サイフないのに 気づいて そのまま

 昨日、新宿から神泉に向かう間に時間の余裕があったので、渋谷で山手線を降りてからはタワレコ経由で徒歩移動に切り替えました(タワレコでは、KIRINJI・キノコホテルのニューアルバムを購入。何とUAのニューアルバムはここでも品切れで、最早「新作」ではなく「準新作」の勢い)。

 で、KIRINJIの新作『ネオ』が良かった(★★★★★)。というか、キリンジがエラいことになってた、という話。
 私、2004年の就職時に、音楽については時間・アーティストをかなり絞り込むことに決めました。時空間無限の大学時代ほどにはそれに費やせる時間は長くないだろうという判断です。具体的に購入をやめた(=聴かなくなった)アーティストには、谷山浩子椎名林檎宇多田ヒカルMr.Children……等々がいまして、その中にキリンジも入っている(逆に、04年以降に新しく聴き始めたアーティストって、倉橋ヨエコフジファブリックRHYMESTERKANA-BOONの4組だけなんじゃないかな)。
 で、KIRINJIですよ。12年ぶりに聴いたんですよ。したら、兄弟2人組が男女混成の6人組バンドに変わったとは訊いてましたけど、こんなことになってたなんて、と。購入した理由は、1曲目の「The Great Journey」がRHYMESTERとの競演だというもので、それ以外の予備知識は殆ど無し。どっかの雑誌のレビューで「KIRINJIがシュガーベイブみたい」って書いてあったのに「?」と思ったくらい。で、先ず一聴して「キリンジがめっちゃバンドになってる!」とビックリ、でもって女性ボーカルのコトリンゴという方の歌唱を聴いて、「大貫妙子じゃん! シュガーベイブじゃん!」と思ってしまったという。いや、だって、私の知ってるキリンジって、こんなにバンドバンドしてなかったんですもん。そら「ネオ」だわ。
 因みに、「The Great Journey」のあまりの格好良さに、町歩きをしながらず~っとリピートモード。で、それを聴くともなしに聴きながら、何故か頭の中にユーミンの「天国のドア」がず~っと浮かんで来てたんですね。全然似てないのに。後で歌詞カードを見たら、「The Great Journey」ってまんまSEXを歌い上げてて、そら「天国のドア」にも繋がるわ、と独りで納得。非日常モードでも国語教師、ちゃんと歌詞は聞いてたのね。

 さて、本日は午前中がお一人様自由行動で、お気に入りの池袋のネカフェでのんべんだらりと時間を潰して、開店と同時に聖地・ジュンク堂本店に飛び込むという例の流れ。1時間強の店内逍遙(墓標としての背表紙を眺め歩く)、が終わったら買い物袋を提げたままイケフクロウの待ち合わせ(待ち合わせの場所に行く前に、東口「狸穴」で昼食)。

 本日は、56回生と一日中遊びましょうの日。先ずは先日の結婚披露パーティーが盛況だった記憶も新しいOくん、それにお呼ばれした私・Nくん・Kくんの4人で集合。遅刻魔Kくんが「12時にちゃんとやって来たらそのまま麻雀」「12時にやって来なかったら残る3人でランチを食いながら到着を待つ」という流れだったのですが、私は前述の通りKくんを信じてつけ麺ランチを食べた。Nくんも昼食済み。で、二日と置かず会って遊んでる(んだよね?)OくんだけがKくんを信じずに腹を空かせてやって来て、残念ながらKくんは1分と遅れずに到着する。「じゃ、Oくんの昼食は雀荘でね」

 Oくんが職場仲間とよく利用するという西口雀荘は、喫煙可だったのですが店内に客がほとんどおらず快適(しかも、夕食会場の「あんぷく」徒歩2分の立地)。店への移動中、Oくんはず~っと「ポケモンGO」をやっていたのですが、これは純粋な仕事で、彼はゲーム関連のライターを(も)やっているので、職場でも彼だけは自由に「ポケモンGO」をやる権利を与えられているということ。
 私「それ、面白いの?」
 O「ん~、まぁ。でも俺は仕事だから」
 私「田舎の方はモンスターも過疎なのかな。K市のH公園にはアザラシの化け物が出るって職員室の後輩が言ってた」
 O「あ~、××××(←モンスター名失念)。あれ、こっちにはなかなか居ないんだよねぇ」
 K「ってか、教員もやるの?」
 私「あのねぇ、教えてくれた教員って、君らより年下。F高で言えば57回生なの。若い子なら、ゲームやっててもおかしくないんじゃない?」

 さて、12時ジャストから始まった麻雀は、今回はど素面(事前にアルコールを入れてない)の状態でソフトドリンクオンリーの至って健康なもの(飲んで徹マンより、打ってから飲み会の流れの方が健全、というか年寄りに優しいですね)。
 ハイライトはNくんの役満四暗刻)で、嘘ハイライトは池ノ都の七対子テンパイ。なんで七対子テンパイがハイライトかというとその中に「東西南北×2」があったから。「何の役にもならないんだからそんな手でつっぱんなよ!」と全員からバカにされましたが、なんか特別感ってのを後生大事にしたい訳よ貧乏性だから。
 15時からは霞ヶ関の方から警察庁Mくんも合流して5人で。麻雀って本当に時間が経つのを忘れるというか時間が経つのが早いというか、気づけばあっという間に18時。

 「あんぷく」への徒歩5分……2分だと思ったら5分かかるのは、卒業生4人がOくんの携帯を覗き込んで「ポケモンGO」に夢中になってるからでおいこら警察庁お前は取り締まる方じゃないのか歩きスマホ
 18時~21時まで、5人であらかたの肴は注文し尽くしたんじゃないでしょうか。店自慢の豊富な日本酒(の割には夏酒の売り切れが多かったけれど)もガンガン注文して。「もりき」でおなじみ栃木「鳳凰美田」を味見させたら、4人が出した結論が「1女を殺す酒」だというね。確かに飲み易い(し酔い易い)、「熊殺し」ならぬ「1女殺し」です。悪用しないよーに。

 さて、元担任・Oくん(ライター)・Nくん(SE)は絶賛夏休み中で、Kくん(住商)・Mくん(警察庁)は明日もお仕事。
 で、一週間の仕事疲れ、サザエさん症候群、そして「1女殺し」じゃなくて「若手商社官僚殺し」なんじゃないのかという日本酒負けで、明日もお仕事の2人組は1軒目の終盤にはヘロヘロになってて。

 M「ぶっちゃけ帰りたいです」
 私「じゃあ、Yくんと顔だけ合わせてから解散しようか」
 というやり取りの果て、21時に合宿生徒引率終了池袋着、今から夏休みだ飲むぞ遊ぶぞの塾講Yくんとの「顔合わせ」の場所を、3時間前に退出した雀荘にした理由は正直私も覚えていない。
 兎に角、担任・ライター・SEの元気組、住商・警察庁の終わってる組、塾講の状況分かんね組、の6人で2半荘ほど打って、その間にYくんは食事も注文。

 6人で店を出た後、「明日も仕事」のKくん・Mくんが這々の体でお帰りになるのを4人で見送る。お名残惜しい。というか。
 私「住商と警察庁とが帰りました。どうしよう、我らの『お財布』が失くなっちゃいましたよ(←2人とも、おこんないでね。私信)」
 O「俺はまだ飲むよ」
 Y「こっちはまだ来たばっかりだし」
 時間は22時。もう1軒寄ってから解散したら完璧な時間だったのに、4人(元担任・塾講・ライター・SE)が出した結論が「暑いし、外で涼みながら飲もうよ」

 ファミマで缶ビール・つまみ・紙コップを買い込んで、駅前西口広場(地下鉄階段脇の植え込み)に座り込んで飲むという、花も月も見ないノーコンセプトイベント。これまでの飲み会の中でいちばん下衆だったかも知れない。後でNくんから送ってもらった自撮り写メの4人は機嫌良さそうだし、実際楽しいは楽しい飲みだったんですけど、冷静に考えて9歳年上の「恩師」がどっかの店で奢るべきでした。ごめんね。

 移動1駅、大塚ホテルで健康睡眠。