「S寺」はF校裏門から徒歩2分の距離です。参列は私と母君とのみ。お供えの一切は既にお寺に配送済みなので身軽なものですね。
 和尚さんとは会えば「もりき」に行ってますか? というご挨拶を。「つい昨日行ったばかりです」とお答えするために昨日は「もりき」に行ったんです。「お元気そうで何よりですねぇ」
 読経は30分ほど。焼香の後は、お経の書かれた紙が渡されるので、和尚さんの美声に一緒に小さな声で唱和。一応、国語の教員をやっていますので、大体の意味を理解して読めるのは嬉しい(?)ことですね。

 歩いて自宅に戻り、母君のお位牌を元の位置に戻してからお供えの準備。小さな卒塔婆を送られたので、それもお位牌の隣に。
 礼服を脱いで入浴、着替えたらそのまま昼営業の「梅の花」へ。単品注文とビール・日本酒と。豆腐サラダと湯豆腐とはハーフで注文できるとか、湯豆腐の豆乳は蕎麦猪口を貰って直接飲んだり焼酎を割ったりできるとか、何しろ小6から四半世紀以上通ってますんで、この店の使い方は知悉しています。
 今日は「乾杯」ではなく「献杯」です。一年と少し経ったわけですが、コロナのせいというのかお陰というのか、浸る間もなくあっという間でしたねぇ。

 スーパーで食材や日用品を買ってからタクシーで帰宅、冷蔵庫の整理をしてから仮眠。夕方から、書斎で書き物と読書と。昼に確り食べたので、夕食は少なめに。

 10/25の「自粛お摘まみセット」。
 「梅の花」お土産の浪速寿司と小鉢4種。昼に「日本酒チャレンジ」は終了していたので、飲み物はセラーの中の開栓済みの瓶を。

もぐらがみていた 運動会

 晴天、高校生は半ドンの通常授業、中学生は(短縮プログラム・無観客ながら)体育大会に全力で、職員室にはグラウンドに流れる生徒実況放送の声が小さく聞こえてきます。私は2限に東大文系コースの授業があって、3・4限の間にその添削をしたら今日の業務は終了です。13時の終業後は、グラウンドの体育大会を素見したり、時間割業務を行ったり(結局働いてますけど)。

 10/24は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」にて独酌。
 突き出しは牡蠣のアヒージョと南瓜の煮付けと。他には刺身2点、鯖寿司。京都「徳治郎」の特別純米酒
 食事・飲み物とも量を抑えて、今日は久しぶりに街中で独酌の続きをしようかなと夜の長い散歩……中、中心街を歩いていたら偶然の偶然で体育科の先輩先生と邂逅、そのまま合流、いや~飲んだわ。

調子のっちゃって

 明日は中学体育大会でもう100%の運動日和なのです。
 さて私、今年度に関しては(何せコロナで時間割ですから)職員室の中でもかなり働いている方の教員なんじゃないかと自認、賞レースがあるなら「優秀“舎”畜賞」にノミネートされるんじゃないかと思っているんですけれども、明日の体育大会の雨天順延時間割案の作成を、祈りの意味も込めてサボっちゃいまして(中学教頭体育先生に「要らないですよね? 作ったら降っちゃうかも知れませんよ? ねっ? ねっ?」とおねだりして)。これで、「最優秀“舎”畜賞」は逃しちゃうかもなぁ(他の先生方もギリギリで働いてらっしゃいますからねぇ)。

 6時過ぎに学校入りでデスクワーク。授業は4コマ(高2現代文)、ボランティア添削を1時間程。

 高2B組の現代文の授業を見学させて欲しい、と実習中の64回生Tくんが。ホームルーム担当が2Bなので入りやすいとのこと。漢字の小テストまで一緒に受けることを条件に(?)、諾。
 授業開始時、欠席の生徒の机にTくんが座っていたのですが、それが一番後ろだったのは私にとって都合が悪い。「あのさぁ、いちばん後ろに座られたら、生徒が寝落ちしまくってるのが丸見えで、困るんだけど」と声をかけたら、気の利いた最前列の生徒がTくんと席を交代してくれました。
 さて、冒頭3分は漢字の小テスト。生徒は事前に出題候補(40程度)を勉強して受験します(その中から10題をランダムに出題します)が、流石に早稲田大学の4年生はそんなことをしなくても全部……あ、「払拭(フッショク)」に負けそう。「あれ、どっちがどっちだったっけ……」と悩みに悩むTくん、何せ教壇ど真ん前の席なので私に上から見下ろされる中での緊張の解答で、結局「拭払」と2字を逆に書いた。
 私「『フッ』ってのから『拭く(ふく)』を連想したでしょ」
 T「あ、はい」
 私「なんで訓読みに飛びつくのよ。音読みの『フツ』でしょ? そしたら『ほとけ』の『仏(フツ)』と同じかもって、先ずは漢字の旁を見るんでしょ?」
 T「あっ、そっか。賢ぇ(かしけぇ)な」
 私「かーしーこーいーですーっ! 頭良いですーっ! 頭でお金貰ってますーっ!」
 生徒大笑い。因みにTくん、「払拭」だけでなくて「発揮」も間違えてました。「輝く」とつい書きたくなった、こっちは解らんでもないかな。

 加藤元浩C.M.B. 森羅博物館の事件目録(45)』読了、★★★★。全巻で終わりにしなかったのは良かった、ダメ押しの後日譚も良。
 加藤元浩Q.E.D.iff 証明終了(17)』読了、★★★。森羅くん他のキャラクターには、今後はこちらのシリーズでたまに会えるのではないかなぁ、と。

 10/23の「自粛御膳」。
 湯豆腐鍋・冷や汁・小鉢4種。
 広島「西條鶴」(西條鶴✕TOMOE FUSION ARTISAN)。ワインを醸造した後の樽で仕込んだというお酒、私にはちょっと癖が強すぎました。

優しさ

 8時過ぎに学校入り(昨日の疲れが残っていますね)、授業は6限のみなのでそれまではずっとデスクワーク。
 ・時間割として……11月からの新しい時間割作成、及びそれに応じた時間割変更案作成。
 ・高2副担任として……第3回定期テストの出題者講評のデータ整理。
 ・国語科主任として……第4回校内模試の問題(現代文2題・古文漢文1題ずつ)のチェック。
 6限の授業が終了するのが14時25分、その後時間割の作業を幾つか行った後、15時過ぎから年休を取って退勤。今年度は年休を取りまくっていますけれども、今年度から前年の年休の余りが繰り越されることになったので全然心配はありません。

 学校を出て向かった先は市街地のデパート「I」。本館・新館のうち新館が閉鎖され、本館の店舗も次々と休業、見るからに斜陽なんですけれども辛うじて踏ん張っているという状態。1階の果実コーナーと地下1階の和菓子やとを回って、10/25(日)に「S寺」でお経をあげていただくときのお供えを購入(土曜日にお寺に到着するよう宅配手続き)。その後、近くの大きな花屋で、同じくお寺に備える花束の配送手続きも行いました。
 常識が無いもので、お寺に備えるお菓子というのが落雁以外でも良いのかどうかを知らず、煎餅屋で「お寺のお供えに使っても大丈夫でしょうか?」と店員さんに伺い。「大丈夫ですよ、薄文字の熨斗印刷も可能です」というお優しい返事につい「申し訳ありません、母の一周忌なんですけれども、何分初めてで判らず」と事情をポロリ。買い終わった後、試食用のお煎餅を何枚も頂いて「どうかお気を落とさずに」と慰められまして。煎餅をぼりぼり噛みながら、あ~んまりお気を落としてないのに我ながら困ってるんですけどねぇ、と。

 帰宅後は包丁とまな板で「リアルおままごと」。
 胡瓜と茗荷とを刻む、豆腐と焼き鯖とは手でほぐす、準備した出汁に全部ぶち込んで冷や汁が完成(御飯も冷蔵庫で冷やしています)。刻んだキムチと納豆とを敢えて調味料を適当に、最後は卵の黄身を中央に落としたら納豆キムチユッケ。麻婆茄子は温めるだけ、浅漬けは皿に盛るだけ、小鉢には適当な惣菜や漬物や(買っただけ)を乗せるだけ。

 10/22の「自粛御膳」。
 冷や汁・麻婆茄子・納豆キムチユッケ・浅漬け・小鉢3種。
 千葉「梅一輪」(吟醸純米)。
 こんなおままごとでも、食材を数えたら20種類くらい使ってるんですよ。凄いですねぇ。豚肉・鯖・雑魚・蜆・烏賊・数の子・昆布・卵・米・胡麻・納豆・茄子・胡瓜・茗荷・葱・白菜・山芋・ミニトマト・胡桃・唐辛子。

 山本甲士『ひかりの魔女 さっちゃんの巻』読了、★★★★★。「強婆物」に弱いんですよ、私。推しの妖怪は「砂かけ婆」とか「てっち」とかだったりしますし(小説に全然関係ないですけど)。

どこから夢どこまで夢ねじれた糸が切れる

 昨日準備した白出汁ベースの浅漬けが良い感じに漬かったんですけれども、昨夜も今夜も外食で食べる人が居ない……と思いかけてから私には単親ながら肉親が居るということに思い至り、一年経て親不孝治せず、どうしょうもありませんね。京都は「今宵堂」で購入した酒器肴器は、お供えにも使えて最高です。いつもの御飯・湯茶に添えて。

 「今夜も外食」というのは一昨日の日記にも書いた64回生Iさん・Tくんという2人の実習生の歓迎会。っつっても、私は彼彼女の指導教官ではなく教育実習には携わっていない一教員(敢えて言うならば、彼らの実習に合わせて時間割変更を担当する立場ではありますね)。実習中に、担当でもない教員が、実習生を飲みに連れて行く、というのが全国的に考えて珍しいことなのかどうかは知りませんが、少なくともF校では「あるある」ですね。20年前に実習生だった私も、当時寮監長だった超ベテラン数学先生(47回生だった私の担任団で、高1の時は担任だった先生)と高校寮で飲んだりしてました。
 店は、Tくんが中華をリクエストしたので、ちょっと斜に受け取って餃子「T」を選択。鉄鍋餃子と中華(風)料理、お酒は種々豊富で大変使い勝手が良く。実習生を連れて行くと、授業の失敗についての泣き言だったり、職員室や担当教員・学年に対する愚痴だったり、もうちょっと広い意味の学校批判だったり、若さと酔いとで色々出てくるんですけれども(当方、引き出すのは得意なので)、今日の2人はまだ動き出したばかりだというのもあって暗めの話題は一切無く。というか、2人とも今日が初授業だったそうですが、ど緊張で全く記憶が無いという感想が共通。若くて眩しいですね(こちらは自分も実習の時にそうだったかどうかの記憶が無い、という老いっぷりです。

 私の実習は20年くらい前、確か53回生の高2現代文に入ったんですよねぇ。就職して以降は一切無視していますけれども、授業では教師用指導書を参考に(というかそれに丸々従って)準備を進めてたりしました。だから全然面白くない。ただ、あの実習が就職試験な(教員免許を取れるかじゃなくて、F校に就職させて貰えるかという3週間の試験だった)のですから、当時は被れるものは何でも被って振る舞ってたんじゃないかと思います(あんまり記憶が無いですが)。
 実習に関して覚えていることは少なくて、研究授業で「『HUNTER×HUNTER』と『ボボボーボ・ボーボボ』が入ってないジャンプはジャンプじゃない」と発言して爆笑をさらったこととか、配属クラス(当時は男子校)からの最終日の寄せ書きに誰かが「2万でどう?」と書いていたのに「一桁違うわヴォケっ!」と返したこととくらいでしょうか。あ、何故だか見てくれが似てると思われたのか当時生徒から「俊輔」と呼ばれていました(サッカー選手ですよね)。

 あ、今日もみっちり働いてるんですよ。でも、3~7限の授業(喋りっぱなし書きっぱなし)をマスクつけて走り抜けたんで、脳の酸素が足りなくなったのか途中から記憶が無くなってしまって。
 でもって、餃子「T」での64回生2人との飲み会は、そのままそこから徒歩2分の居酒屋「K」に場所を移して少しだけ。何せ「T」には未踏破の日本酒がありませんもので、日本酒で有名な「K」で今日の分のノルマを押さえておかなくてはなりませんので。秋田「山本」(純米吟醸)。

 回想にそこそこの字数を使ってる日記っつーのは、要するに当日の記憶が薄いのを補完弥縫してるっつーことですよね……二次会からの帰り辺りから記憶がねぇ。
 老いと酔いとには気をつけないと、ですねぇ。

生野菜ならガッツくぜ

 先日(秋口)にどこかで観た某TV番組の映像で知ったんですけれども、59回生のKくんって関西でアナウンサーになってらっしゃったんですね。高3で授業こそ担当した(ので、名前と筆跡とは一致する)のですが担任団ではなく、且つ放送業界のことには全く疎いので存じ上げていませんでした。ちょっと調べたら、座右の銘は「和して同ぜず」だとのこと、F校生ですねぇ。

 3時起床、書斎で高3二次漢文の添削を終わらせて書き物、6時半に出勤して時間割の仕事。時間割に関しては、11月からまたもやおおもとの時間割が変わります(高1・高2だけですが)。最早「何度目だナウシカ」状態というか、高校野球状態(2ヶ月ぶり3度目)というか、時間割とは固定完結した「もの」ではなく生成する運動即ち「こと」なのであるみたいな言い回しすら出来そうですね。

 本日は授業が1コマ(高2現代文)しかなく、放課後の高3理系特講も外部模試で休講なので、授業回りの仕事は楽。代わりに終業時刻17時ぴったりからサビ残会議があって、それが終わったらそのまま飲み会です。
 と言うわけで、昼休みと1時間との年休を絡めて、昼過ぎに一度学校を中抜け。自宅まで往復して家事を少しだけこなしました。具体的には、入浴後に風呂掃除・トイレ掃除、その後で料理の作り置きを少しだけ。麻婆茄子はタッパー保存、浅漬け(白菜・茄子・胡瓜・山芋・ミニトマト)はジップロックの袋に入れて1日保存、白御飯は母君のお供え用で9日分をラップに小分けして冷凍。

 17時からの会議は1時間ほど。タクシーで18時15分に待ち合わせの焼鳥屋「Y」(西鉄K駅徒歩5分の場所に10月オープンした2号店)へ到着。約束は18時半ですが15分前に入るのがデフォルトで、取り敢えず枝豆とサラダとみたいな軽い物だけを先に注文しておくのですね(ドリンクは予約の4人全員が揃ってから)。こうしておくと、4人が揃った18時半ぴったりにドリンク(生3杯、瓶ビール1本←私)だけ注文すれば、乾杯の時に食べ物が無いという「悲劇」を回避できるのです。とまぁ、私は(独酌ではなく飲み会の時は)飲み始めから30分間は何も食べない(小皿に料理を取り分けるだけで、暫く空酒を続ける)と決めています。人より食べるのが速いので、「赤坂5丁目ミニマラソン」にハンデをつけるような感じですかね、ワイナイナ気分。
 さてこの「2号店」、蛍川の交差点にある1号店のメニューに原始焼き等が加わり、更に日本産ワインが物凄く充実していました。明るく清潔で広々とした空間に、恐らく設計時から「密」を避けた客席配置(今日は個室でしたがカウンターの座り心地が良さそう)、ややお高めながら少人数で来るなら1号店よりこっちかな。日本酒の揃いも充実……でしたが本日の注文は250蔵目にして「灯台下暗し」、福岡「三井の寿」(ひやおろし 秋純吟 ポルチーニ)を。
 3時間の滞在、の後は近くのバー「S」で2杯だけ飲み直して帰宅。お察しでしょうが、ちょっと政治的な理由で(?)、飲み会のコンセプトや参加者やは内緒です。

Yesterday need say goodbye あれから一年が経ち

 昨日(10/18)が母君をお見送りしてから丁度1年の日でした。本来なら「S寺」にてお経をあげていただくべきだったのですが、様々な理由で一週間先に延ばして、来週の日曜の午前中にお願いすることにしています(お寺に行くのは私と母君とだけです)。お供えの花・菓子・果物は前日にお寺に到着するよう手続きを後日、それに際して63回生Nくんのお母様からお花代を頂戴致しましたことに多謝。
 永いお別れの悲しさは後から不意にやって来る、と何人かの方に(ご経験を踏まえて)言われましたし、そのような文章を幾つか読んだこともありますが、やはり親不孝が服着てる人間だからなのかこの一年間についてはそういうことは無く。コロナでそれどころではなかったという側面はあるのかも知れませんね。気が紛れるという言い方をしたら不謹慎かも知れませんし、まして「これを奇貨」という下品な台詞は絶対に言うべきではありませんが(コロナに関しては、最初の頃に秋入試推進派が「奇貨」の語を使っていて醜悪だった記憶)。

 3時起床、書斎で書き物と仕事と。出勤7時。
 今日から、64回生のTくん(保健体育)・Iさん(物理)、65回生Oさん(数学)という3人が教育実習に入ります。私が顔を見知っているのは64回生の方で(中1・高1・高3と授業を担当して、高3では副担任にも入ったので)、特にTくんとは実習中に飲みに行きまくるんじゃないかなぁ、と予想。
 本日は授業が5コマ、高2現代文の4コマで漢字の小テスト採点、高3文系二次漢文は過去問添削、というオマケがついて来ます。漢字の方は瞬殺(10題しかないので、1枚につき3~5秒程度で終わります)、高3の過去問は昼休みと授業の空き時間(1コマ)で半分だけ。

 10/19の「自粛御膳」。
 納豆御飯・生秋刀魚塩焼き・牛蒡サラダ・小鉢4種。
 高知「瀧嵐」(毘沙門天様)。

ランチ酒

 原田ひ香『ランチ酒』読了、★★★★。最近流行のグルメ小説、内容はタイトルのまんまで、読めば真似をしたくなること必至。

 午前中到着の手続きをしていた宅急便が9時いちばんで届いたのでそのまま学校に行き、3時間程仕事。通勤は2日前から徒歩で、伏見稲荷の石畳でぶつけた膝は漸く痛みを感じなくなりました。塗り薬、確り効いています。両の足が健康であるという歓びをしみじみと感じる不惑四十。

 ランチ利用で街中(まちなか)のアーケード内にある魚料理「O」へ。カウンターの端の席に座り、定食を肴にしてランチ酒(正にそれがタイトルになった小説を読みつつ)。その日の選べる鮮魚(塩焼き・煮付け・唐揚げを選択)にサラダ・小鉢・刺身・御飯・味噌汁・漬物がついて1000円。サラダ・御飯・漬物はお代わり自由で、明太子150円、大海老フライ300円など追加メニューも安くて豊富(且つ全部酒に合う)。市内の魚料理の老舗「U」出身のマスターなので素材も調理も確かで、そりゃあ流行りますね。
 佐賀「BLACK JACK21」(極み辛口)で「日本酒チャレンジ」もクリア。

 西鉄K駅構内のスーパーマーケットで食材を購入して徒歩帰宅。入浴後に2時間ほど仮眠。起床後は書斎で時間割の仕事と書き物とを2時間。

 10/18の「自粛お摘まみセット」。
 刺身3点・小鉢3種。
 刺身を購入した西鉄K駅構内のスーパー、あそこの刺身は(私が使う範囲の6軒のスーパーマーケットの中では)最もツマ(大根)が美味しくて、それだけで酒がガンガン進むんです。ランチの店で「日本酒チャレンジ」をクリアしたので、ビールの後はセラー内の開栓済みの瓶を粛々と処理致しました。

もう一年経ったのですね

 本日は授業無し、代わりに溜まっていた高3の添削依頼を2時間程こなしました(その他デスクワーク)。
 博多に会議出張です。ついに、予備校がオンラインではない入試研究会を解禁し、その皮切りとして今日はY予備校の博多校舎に行きます(九州中の先生方が集まります)。名目は「東大入試研究会」で、全体会と分科会(私は現代文)とを合わせたら4時間の長丁場。

 出張前に、JRのK駅構内にある「S」にて焼きそばのランチ。中高時代を合わせたら約四半世紀のK市在住歴ですが、ここのチェーンの焼きそばを食べるのは2度目くらいではないでしょうか。可も無く不可も無くという味だと思うのですが、大盛り1250円というのは最早高級料理ですね。昭和32年の創業時(母君と同じ年なんですね)には一皿60円だったそうです。因みに、私の座席の後ろの壁には平成26年1月2日の日付で『進撃の巨人』の人のサイン(のコピー)が飾られていました。元バイトさんだったそうです。因みに、入口では検温を求められました。
 みどりの窓口で月末の宮崎旅行のチケット(新幹線・高速バス)を購入してから、博多行きの新幹線に。

 Y予備校「東大入試研究会」。
 全体会は、東京の某(超々有名)一貫男子校の校長を今年まで務められたY先生の基調講演「入学試験と就職試験」。医歯薬入試は事実上の就職試験だと話す冒頭部でいきなり「某医大女性差別問題は入試を就職試験とするなら企業組織としての気持ちが解る(大意)」と来たのにはやや度肝を抜かれました(勿論、「良くないことですが」というフォローはありましたけど)。以降、全体の話はほぼ穏当(後で先輩数学先生が「端的に古い」と評されていました)。
 分科会(現代文)は、東京の代々木にある(イニシャルとは何か)この予備校の本部校でも一度お話を聴かせていただいたことのあるF先生のご講義。東大現代文は結局、過去問をたくさん解きながら「これって、あれじゃん」の形で種々概念を理解していくのが王道、という極めて納得の行くお話。因みにこのF先生、話の合間にちょいちょいノイズみたく記憶違いを挟んでくるのがご愛嬌。「99年の第一問は脳死と心臓死の話で……」、惜しい、それは98年の西谷修朝日新聞寄稿コラム)で、99年(私が受験した年)は鷲田清一『普通を誰も教えてくれない』です。「2008年には芸術のジャンルについて問われて……」も惜しい、それは07年淺沼圭司『読書について』で、08年は宇野邦一『反歴史論』ですね。因みに、この手の間違いが起こりやすいのはまぁ旺文社のせいっちゃせいだということ、業界の人間ならピンと来るでしょう。

 さて、態々博多まで来て何もせずに帰るというのはあんまりですので、同じ出張に参加した国語私・悪者数学先生・悪者英語先生の3人で「悪者鼎談」飲み会をしようということになっていまして。ですので10/17も「自粛御膳」は中止、飲み会の会場は喜んで幹事を務めた私が選んだ住吉「G」、最近いちばんのお気に入りです。旅先知り合い無しの安心に身を任せて、職場のあ〜だこ〜だを思う様喋り倒して快感。わんこ蕎麦状態の冷酒お任せが一杯目から「日本酒チャレンジ」未踏破の蔵だったのにもビックリでした。宮城「山和」(純米吟醸)。
 ・出汁春菊
 ・鮪食べ比べ
 ・紅ショウガ天
 ・鰆西京焼き
 ・白子フライ
 ・牛すじ煮込み
 ・オイルサーディン
 ・季節野菜のお浸し
 ・タマネギスライス
 ・カツ丼頭だけ
 ・いくら丼

 三人とも新幹線で自宅まで帰るので(降りる駅は三者三様ですが)、博多駅近くのうどん居酒屋「N」で軽く飲み直してから解散。飲んで新幹線に乗るのは怖いところですが、流石に仕事で出掛けている(背広を着ている)と少し背筋が伸びるみたいですね。
 健康的に帰宅して、健康的に就寝。