Genius 7

 現在はご勤務地であるところの仙台に在住のまっぴぃが、夏期休暇を利用して訪れられた「遠野市立博物館」で開催されている特別展『遠野物語と怪異』の図録を贈って下さいました。多謝。で、私も初耳だったのですが、
 ま「ザシキワラシならぬザシキバッコ(婆子)なんて初めて聞いたよ」
 私「座敷婆子! 婆なの? 子なの?」
 ま「四つん這いの老婆ですって。柳田に遠野を語った佐々木喜善がのちに書いたザシキワラシ論文に」
 私「聞いたこともないし、リアルに気持ち悪いねぇ」
 ま「これ、論文のコピー」

 論【バッコは四つ這へになつて何でも畳の二三枚もその男の方へ這つて来ては後退りにまた床の間の方へ引き返し引きかへし、そんなことを二三度しつゝ此方を見て笑ふんださうです。某はとても其処に居堪らず常居の方へこれも這へ出て来て、翌朝皆に大笑ひをされたと云ふが、家人は慣れたもので、お客さんは昨夜は逆夜這ひをされてさぞお楽しみであつたらうなどと揶揄されたと言ふことであります】

 ザシキバッコの「逆夜這ひ(さかさよばひ)」て。取り敢えず……
 私「幾ら何でも、これは盛り過ぎじゃあ……あ、『もりすぎ』ね、『さかりすぎ』じゃなくて」
 ま「(笑)」

 本日から仕事再開、9~15時で机仕事です。お盆期間だからなのか出勤の教員が少なく、私には願ったり叶ったりですね。職員室の入口は全開、窓も開放して「密」を避けるのは当然ですが、私以外誰も居なくなったタイミングではマスクを外して仕事をしています。
 で、その「机仕事」の内容が寒くて、ず~っと公的書類のタイピング。私、とある公的書類を3種類ほどず~っと放置していまして、職員室の他の先生はみ~んな終わってる仕事を私独りだけ完無視してたもんですから、教務部長地理先生(←年齢も勤続年数も役職も上、っつかなんだったらF校の大先輩)から常にそれとな~くそれとな~く「そろそろ書いて貰えないかなぁ」と言われていたんですが、「授業が命だからそっちが先~」とか「今年は時間割変更が難産でね~」とか躱し続けた結果、ついに何週間か前に夢の中で地理先生の生き霊(?)に「おまほんまたいがいにせぇよ」と叱られてしまい、こないだ「お盆休みの3日間で1種類ずつ終わらせます!」と宣言したんですね。
 で、実行。文章を書くのがお好きではない先生がやられるなら1種類につき7~8時間はかかるのかも知れませんが、当方は文章を書くのは嫌いではないですし、というか公の書類の文章みたいに無内容無機質な文章を阿呆陀羅経すりゃいい仕事なんて物の数にも入らんわんなもん、ってな感じで4時間弱で終了。「はい1種類目終わりました~!」と叫んだら近くの教務事務の方に「凄い! 早い! ジーニアス!」とからかわれました。だったら始めから終わらしとけや、って意味ですね。
 阿呆陀羅経が終わった後は、時間割パズル。少しは国語の仕事をさせて欲しい……という言い方をしたら、「公的文書は『実用国語』だろうが」という愚言が聞こえてくる世の中なんでしょうか。

 15時退勤、の後は百貨店や花屋などをタクシーで回って買い物を。明日は、仕事の合間にF校横の黄檗宗「S寺」で母君の初盆供養に立ち会います(私独りが母君のお位牌を携えて)ので、その準備果物と切り花とを。切り花は明日の朝、出勤前に花屋に取りに行く手筈。

 8/13の「自粛御膳」。
 牛しゃぶ鍋・小鉢1種。台所を使うのは久々ですね。牛肉以外の具材は、舞茸・榎茸・菠薐草・水菜・豆腐。小鉢は冷製のスープ。
 千葉「木戸泉」(自然舞 スパークリング 生酒)。