この職業柄声通るようになりません?

 和山やま『女の園の星(1)』読了、★★★★★。
 笑った笑った。「女の園」とは女子校で、「星」とはそこの国語教師である主人公・星三津彦のこと(スターの意味の掛詞ではない……と思います)。その星先生の初顔出しシーンに「お前や!」とツッコんだ(←読めば解ります)時には、作品に心を鷲掴まれていました。情報量が多すぎて一気読みには向かないと解ってはいるのですが、本を措く能わず。そして、高2で現代文を教えているところといい、ビジュアルの方向性といい、居酒屋店員への「すみません」が決して聞き取られない属性といい、星先生のことを他人だとはどうしても思えないのです。

 5時起床、入浴後に書斎で書き物と仕事と。8月からの時間割変更案は、色々な先生から「体育祭(9月中旬)の週はどうなってます?」「9月末に出張に行っていい?」「保護者会(10月末)って、どの学年を午前中にしてどの学年を午後にします?」と質問攻めにあった結果、10月最終週まで素案を作らざるを得なくなってしまい、夏休みのあと丸2日はこれに持って行かれそうです。第2回も終わってないのに、もう第3回定期テストの時間割が出来たぞ。

 髭剃りを買い直すために市内の「ベスト電器」に向かい、序でに早めの昼食を、電器店お隣で10時開店のK市民魂食「立花うどん」にて。納豆ぶっかけうどん(冷)を大盛りで注文しましたがこれはいつも食べている蕎麦の方が美味しい。店内はテーブルの数を間引いて「密」回避仕様になっていましたが、流石の魂食で10時過ぎでも店内は賑やかです。
 「ベスト電器」では店員さんオススメのシェーバーを迷わずに購入(居酒屋店員は聴覚で客を認識するので手強いですが、電器店店員は視覚で客を認識して自動的に近寄ってきてくれるので背が高い私は逆に有利なくらいです)。売り場には4000円台からその10倍を超える値段のものまで色々で選べない程でしたが、私が店員さんに言われるまま買ったのは全自動洗浄機(1回髭を剃る毎に、洗浄から乾燥まで)付きで14000円の商品。ブラウンだったかな。洗浄機付きだからなのか、外箱が異様に大きくてとても髭剃りを買った風には見えない手提げになってしまいました。

 「ベスト電器」からはタクシーで学校入り、11時出勤。17時まで時間割を弄って働き(遊び?)ました。帰宅後に入浴、着替えてタクシーを呼んだらここから先は本格的な遊びの時間です。

 8/6も「自粛御膳」をお休み、若手数学先生と懐石「G」へ(店名がイニシャルなのは「食べログ」その他不掲載なので)。知る限りK市でいちばん美味しい懐石のコースを肴に、ビール・日本酒(私だけ)・焼酎(私は芋で数学先生は麦)・白ワイン。
 食材だけ羅列してもため息が出ます。鰊・甘鯛・鱧・穴子・縞鰺・鱸・鮎・鮑・蛸・鱒・鯒・鰻・海鞘、と海鮮13種。金時草・万願寺唐辛子・蓮根・白芋茎・陸蓮根・茗荷・柚子・紫蘇・山葵・無花果・ズッキーニ・枝豆・金糸瓜・針長芋・micro胡瓜・トマト・冬瓜・三つ葉・生姜・牛蒡・小葱・葡萄・梨・セルフィーユ・バナナ、と青果26種。
 数学先生とのさし飲みは数年前の「もりき」鴨コース以来2度目ですが、こういうのは設定自体がパワハラかも知れないから気をつけねばなりません。タクシー代(自宅~数学先生の家付近~「G」)代だけは出して貰いましたが、私の方が声をかけたので食事代はこちら持ち、ここにもパワハラの温床があったりするのかな、などと。とまぁ、「若手」と言い条、数学先生はもう9年も連続で担任をお務めで、通算7年の私よりも経験値が(多分スキルも)高いのです。数学科の裏話や人事の予想など、色々。
 熊本「花の香」(純米大吟醸 梅花)。