元気そうでよかったと

 レイクビューの部屋を失敗だと思った理由はもう一つ、昨日は京都・滋賀の黄砂が凄まじくて、雲一つないのに景色が曇天然としていたというのがあります。今朝は和室からのレイクビューが少し回復。
 10時過ぎのフェリーで竹生島に向かう前に、駅周辺をぶらりと散歩。豊国神社・長浜城。桜が綺麗なのと、豊公園の広場で100人くらいの人生のベテラン勢がゲートボールをしていたのと、野良猫がとても多いのとが印象に残りました。

 長浜港からクルーズ30分で竹生島。100人以上が乗船していますが、船内はマスク・会話ほぼ無し、普段なら無視されるであろう船内放送をみんながちゃんと聴いています。陽気がいいので私は甲板へ。軽く潮風に吹かれてはい到着、船が湖面を割る飛沫に次々と虹が生滅してゆく諸行無常(?)を眺めていたらあっという間でした。
 日本三弁財天の一つに数えられる宝厳寺、及び都久夫須麻神社がある湖内島。国宝の「唐門」や重要文化財の「観音堂」、「三重塔」などが見所、だそう……なんですが、上陸して真っ先に探したのは食堂・お土産処の「たつや」。「一僖・能登・たつや」で私の名前をニアピンするぞ、と意気込んでいたのですが、残念ながら「たつや」は先日廃業してしまったとのことでした。
 鳥居を潜れば願いが叶うかわらけ投げ、宝厳寺には国宝の舟廊下、唐門は現存唯一の大坂城遺構、頂上には弁財天が祀られ、宝物殿はコロナの影響で閉館中。桜の美しさは急で長い石段の疲労を忘れさせます。85分間の滞在。孤島ですので消火が不可能だからなのか、HITACHI(本当に「火断ち」の連想なんでしょうか)の「火気厳禁ボード」が林かというくらい設置されまくって思わず「密です」と指摘しそうに(←既に古い)。

 昼過ぎに長浜港に戻ったらそのまま長浜駅へ(荷物は、朝の散歩前に駅のコインロッカーに入れていました)。構内にて10分でお土産購入、事務嬢さんへは鮎、Hさんにはのっぺいうどん、自分用に未踏破の蔵の日本酒。
 電車に1時間揺られて京都駅、タクシーでホテルにチェックイン。荷物を置いたら即観光です。

 ホテルが知恩院の目の前だったので、16時閉門前に参詣することが出来ました。メジャーなスポットですが人生初。
 その後、白川沿いを歩いて15分。椹木野衣(監修)の名前に興味が湧いて京セラ美術館の特別展『平成美術 うたかたと瓦礫(デブリ)』に行ってこれは撃沈。現代アートが解らなさ過ぎて、初めて図録を買わずに会場を出ました(但し、1枚だけ強烈に惹かれた絵画があったので、そのポストカードだけは大量購入しました)。
 そのまま平安神宮へ。ここの神苑も初訪問。広々とした美しい散歩道、枝垂れ桜が見頃。帰りのタクシーでは運転手さんが、京都の桜は一番桜と二番桜と2週間ずつ1か月咲くと教えてくれました。
 タクシーでチェックした(スマホ付属の)歩数計によれば今日は2万歩。歩数的には多くありませんが、坂と山道と石段とばかりだったのでやや疲労気味。ビールがいつにも増して美味しいはずです。ホテルに戻って入浴、汗でぬれたYシャツは新しいものに着替えて、京都の主目的は愛すべき卒業生との中華さし飲みです。

 3/31も「自粛御膳」はお休み、京都祇園「一僖」にて67回生我らB組Yくん(京大法)とカウンター。
 Yくんの公私の近況をあれこれ掘り出しながら飲むお酒(今日はビールから紹興酒)の旨いこと。Yくんは紹興酒が人生初だったようで、ちょっとした経験をプレゼント出来たとおっさん自己満足。Yくんに「先生から見た僕ってどんな印象ですか?」と聞かれて、「普通じゃないけど、まとも」と返したら喜んでもらえました(リップ・サービスではなくて正直な感想です)。喋ってて楽しいから毎回誘うんですけど、いっつも付き合わせてるのは若干申し訳なく(と言いつつ、次は国家試験合格のお祝いですな、など浮かれて)。
 小鉢・フカヒレスープ・海老ワンタン・焼売・烏賊炒め・アスパラ黃ニラ炒め・麻婆豆腐。高級な町中華、確かに美味しかったです。和テイストもありの優しい味、「吉兆」の主人が高齢者でも二日連続で食べられると言っていたのをネット記事で読みましたが、まさに。

 2軒目は私の我儘、祇園からタクシーで移動してユーミンバー「キャラメル・ママ」。BGMは全部ユーミン、リクエストもOKです。で、ピザを注文したので最初のリクエスト曲は「LAUNDRY-GATEの想い出」。マイナな曲ばかりリクエストするからなのか、まだ片手レベルの訪問回数なのに、マスターに顔を覚えられていました(前回リクエストした曲を言われて驚きました)。
 因みに、ユーミン完全素人のYくんにリクエストを聴いたら「哀愁のある曲」で、「帰愁」を流してもらったら片付かない顔。ですよね。

 健康睡眠。