水割りをください 涙の数だけ

 最終日。定期テストというイベントはA組諸氏にとっては「非日常」、まぁB~E組のように中学時代から数えたら定期テストは通算16回目という「慣れ」が「ダレ」に変わる罠がぱっくり口開けてる人たちに比べたらそら集中もするわな、ということで皆さんお疲れモード。私は、全ての採点集計を終わらせて、監督をしたり、明日以降の授業準備をしたり色々。A組に実習生で入られたN先生にも監督を手伝っていただきました。先生は、明日から本格的にA組のHR(担任)業務を行って下さいます。

 半ドンでお生徒さんたちが帰られた後は、某室で真剣勝負の会議。私のプレゼンはとある理由で没になりましたが、これは或る種想定の範囲内。2次案・3次案までは準備しているので、次の会議では1案修正を出すか、2案・3案を出すか、或いは1案修正と2・3案を全部出すか、等々考えながらそれはそれで楽しい。

 そして更に夕方からは出張、天神のS予備校校舎に出て行き、64回生の浪人生激励会が19時から。私は高3の1年間だけの副担任だったし、現代文は英数理社に比して入試科目的にはマイナーなので、参加生徒側からのニーズは大きくなく気楽。
 激励会は、各予備校で頑張っている浪人生が一堂に会する立食パーティー。(元)担任団に勉強の相談をしたり、久しぶりに会う友人達と仲良く語らったり、勉強一途の「日常性の維持」の中で年に3度の「非日常」。一年前、63回生の浪人生は食事が並べられたテーブルの周りに集まって立ったままワイワイガヤガヤと騒いでいましたが、今年の64回生は料理を取ったら自分たちのテーブルに戻り座っておしゃべりをする。2年連続で参加した私と進路指導部長とで、「学年のカラーが全然違いますねぇ」とにっこり。

 激励会の担任団挨拶では私も喋るように命ぜられ。私は浪人の経験がないので浪人生の辛さを知らず、的確なアドバイスが出来る自信はありません。ですから一言だけ。
 現役で大学に行った(元)同級生と関わるな。オフラインが論外なのは言うまでもないですが、オンラインもやめた方がいい。「ドイ語ノー勉でも1限まで3時間あるしゆ~て単位ワンチャン」という真夜中ツイートの4時間後に「絶起」とか呟いて「いいね」稼いでる奴らの毒素なんざ浴びたらダメですよ。
 あ、あと、塾生はラウンジに入ったらダメ~。浪人生は親の前で百万の札束燃やしたんだからせめてストイックじゃないとダメ~。「浪人生、氵(ナミダ)の後に良い人生」とか言いますけど、後でそう言えるような浪人生活を送るためには、浪人生のナミダは王水、金を溶かすナミダだってことを忘れたらダメ~。
 「一言だけ」のつもりが饒舌になっちゃったから、「一言だけ」をやり直します。勉強しなさい。