物理的に実現が可能なものには夢という言葉は使いません

 森博嗣『夢の叶え方を知っていますか?』読了、★★★★。「国枝君、夢と希望は、どこが違うと思う?」「そうですね、私は、物理的に実現が可能なものには夢という言葉は使いません」 キャラクターと作者との考え方が一致する必要性はありませんが、筆者が嘗て書いた国枝桃子の名言と本書のタイトルから想像される内容とは、一見完全に矛盾しているかのように見えます。ところが、これが無矛盾であることが本書における「夢」の定義を知ると明らかになるんですね、以下は秘す。

 高3の某生徒が、東大の推薦入試で理Ⅲに合格した、という一報に職員室が驚きと喜びと。その他、国立大学の推薦入試の合格報告が(医学部・理学部・文学部)いくつか届いています。幸先がいいですね。

 職員室掲示板に「K大学病院人間ドック受診のお勧め」なるプリントが。親玉病院ということでF校の教員は受診料が安くなるらしく、この「1日ドック」というのは確かに受けてみたくはある。んですけれども、冒頭の「がんや生活習慣病の早期発見しませんか?」って始めから罹っている前提で話しかけて来る文言はちょっとアレですし、「ここだけのお話、年度末と年度初め(2~5月)は、少し余裕がありますので、予約を取り易いのです」って言われたって、ここだけのお話、年度末と年度初めの教員には余裕なんてこれっぽっちもないのを親玉病院なら分かって欲しいと切に願います。

 本日も、5時入りの職員室でノンストップ採点。高1現代文テストの採点・集計まで終わらせました。授業がない日だったのですが、今日は午後14時から年休を取って学校を後にし、西鉄電車で天神に向かいます。我が生徒(67回生)をほったらかして卒業生を相手にするのはどうよ、という向きもないこたないですが、本日の天神も64回生(浪人生)の慶應大学小論文添削面談。本日が最終回ですが、経済学部の小論文について、具体的な問題を見ながら色々とアドバイスを1時間ほど。
 帰りは、天神からの特急を二日市で寄り道、恒例「月空」で絶品焼き鳥。今夜から明日にかけては大雪の予報なのですが、さて、明日はどうなることでしょうか。