蓬莱にきかはや伊勢の初たより

 本日から2泊3日で長浜・京都旅行。5時前起床、入浴、セブンイレブンで旅行中に必要なものと母君にお供えするパン(賞味期限大事!)と「野菜生活」とを購入。お供えの後、荷物の準備。
 朝晩の錠剤(薬ではなくサプリ)は小分けの袋へ、その他歯ブラシ・フロス・マスク等々のエチケット用品は纏めてジップロックの袋へ。本も数冊(読了本は旅行記の最後に)、CDは折坂悠太・山下毅雄の2枚。下着・靴下以外の着替えはTシャツが4枚だけ。旅行中の格好は下が昨日買ったジーンズ、上はTシャツの上に「五大陸」で買ったジャケット(多分、そんなに寒くないでしょう)。後は、替えの電池と携帯充電コード程度ですので、旅行バッグには隙間がいっぱい(帰りは、お土産等で埋まるでしょう)。

 タクシーでJRのK駅へ。K駅→博多→京都→長浜。新幹線・新幹線・在来線。博多乗り換えの間に駅弁(長崎街道)を購入して、朝昼兼用の食事を9時の新幹線にて。

 滋賀県長浜市に初訪問、新幹線と琵琶湖線とを乗り継いで12時着。本丸の観光は明日の早朝なのですが、ホテルチェックインの前にそれ以外の場所を4時間程観光しました(荷物は駅のコインロッカーに)。

 観光中心地の「黒壁スクエア」は先週リニューアルオープンしたばかりでそう。ただ、ど平日な上に長浜市の食事処は火曜定休の店が多く、人通りはそんなに多くありません。聞こえてくるのは関西弁ばかり、近県の旅行客が多いのかな。オルゴールの店で「やさしさに包まれたなら」の1点物、ガラス細工の店で「鳥獣戯画」モチーフのビールタンブラーを1点、自分用のお土産はこれでほぼ終了です(後は、地元の日本酒を購入します)。
 『シン・エヴァ』特別展の海洋堂ミュージアム(フィギュア館)も閑散(私以外の客、10人も居なかったんじゃないかな)。『エヴァ』門外漢でも魅入られてしまう空間(常設展示も良き)で、ここで鬼太郎を見られただけで長浜観光のもとは取りました。

 駅前の「慶雲館」は梅盆で知られる日本庭園(季節が過ぎて今は桜盆)。日本一大きな芭蕉句碑(蓬莱にきかはや伊勢の初たより はせを)があったり。庭園内の施設でとある高校の書道部(パフォーマンスアートとしての)展示があっていてふらふらと引き寄せられ。書道作品、ストレートで熱いメッセージ(EXILEエートスでした)。あと、これは書こうか迷ったけれど、一つだけ。書道部の生徒作品には全て作者手書きのキャプションがついていましたが、全国入選レベルの作品を仕上げる生徒たちの文章、誰一人として正しく「てにをは」が使えていなくてびっくり。それ程なの? と思うと同時に「顧問、校正しろや」とも思いました。う〜ん……。
 「慶雲館」の向かいには「長浜鉄道スクエア」。旧長浜駅舎は日本最古なんだとか。展示されていたD51は小倉の勝山公園にもありますね、運転席まで入って子供時代を思い出したり。あと、昔の電車の中には全ての座席横に灰皿があったの、すっかり忘れていました。

 チェックインしたホテルは大和ハウス系列、レイクビューの和室は1泊が15000円という攻め倒した値段(キャントビューの部屋の倍額)でしたが、これはちょっと失敗。見晴らしは良かったんですけれども、どうせ寝るための部屋ですし、それより何よりホテルを一歩出たらレイクビューし放題ですし。大浴場・サウナ、良き。ベッドではない和室(コロナ対策なのでしょう、最初から布団が敷いてありました)に泊まるのは、私的な一人旅では初めてのことです(京都・奈良の就学旅行引率では和室経験ありです)。

 3/30も「自粛御膳」をお休み、当て勘と名前とで選んだ割烹「能登」が大正解のお店でした(カウンターの内側にTVが置いてあったの以外は完璧)。築100年の建物の入り口に信楽狸、出てくるのは「琵琶湖八珍」と滋賀蔵の美酒。早い時間(17時~19時)で客はカウンターに私一人だったので(帰り際にご来店の常連さんとほぼ入れ替わりでした)、女将さんに長浜のことや滋賀のことを色々と教わりながら。料理だけで5000円の予約だったので会計は推して知るべしですね。美味しかったのにつられて、ちょっと飲みすぎました(日本酒を、多分5合以上は……)。
 イシガイ佃煮・刺身2点(ビワマス・ニゴロブナ)・ホンモロコ焼・ゴリ佃煮・イサザ小鍋立て・旬菜天麩羅・酢の物。
 337蔵目・滋賀「金亀」(長寿金亀 緑60 生原酒)。
 338蔵目・滋賀「びわこのくじら」(無濾過生原酒)。
 339蔵目・滋賀「琵琶の長寿」(お店ラベル)。

 ホテルに戻って、えぇ飲み直しましたよ勿論。売店で滋賀のワイン(小瓶)とナッツとを買って、本を読みながら1時間ほど。