ただし、楽、必ずしも楽しからず。

 武田砂鉄『わかりやすさの罪』読了、★★★★。
 昔、現代文の質問に来た生徒に説明をしたら、それに対して(国語の教員に態々質問に来るほど真面目な生徒なのに)「それは、要するにどういうことですか?」という語彙を使って来たのにちょっと驚いたことがあります。質問文の中で「要するに」って使う? 質問には答えたんだから、続きを考える(即ち「要する」)のはそちらなのでは? と思ったんですけれどもこれは思った私が悪いんでしょうか。受験生には「無駄」と「面倒臭い」という語彙(というか構え)を棄てるように常々言うんですけれども、それも通じないんでしょうか。

 坂木司『アンと愛情』読了、★★★★。
 時にイラッとするほど自己評価が低い主人公ですが、それが極まった(周りへの無神経な依存や甘えになった)時にはきっちり叱られてました。ちょっと溜飲。スライディングってマウンティングの究極ですからね。

 1限が東大文系コース。過去問演習がついに2010年代の半ばに入りましたが、この辺は重量級の問題が続くので生徒も大変。普通なら8時55分に始まる1限を50分開始にしてもらい、授業の終わりも5分伸ばして、50分授業を60分にしてやっとギリギリ解説が間に合うくらいでしょうか。解くだけでも30分近くかかっていまいますからねぇ。添削をガシガシやってこれは半ドン後の帰りのSHRで返却。
 4限(高2現代文)は作文の監督なので楽。楽だということは、特段楽しくないということです。

 14時から保護者会ですが、なんちゃって副担任の私は受付と終了後の会場消毒(保護者が座った席とテーブルの拭き上げ)との補助だけが仕事で、前に出て話すのも、終了後に保護者から様々な相談を受けるのも基本的には学年主任及び組担任の先生方だけです。だから私は楽。楽だということは(以下略)。

 夕方からは教育実習生の64回生Tくんの慰労会(本日が2週間の実習の最終日)で、幹事は私。これはちょっと大事な仕事、Tくんは昨夜が洋食だったから今日は和食の店が良いだろうということで、温泉湯豆腐や煮物揚げ物など良いコースを手頃な値段で出してくれる居酒屋「S」にて飲み放題。と言うわけで10/31も「自粛御膳」は中止です(4日目)。私は、別料金を払って「日本酒チャレンジ」用の本醸造を1本注文、今日は新潟「根知男山」です。
 2次会の洋風居酒屋「L」も盛り上がり。今日も有志少人数でしたが、早く大勢でわあっと騒げる(公の飲み会が出来る)日が来て欲しいですねぇ。