政教の疑 第一

 特別に用事は無くても3時過ぎには目が覚めるおじぃなので、早朝は書斎で書き物と仕事と。朝から雨模様なのに傘を全て職場に置いていたため、ゴミ捨て場まで走る往復、タクシーに乗り込むとき、の2回、少しずつ濡れたのが地味に気持ち悪い出勤です。職員室に一番乗りの時は、2箇所の入口と、その反対側の窓とを開放して通気性をよくする「コロナ対策」のお手伝いが必須。

 校内にペットボトルの自販機が設置されたのはコロナと無関係なのかも知れませんが、あれは生徒や教員を助けている様子。マスク着用義務で水分の補給が欠かせないのですが、コロナ対策でウォータークーラーが一切使用禁止になっているのですね。重い水筒は往復時の荷物になって(タダでさえ教科書ぎっしりの鞄に苦闘している)中学生には厳しいでしょうし……というか、マスク着用で授業をしている間は(というかマスク着用で授業を受けている生徒も)授業中の水分補給、許して欲しいけどなぁ(駄目でしょうから言い出しもしませんけど)。

 本日の授業は2限に高3文系、漢文の時間ですが一橋大学の過去問を使った近代文語文の練習をやりました。一橋や私大の一部では未だに入試に出題されるジャンルなので、授業でも1度だけ紹介します(以降は、出題される大学を志望する生徒にピンポイントで問題・解説プリントを手渡します)。「吾人」だとか「毫も」だとかいう独特の語彙(あと、今絶対そんなの使わんぞ、というカタカナ語)、声高に論を張るための反語・二重否定・詠嘆表現の多用等、受験生は表現に難渋ですが、慣れてくると、開化期の日本のあるべき姿(将来の理想像へ向けての義務……積極的に言えば近代化のため、消極的に言えば列強の植民地になるのを避けるため)を必死に考え言葉を紡ぐ人々の思いに、ちょっと打たれたりするようになってきます(多分)。あと、令和日本、開化期の理想とは(少なくとも精神風土においては)程遠いです。
 5限の高2現代文はテスト前最終回(今日は1クラスで、明日、同じ授業を4クラス)。木村敏の文章で東西の自然観を比較します。今回の第1回定期テスト、試験範囲の書き手は(授業で扱った順番に)鈴木忠志(演出家)、長田弘(詩人)、梨木香歩(作家)、見田宗介(比較社会学者)、木村敏精神病理学者)。全部評論文というのはやや堅いですが、木村敏を「理系の人」と言って良いなら、ジャンルの広さはそこそこに担保出来ているんじゃないでしょうか。

 放課後は職員会議。密を避けるために通気を確保した職員室で参加。16時15分に始まり1時間程だったのですが、終盤、とある方面から出たとある発言があれだったのをきっかけに、こっそり抜け出して帰っちゃいました(17時帰宅の事務嬢さんの車に乗っけて頂いて)。(昨日の日記にも書いた通り?)反省はしませんが、怒られたら謝ります。
 Hさんちに(道すがらのコンビニで買った)ビールを届けてから帰宅、入浴後、ポータブルのDVDプレイヤーと日本酒とを持ってHさんちへ。

 6/25の「自粛御膳」@Hさんちお呼ばれ編。
 ボロネーゼ・冷しゃぶサラダ(兵庫「嶋本食品」取り寄せ)・鯖塩焼き・小鉢1種。持ち込んだDVDプレイヤーで同じく私が持ち込んだザ・ピーナッツ越路吹雪の映像を観つつあーだこーだとお話しながら、飲んで食って笑う。ボロネーゼソースはHさんの手造りで美味しかったです。私は、豚しゃぶ・ビール・日本酒・映像を提供して、毎回1000円の積み立てを払います(あ、あと洗い物もお手伝い)。料理を作って頂くのは、それでやっとトントンに出来るかどうか、という労働。
 日本酒は愛知「蓬莱泉」(純米大吟醸 はつなつの風)。これはがっ様から、出産祝いのお返しに頂いたもの。美味! そして、がっ様から送られた(私が贈ったプーさん柄のおくるみに包まれた)ベイビーちゃんの写真、Hさんと2人で「「可愛い~っっっ!!」」とデレデレしながら見てます。

 2日前と違って、今日はしゃっきりと帰れました。