今はCarry on もつれそうなストライドに

 2月は地獄の高3「ボラ添」月間ですが、昨日の日記にも書いた佐賀医の小論文の添削があるので地獄が4日程前倒しでやって来ました。本日は授業が無かったので、午前中は年休にして書斎で添削、午後から出勤。以下、140字4tweetsを。

 ①佐賀医後期は自己推薦書が事実上の小論文で(1200字)、添削が毎年大変です。今年は以下。【知的障害の人や認知症の人などは新型コロナウイルスを想定した新しい生活様式を受け入れることが困難であると思われます。このような人たちの感染対策はどのようにすれば良いかあなたの考えを述べてください】
 ②「これまでの人生で見た最も美しい物」「海外まで含めた災害医療に最も必要な物」「あなた自身の人生の失敗経験」等々、毎年難しいお題ではありますが今年は別格です。因みに、小論文を添削していて感心を超えて感動することは少ないのですが、佐賀医の自己推薦文(小論文)では時々それが起こります。
 ③「人生で見た最も美しい物」に、本家にあり普段は閉じている先祖代々伝わる大きな仏壇が開帳された時に見た金色の光、と書いた生徒が居ました。「災害医療に最も必要な物」に、異語の壁を越えなお相手とコミュニケートするためにこそ必要な言葉の力、と書いた生徒も居ました。勿論、二人とも合格です。
 ④「言葉の力」の58回生Kくんは、高3のセンター直前まで文系で東大志望でしたが、急に医学部に。請われて面談した時に、「醫」の字の分析や南木佳士随想の話をしながら「文系の雄こそ医師に」と励ましはしましたが、まさか直後の小論文で「言葉の力」と来るとは思わなかった。今は佐賀大勤務でしたか。

 自己推薦文は「自己」の手によるものでなければ無意味ですので、読んで添削する(改善の方向性を考える)のも大変ですけれども、それよりも添削後の面談で(大人が手を入れないレベルで)どこまで深く話をするかという匙加減も難しいのですね(前期の勉強の時間を根こそぎ使って良いというならどこまででもやるのですが、それは無理ですから)。

 午後から出勤、高3添削・授業準備・時間割業務。2月から行われる高3テスト会(私は東大と京大の漢文)の問題準備も。

 1/27の「自粛御膳」。
 雑魚炊き込み御飯・鰈煮付け・キムチ奴・浅漬け・小鉢4種。
 鰈は2匹一緒に煮付けたので1匹はタッパーに入れて後日。浅漬けには、先日「もりき」常連さんから頂いた柿を使いました。煮魚の皿は「もりき」のもので、先日テイクアウトした刺し盛りの皿を返しそびれているやつ(カリパクはしません!)。
 310蔵目・栃木「七水」(CITRUS 純米-65-)。ラベルにグレープフルーツ、名前からも判るとおりの味。大人気の蔵だというのも宜、ですけれどもこの路線には佐賀「光栄菊」というすんごいのがあります。それにはあともう一歩。