これから 月に届けます バナナ

 内田樹『武道論 これからの心身の構え』読了、★★★★。

 心身とも満ち足りた健康起床、7時に学校に入って机仕事。午前中半ドンはセンター過去問の授業が3コマ、一旦自宅に戻って入浴・家事、15時半に学校に戻って16~18時で東大理系現代文特講。本日は難敵の00年加茂直樹、添削は明日の朝です。特講終了後は、答案を抱えてタクシーに乗り、そのまま「第2のリビング」へ。特講の日に自炊をしなくていいというのは、身体にも心にも本当に有り難く。

 10/2も「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。
 刺盛り・冷奴・カレー蕎麦。
 446蔵目・福島「ハツユキソウ」(RICE FRUIT WINE)。
 ただいまホーム帰還。昨夜の初日金曜は予想通り常連さんオールスターで満席だったそうで(土曜も仕事がある私は)ご遠慮して正解でした。突き出しの白海老揚げは隣のお客さんが持ち帰りを乞う美味、日本酒もまだ未踏破の蔵を出してくれるんだから侮れずです。さて、その福島「ハツユキソウ」、原材料名に「米・米麹・バナナ果汁」なんて初めて見ました(これってもしかして「純米酒」を名乗れないのかな)。果汁をアルコール発酵させたそうですが、風味とかのレベルじゃなく完全にバナナの味で、マスター曰く「下手物じゃないけど色物」。
 因みに、「もりき」は運良く(?)福岡県からの認定証が下りた(10月に間に合った)そうで、昨日の「月空」と違って21時まで店を開けられるそう。とは言っても18時オープンなら2回転は無理でしょうと訊けば、暫くは17時開店にするそう(明日日曜はもっと早く開けるよ、と秋波を送られ? ました)。

指をさされて カンカン娘

 以前(副代表を務めた65回生Hくんのお誘いで)田植え体験でお世話になった「東大むら塾」が、米作りの次はエールだという大変高尚なお考えのもと、千葉県富津市相川のブリュワリー「鋸南麦酒」とコラボして地ビールを開発されたそう。その名も「相川ふるさとエール」、折角ならと4本注文しました(1本は、高校時代にHくんをご担当になった世界史先生に差し上げます)。地ビールは正直苦手な味のものが多かったのですが、多生の縁ということで。

 本日は共通テスト(←名称嫌)対策の授業が2コマ、他は机仕事……だったんですが、もう始業時からず~っと漫ろ。時計ながめてそわそわにやにや、誰を待つやら……って、そりゃ二日市「月空」のマスターに決まっておりまして。本日は遂に福岡県下の緊急事態宣言が解除、誰憚ることなく(←嘘。ちょっと後ろ指が怖い)飲み屋に入って読書独酌出来るようになる記念日です。
 常連度合いなら「もりき」なんじゃないのかと思われる節もあるかも知れませんが、私はどちらかと言えば常連の中では一匹狼(開店と同時に入って忙しくなる前に帰る)で派、常連同士が仲良しのチームを組む中には入ってないんですね。で、今日は「チームもりき」がカウンターを占めるだろう、という予想。土曜が仕事ではない(羨ましい)メンバーで大いに盛り上がるはず。

 10/1は「自粛御膳」をお休み、二日市の焼鳥「月空」で読書独酌。2ヶ月待ち焦がれました。
 和牛モモ肉タタキ風カルパッチョ・八寸・串4本
 祝・営業再開! 7月に申請した県の認定証がまだ届かないために営業は18~20時の1回転だけですが、流石の人気店でカウンター3組・小上がり座席6テーブルは満席で、何人ものお客さんが断られていました。

 帰りの西鉄K駅構内スーパーで買い物をしてから帰宅。心身とも満ち足りた健康睡眠。

好きなんだよ

 10/3(日)の布施明コンサート@広島にまだ空席があると知り、発作的に(前日土曜の特講添削をかなぐり捨てて)参戦しそうになった己の衝動を抑える代わりに、ユーキャンのサイトで『布施明の世界』(CD全7枚、20680円)を購入予約。職員室のPCで何をやってるんだ私は。これは長期間かけたライブツアーらしく、福岡には来年3月にいらっしゃるそうなので、それには絶対に行きたいところ。

 3時前に起床、特講の答案40枚を添削。出勤8時の時点で既に軽く疲れている(というか、眠い)のですが、今日は授業も特講も無いのでゆったりと机仕事をするだけ。途中、昼休みを利用して血痰ネーミングショッピングモール「You meタウン」に往復して、CDショップで桑田佳祐クレイジーケンバンドの新譜を、食器コーナーでマドラーを購入。マドラーって、意外に売っている場所が分からないもんでしてね。とまれ、これで焼酎の水割りを美味しく作ることが出来るようになってアル中アウトバーン爆走。これ以上宅飲みを愉しくしちゃってどうするんでしょう……

 ……だって、明日から福岡県下のお店で飲めるのに!
 10/1(金)、緊急事態宣言解除後最初の夜の予約は、二日市の絶品焼き鳥「月空」のカウンターを予約しました。マスター(63回生Mくんパパ)の顔を見たら感極まっちゃうかも。予約の電話で「八寸、作りましょうか?」と聞かれたのでお願いしてみました。私はいつもカウンターで単品注文なのですが、コース料理のテーブルに前菜代わりに出される八寸を物欲しそうな顔で見ていたのに気づかれていたようです。
 本日、冷蔵庫の中をお掃除。3時前起床未明添削以降「飲めど食わず」なので、普通の人の夕食よりは大量に食べます(でもって、飲みます)。

 9/30の「自粛御膳」。
 納豆キムチぶっかけ素麺・ポトフ・炙り〆秋刀魚・サラダ・野菜酢漬け・小鉢3種。
 445蔵目・青森「作田」(特別純米酒 ひやおろし)。

自問自答 その一言が言えなくて

 内田樹『待場の芸術論』読了、★★★★。私は村上春樹三島由紀夫大滝詠一にあんまり興味が無い(国語教員がこんなこと言って良いのかしら)ので、主にウチダージュ先生の話芸を楽しみながら。読了後は、そのまま『武道論 これからの心身の構え』に移行しました。

 本日、授業無し。朝はゆったりと徒歩通勤ですが、学校に入る前に遠回りの寄り道をして、24時間営業のスーパーマーケットでポン酢と茗荷とを購入(本日夜は冷豆腐を食べますので)。買ったものは、帰りまで職員室の冷蔵庫に入れておけます。
 終日の机仕事は、今年度出題予定の模試の解答解説を作成する仕事。自分で作った問題を分析して解答例を作る時の感覚はなかなか面白く。これに3時間程かけて、他には授業・特講のプリント準備など。

 授業はありませんが放課後の特講はありまして、文系東大に講義を2時間(といっても、内1時間は生徒が問題を解いているだけですが)。この添削が未明に控えているので(89年は120字要約が無いのでかなり楽ですが)、終了後は疾っ疾と帰宅して自炊準備。

 9/29の「自粛御膳」。
 冷豆腐・烏賊明太・青椒肉絲・もろキュウ・サラダ・ゴーヤ茗荷ツナ和え・小鉢3種。
 444蔵目・青森「六根」(秋あがり 特別純米)。

味将軍は この通り まだ生きている

 F校の後輩O氏(教え子ではない方で、51回生ですので4つ下の方)が北海道で育てておられる野菜を、ふとした機縁でお試し購入させて頂けることになりました。味については諸氏折り紙で今から楽しみ。私に腕がないなら、いい器といい材料を買えばいんだよ独りもんは金が使えるんだから……ってな感じなんですが、私、何だか味将軍みたいなこと言ってますね。

 昨日を年休に出来たのは、昨日と今日との高3が外部模試の受験だったからで、本日の業務のその試験監督のみ。模試終了後を年休にして西鉄K駅へ移動し、本屋~ネカフェ~スーパー、と梯子。帰宅後に、ちょっとだけ炊事を頑張りました。ゴーヤ茗荷ツナ和え、葱入りだし巻き卵、ポトフの3品。
 要するに、残り3日なんです。3日だけ我慢したら緊急事態が明けるんです。だから、数日かけて消費しないといけない料理を作ったんです。3日でこの「山」を超えたら、「もりき」で「月空」で「I」で「A」で「G」で飲めるんです!

 9/28の「自粛御膳」。
 納豆御飯・ポトフ・サラダ・ゴーヤ茗荷ツナ和え・酢モツ・小鉢5種。
 443蔵目・長野「中乗さん」(特別純米)。

ただ独り歩め

 まだ暗いうちに起き出して、入浴、散歩、朝食、入浴。朝風呂も、2回合わせて1時間以上浸かっています。温湯、良い。
 朝食は大部屋で。あまり大きくない旅館ですが、私が食事をした時間帯には他に2組のお客が。お祖母様・お母様・小さなお子様3人の家族連れ、女性4人の仲良し旅。男独りは浮いてますかね。朝食も豪華で、小鉢4点(金平2種・明太子・卵焼き)・鮭塩焼き・サラダ・ご飯・香の物に加えて、野菜とソーセージとがぎゅうぎゅうに詰まった蒸籠蒸しが出てきて満腹に(漬物が美味しくてつい白米をお代わりするなど)。
 朝食と入浴とを終えて9時、昨日のボランティアガイドさんは9時半には居ると仰っていましたので、チェックアウトの後で荷物を宿に預かってもらい、徒歩で「笹川記念館」に向かいます。

 古湯温泉富士町の風景を50年探し続けた「心のふるさと」と呼び、円熟期7年をこの地で独り過ごし90冊を書き上げた笹沢左保の旧居がそのまま記念館に。ボランティアガイドの方の熱の籠もった解説は30分超で、中村敦夫いかりや長介としか知らなかった(要は映像でしか作品に接したことのない)私ですらも一端の気分に。直筆原稿の文字の形と書き誤りの少なさとに、作家の人物がありありと出ていました(手は伝えます)。
 記念館の横には漆切子細工の工房「孤遊庵」があり、日本酒グラス(自分用)とペーパーウェイト(仕事用)とを購入。これで、古湯温泉の旅はお仕舞いです。

 バスで佐賀駅に戻り、駅近くで事務嬢さん他へのお土産を買い込んでから、行きと同様電車を乗り継いでK市へ。タクシーで自宅に戻って荷物を解き、そのまま15時の学校に。事務嬢さんにお土産を渡し、時間割関係の机仕事を少しだけこなしてから帰宅(途中でHさんちに寄ってお土産をお渡し)。

 9/27の「自粛御膳」。
 豚肉生姜焼きプレート・鯖おろしポン酢・小鉢2種。
 442蔵目・福岡「萬屋荒神」(純米吟醸)。
 旅行帰りなのでサクッと。豚肉を焼いた以外は、コンビニの惣菜(鯖おろし・キャベツ・山芋)と作り置き(マリネ・南蛮)とだけ。それでも、ビールグラスを古湯温泉土産の漆切子にするだけで心が潤います。日本酒は先日JRK駅の物産コーナーで購入したもの、まだまだあります地元蔵。

 春日武彦穂村弘・ニコニコルソン『ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと』読了、★★★★。

ほとほとにぬるき温泉を浴むるまも

 平日のレベルの早朝起床、昨日の東大理系特講の添削。89年(20世紀)の問題は120字の設問がまだなく(これが始まるのは私の入学した翌年2000年より)、添削はやや楽。明日を年休にして私は今日から1泊2日の佐賀旅行ですが、特講の答案は明日中に返却して貰いますので、一旦学校に出て答案を各クラス担任の先生の机上に置くというプロセスが必要です。佐賀旅行の荷物と答案とを携えて学校に行き、職員室滞在は1分弱(自宅~学校~JRのK駅、とタクシーを走らせました)。

 前回はバスで1時間の旅でしたが、今回は鳥栖駅乗り換えの電車旅。11時に佐賀駅に到着して、先ずは駅構内のうどん屋で朝昼兼用の食事を。目当てにしていたうどん屋(初訪問)でカレーうどんを注文。佐賀県なら知らぬ人無しの「文雅」でも修行した人のカレーという謳いだったので結構期待していたのですが、それはちょっとすかされた感じでした。店内のラジオでは木村拓哉堂本剛の眉毛についてずっと喋っていました。

 佐賀県立美術館の特別展「白馬、翔びたつ 黒田清輝と岡田三郎助」を鑑賞。白馬会の名の由来は「どふろく」ですから日本酒好きとしては外せない……という理由ではなく、先日K市で観た「大地の力Ⅱ」(の一部展示)と対になった企画のように思えたのでこの機会に、と。実際、K市の展覧会で殆ど驚倒した御厨純一「髪を梳く」はこちら佐賀の所蔵らしく、売り場で見つけたポストカードを2葉購入しました。
 特別展は、岡田三郎助「あやめの衣」(撮影不可)の艶なる様(正に一目千両)を観るだけでも足を伸ばす甲斐があるかと。一部展示は撮影OK、また美術館横には岡田三郎助のアトリエを(2018年に)殆どそのまま移転した建物(相当珍しい試みなんじゃないでしょうか)もありました。
 Facebookというのは有難いもので、数日前と今回との佐賀訪問についてUPしたら、出身の卒業生(59回生Sくん)が詳しい情報を教えてくれました。建物は数年前に吉岡徳仁佐賀県出身、聖火トーチのデザイン担当)のリデザインを経て空間に磨きがかかったとのこと、確かに居心地の良い空間でした。

 佐賀駅からバスで50分、古湯温泉は川上川のほとりに温泉街、大正期に療養で立ち寄った斎藤茂吉が有名にしたということで、2つの歌碑が建てられています。
 うつせみの病やしなふさみしさは川上川のみなもとどころ
 ほとほとにぬるき温泉を浴むるまも君が情を忘れておもへや
 日曜1泊月曜年休の背徳、仕事を忘れて(茂吉が詠んだ通り38度と低温の)「ぬるま湯につか」るのが今回の旅の目的。

 先ずは、バス停(温泉街のど真ん中)から徒歩5分のところにある「つかさ旅館」へ。お一人様OKでちゃんとした夕食が出るところいうのは貴重です。ウェルカムスイーツの羊羹が自家製という台所自慢に期待が高まり。
 「百合」という名の和室に通された後、早速お風呂場へ(一番風呂でした)。浴槽は小さめのものが2つ、岩風呂です。壁面には浴槽よりも大きな浮世絵(男女の艶っぽいシーン)、ぼんやりと眺めながら38度の温湯・トロ湯にず~っと浸かっていられる気持ちよさ。

 風呂上がりに近所を散策して、川沿いの風景を写真に撮ったり、茂吉歌碑を訪ねたり。宿から15分ほど歩いたところに「笹沢(佐保)記念館」があるのですが、訪問時にはボランティアガイドさんの佐賀帰宅のバス時刻が迫っており、明日朝一で来るよう言われました(予約ですね)。そんなこんなで1時間程歩いて汗だく、舗装こそされていますが蛇も道路を横切る山道です。
 宿に戻る前に、バスターミナル近くのスーパー(雑貨店)で佐賀のお酒(未踏破の蔵)を1本(300ml)買って帰り、部屋の冷蔵庫に入れておきました。宿に戻ってもう一度入浴、今度も長めに浸かって、2度の入浴でたっぷり1時間以上お湯に浸っていた計算です。

 9/26は「自粛御膳」をお休み。以下、古湯温泉「つかさ旅館」の夜の「御献立」(紙に書かれたものが最初に渡されました。部屋食です)。
 ・先付(子持ち鮎の甘露煮/鰻ざく/ぜんまいの白和え)
 ・造里(帆立/鮪/間八/赤海老
 ・焼物(米ナスの味噌田楽)
 ・揚物(海老と旬野菜の天麩羅)
 ・鍋もの(佐賀牛のしゃぶしゃぶ)
 ・蒸し物(茶碗蒸し)
 ・スペシャリテ佐賀牛のステーキ)
 ・ご飯(富士町産特別栽培米コシヒカリ
 ・香の物(高菜油炒め/胡瓜のからし漬け)
 ・止椀(なめこの味噌汁)
 ・水物(フルーツ盛り合わせ)
 最初に先付け・造里・焼物と鍋ものとの準備が届きました(この時点で瓶ビールを1本。お酒はちょっと高めの値段設定)。鍋の火は「良きように」とタイミングを任せて頂けるので有難く。マッチを渡されましたが、旅館の名前の入ったマッチを作っているんですね。
 以降、適宜懐石風にお皿が届き、ビールは2本目、その後に宿の冷酒を1合、最後は先程買って持ち込んだ小瓶を。
 441蔵目・佐賀「窓乃梅」(本醸造 冷酒用)。「日本酒チャレンジ」は出来る限り純米を選んでいます(例外あり)が、今回は旅先、「アル添」もやむなしです。

 いつの間にか、入眠。

時計ばかりが やけに真面目に 働いてるじゃん

 竹内佐千子『沼の中で不惑を迎えます。 輝くな! アラフォーおっかけレズビアン!』読了、★★★★。
 相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』読了、★★★★。私も『古畑』は大好きですし確かに面白かったんですけれども、色々「圧」が強くてちょっと読み疲れ(ミステリから離れて幾星霜のオッサンにはこの花束は持ち重りがしました)。

 本日は気合いを入れ直して真面目に仕事……なんですけれども、明日からはまた1泊2日で佐賀の古湯温泉に旅行に行きます。
 1限、文系東大現代文の授業、教材は06年文系の宮沢康人。文系用問題とは言え、解かせて解説となったらとてもとても50分には収まりきらず、仕方が無いので1限を5分前に始めて5分オーバーして終わることにしていますが60分でもかなりキツイ(というかほぼ無理筋)。その後、2~4限の時間を使って添削をガシガシ、帰りのSHRで40枚を返却します。

 昼休みに絡めて一旦帰宅、入浴・家事その他。18時の特講終わりに帰ったら、直ぐに「かしゃぷしゅ~」出来るように総てを調えておくのです。
 『サザエさん』の収録現場が映ると知って『99人の壁』(最終回?)を録画予約したら、番組表の中に『MUSIC FAIR』の森山良子55周年と『世界ふしぎ発見!』の平等院特集とが目に入って予約。油断するとTVっ子に還ってしまいます。

 15時半までに学校に戻り、16時からは理系東大現代文(こちらは特講)。今日は、89年の高橋裕『都市と水』です。ここから始まる、89年~00年~04年~10年~09年、という5題の流れは私には美しい。67回生までの現代文では、この09年(原研哉『白』)を特講の最終回に据えていたのですが、今回の70回生から、更にそこに続けて3回(3年)分を加えることにしています(15年~17年、この流れの美しさも見事なんです)。

 9/25の「自粛御膳」。
 鮭塩焼き・魚南蛮漬け・トマトツナマリネ・野菜酢漬け・春雨サラダ・小鉢6種。
 440蔵目・長野「井筒長」(特別純米酒)。
 東大特講は89年の「高橋裕」で、帰宅後の「自粛御膳」のトマトツナマリネは「リュウジ」お兄さんの最新レシピ、流石大酒飲みの考案で好みにどストライクです。独酌読書の「内田樹」から、TVに移って録画の「森山良子」→「布施明」(ともに55周年)とハシゴ。固有名詞5人に全部「沼」ってるんで、これはもう地獄巡りの様相です。ふらふら。

でもお高いんでしょう?

 健康起床、ホテル朝食・朝風呂に朝サウナ。
 チェックアウトの後、電車と迷いましたが行きと同じくバスで帰還。日曜午後の行きと違い、平日朝のバスは通勤・通学の乗客でいっぱいです。始発駅から乗った私は辛うじて座れました(普通は立ったままなのですが、荷物が大きく1時間超の旅なので流石に座ります)。

 西鉄K駅からタクシー、自宅(荷物を置くだけ)経由で出勤。実は、明後日からまた佐賀に行く(月曜を年休にして1泊2日の旅行をする)ので、今回は誰かへのお土産を購入しませんでした。学校では、生徒の自由提出した答案の添削や、明日の授業・特講(東大過去問2種類)の板書計画作成等を。

 帰宅、入浴、自炊……と言っても、一昨日作った南蛮漬けがメインで、後は豚鍋をするくらいなので手間は殆どありません。小鉢の3種類は、前回作ったコチュジャン和えのソースと帆立とが残っていたもの、小さな冷奴(雑魚)、瓶詰めの酒盗

 9/24の「自粛御膳」。
 常夜鍋・鰹鮭南蛮漬け・小鉢3種。
 439蔵目・大分「山水」(純米吟醸酒)。
 肥前びーどろのタンブラーとお箸とが佐賀土産で、日本酒は先日の旅行の日田土産。南蛮漬けは早速、昨日買った平茶碗に入れてみました。
 豚鍋(常夜鍋)は向田邦子風、4日にも同じ物を作ったのですが、その時はほうれん草が余りにも高い上に一袋の分量が少なく大変みすぼらしい物になってしまいました。今日のスーパーでは普通のサイズの物が前回よりもお安く。今秋の野菜高騰は、どうかしたら胡瓜が1本100円とか、1/4の白菜が298円とか、ちょっと普通ではなかったという記憶。

 野原広子『妻が口をきいてくれません』読了、★★★。

佐賀県の場合は 「さがをさがそう!」

 祝日。朝(6時前)からずっと昨日の特講の添削、昼前に終了したので、学校に移動して(明朝のSHRで返却できるよう)担任団の先生の机上に答案を置きました(明日の朝は年休を取っているのです)。
 その後、机仕事を少しだけ。

 昼過ぎに、スーパーマーケット経由で帰宅。炊事の練習として魚の南蛮を作ってみることにしました。練習内容を具体的に言えば、①野菜(ピーマン・玉葱)を細切りにすること、②魚(鮭・鰹)を揚げ焼きにすることで、どちらも初めての挑戦。①は料理のイロハ的な本に書いてある通り(スマホで調べることもできますね)、②は魚片に片栗粉をまぶしてフライパンに多めのサラダ油を入れて。きつね色にはならずに綺麗な白になってしまいましたが、どうせ南蛮酢に漬けるんだから関係ないですね。タッパーに入れて保存。南蛮は買った方が楽だし、何より自分で作った方がお金がかかります。

 本日夜は、卒業生3人(58回生2人、63回生1人、全員医者)の飲み会@佐賀、に誘われているのです。バスで1時間超の帰り道に自信が無かったので、駅前のホテル1泊の予約をしてから参加(だから、明日は午前中を年休に)。
 西鉄K駅を14時台に出発するバス、酒造に寺社に遺跡に自衛隊、とガラス越しに見るだけでも愉しい車窓風景に時間を忘れる70分。途中乗車・下車するのは土地の高齢者ばかりです。

 バスターミナルからホテルまでは徒歩5分、チェックインの後で先ず大浴場で湯浴み。サウナもあったので確り利用しました(これで1泊4000円はお得です)。
 観光らしい観光をする時間は無さそうですが、若干時間に余裕があったので、佐賀駅構内の焼き物屋を訪問。有田も伊万里も波佐見(厳密には長崎県ですが)も置いてありました。やっぱり波佐見焼は他と比べてお値打ちです。「白山陶器」というところの平茶碗が(御飯だけでなくお菜、例えば今タッパーで保存している南蛮漬けを入れるのにも)使いやすそうで且つ柄も良かったので購入。他に、店員さんに「秋刀魚を置けるお皿」をお願いした時に出してくれたのが「一真窯」の平皿(私が持っている方形プレートにはめ込める物)だったので即決。前日の波佐見旅行で山の中の「一真窯」まで見学に行ったことなどお話しして愉しく。他に、男物(?)の塗り箸を一膳。

 割れ物なので一旦ホテルに戻って部屋に置き、そのまま出発して約束の店に……行く途中に10分だけ余裕があったので、道すがらの「玉屋」に入って迷わず売り場直進、肥前びーどろの売り場で黄色のビールグラスを1つ購入。自分用のお土産がふんだんです。
 さて、「佐賀を探そう」。主催者の58回生Fくんからは「佐賀駅徒歩10分にある街なかビル9階の見晴らしバー」と聞いていたので、繁華街へ向けて適当に足を進めれば地図に頼らなくても直ぐに場所が判りました。何せ、その高さの建物が他に無いのです。店には約束の10分前着でこれは私のデフォルト、待っている間に今日の予約の形態(単品注文)を店に確認して、人数分の取り皿・醤油皿などを並べたら、後はメニューを読んでどんなものがあるのかを確認するだけです(私が幹事だったら他の人が到着した後直ぐに何か食べられるように予め食べ物だけ作ってもらうよう注文するのですが、誘われた側がそれをやると差し出がましいので我慢)。私以外の3人は一緒に定時に到着。

 9/23は「自粛御膳」をお休み、佐賀の居酒屋「T」の個室で卒業生3人と。
 刺盛り・ポテトサラダ・梅胡瓜・だし巻き卵・蛸唐揚・和牛ステーキ・玉蜀黍天麩羅・鴨ロース焼き・チーズクラッカー・雲丹刺し。
 お店はやや高級で流石お医者さんの行きつけ……今回の参加者は、58回生Fくん・Oさんと63回生Iさんとの医師3人。Fくんとは常々飲んでいますが女性陣Oさん・Iさんとは卒業後初顔合わせです。FくんとOさんとは58回生同志で元より知り合い、OさんとIさんとは九大の医学部系サークルで5期離れた仲良しの先輩後輩、IさんとFくんとは現在の勤務病院が偶然同じ、という三すくみ(?)のネットワーク。
 Oさんは(58回生なので)高2~3年の現代文を担当、Iさんは(63回生なので)高1~高3の担任団・現代文担当、知らない人ではないのですが、何しろ卒業後初ですのでやや緊張……でしたが、多分、和やかに過ごせた(はず)。ただ、終わってみて振り返れば、医師3人から現場の興味深いお話を色々教えていただき、お返しのはずの私は女性陣に炊事の愚痴を垂れ流す、という会話の不等価交換っぷりが恥ずかしく。料理は美味、品数が多く見えますが、一皿ごとのポーションが少なく、且つ1軒3時間半で〆たのでこんなもんかなぁ、と。

 佐賀の夜はエンドレスで羨ましい。ただ、ご時世柄(最近こればっかり言ってる)ですので終宴後は真っ直ぐにホテル帰還(Fくんには2軒目に誘われましたがご遠慮)、健康睡眠。