ざわざわ川の 水ぎわは

 定期テスト前日なので本日は特講がなく、これだけで随分助かります(自宅での作業が3~4時間減ります)。朝はいつもの流れで出勤、高3理系漢文の定期テストを1・2限の空き時間で作成。たった2時間で終わったのは、範囲の3/4が理系と被っていて、問題もほぼ共通していたからです。火曜から金曜の4日間は定期テストで、私の出題は3日目(高3漢文)と4日目(高1古文)とですので、明日と明後日とで定期後の仕事を前倒しで行えますね(何せ、6月1~3日は2泊3日で京都旅行を詰め込んでいるんですから!)。
 3限は高3文系の東大コース(二次対策)で、これは昼食作成の自宅往復後に添削(昼休み・5~6限)を終えることができ、帰りのSHRで返却して貰えます。定期試験を前にして添削の借金を作るわけには行きませんね。高1Aの帰りのSHRに顔を出して、黒板に定期テストの時間割を書きました。普通は黒板の中央に1~4時間目の科目を上から下に並べ、一日ごとに科目を書き換えるという書き方をするのですが、私はそうしません。横長の黒板を4象限に分け、第2→3→1→4象限の位置に、初日から最終日の時間割を全て書いてしまいます。その時点での労力はざっと4倍になるのですが、こうすると生徒がいつ黒板を見てもこれから先、試験終了までの予定を頭の片隅で意識できますし、一日が終わる毎にその日の時間割を消すことで、自分がどれだけ試験で頑張ったか(あとどれくらいで苦しい試験期間が終わるか)という達成度を自覚して自分を鼓舞することが出来るからです。担任の英語先生が凄すぎて副担なんて居るか居ないかみたいなもんですから、少しぐらいはサポートしないといけません。
 放課後は国語科の会議がありましたがこれはあっという間に終わり、帰宅後は入浴と夕食準備と。

 夜は、何となくタクシーで野菜料理「B」に出て独酌。ふと、ここのグラタンが食べたくなったのです。市内でグラタンを食べるならここか洋食屋「B・B」なのですが、後者は少人数の飲み会で使うお店で、独りで入るとコスパがよくありません(一皿が大きくて高いんですね。中華料理屋に独りで入れないのと同じです)。野菜料理「B」の方は一人前の皿を出してくれるので独酌向き(これは、マスターの趣味だと思います。マスターも独酌派なんじゃないかな)。因みに、グラタンのバケットはお断りしています(他の店でも、可能なら色々な料理は「バケット無し」で注文します)。
 で、グラタン以外殆ど食べない読書独酌後、バス帰宅の途中でふと思い立って自宅前の停留所を一つ過ぎ、自宅近くのスナック「S」にふら~りと。自宅徒歩3分、「もりき」よりも最寄りのスナックは、56回生Nくんママがサポート(チーママっていうの?)を務めておられる地域密着型。客層もカラオケの選曲も昭和昭和してまして、はっきりと私のお気に入り(っつっても、訪問は今日で3度目くらいですけど)。ママさん(72歳!)手作りのお惣菜(我が家にあるのと同じ三連型の小鉢)は常連さんを蕩けさせます。で、何だかノリで色々歌いましたよ。勿論選曲は昭和でして、「花の首飾り」だとか「旅人よ」だとか「東京ドドンパ娘」だとか(そういえば、井上陽水かカバーしてるやつばっかりですね)……を歌っておりましたら、突然隣のオイチャンが大声で「ねぇ、誰か『緑の陽だまり』ば歌ってよ!」とねだり始めまして。確かに1970年代の歌ではありますけれどもまさかのアニソンリクエストは流石に唐突、周りの常連さんやママさんたちの顔が「???」となる中、僭越ながらアニソンにはちょっと詳しい(但し、60年代から90年代前半まで限定)若輩がマイクを持ってミッチーとチャタラーズ(作詞は麗しの中山千夏!)。これで周りの方々に次回来店を認めていただけた感じかな。お陰で、帰ろうと思ってたところを更に2時間近く延ばしちゃいましたけど。どれだけ座っても歌ってもお支払いは2000円、あ、飲み物(ウィスキー)はNくんのボトルから貰っちゃいました。次に入れるときには私が払うんで許してね。