さわって 変わって 春が忍び寄ってくる心地

 高3現代文を担当するのは56・58・63・64・67回生に続いて今年度の70回生が6回目(厳密には、57回生の京大現代文特講も担当しました)。色々な学年で現代文・古文・漢文と担当しましたが、やっぱりいちばん面白いのは高3現代文だと思います(教材も、生徒のやる気と表現との質も)。
 ただ、何度やっても緊張するのは変わりませんね。本日は今年度の初回授業、2時前には目が覚めてしまいました。

 未明の書斎で作業をした後、6時に学校入り。思うところがあって、昨日のうちに作っていた板書計画を一度白紙に戻して、改めてやり直し。初回授業は毎回同じ、共通一次83年度本試験評論文で、村上陽一郎「自己の解体と変革」。
 共通テスト(←名称嫌。共通一次・センター)対策授業は文理共通の内容なのでクラス別授業。手順は以下の通り。
 ①教材説明及び解答用紙(マークでは無く番号記述式)配布【5分】
 ②生徒は問題解答、私は板書準備【20分】
 ③解答用紙回収・解答解説配布・生徒自己採点【5分】
 ④問題解説【20分】
 回収した解答用紙は全て私が採点して返却。得点は全て記録して(Excelを使います)、次の授業の解答用紙に前回の教材の得点データ(学年平均点・文理別平均点・クラス別平均点・50点満点の生徒氏名)を掲載します。これをず~っと繰り返すだけ。

 同じ問題なら毎回解説の内容は変わらない……んですけれども、今年は直前の教材(教科書教材)の中で「再帰性」の語が紹介されていた(定期テストで中心概念として問うた)ので、初めてこの語を用いて内容を説明。自己も、自己を取り囲む環境も「変えられる」ということは何度でも強調したく。
 今日は4クラスで授業、残る1クラスは明日。4クラス160人分の答案を採点したら、3年前の67回生よりも平均点で2点ほど高く50点満点の生徒の人数もぐっと増えることが判明。あの学年(例えば東大現役なら歴代最高の36人)より高いのかぁ、とちょっと驚き。解答中の集中力が高いことが理由なら喜ばしい、これを言うと教員とはと詰められそうですが、結局生徒がいちばん賢さを伸ばすのは、ちゃんとした問題を集中して解いているその時間ですので。

 4/9は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。小鉢からマグロ山かけ納豆、と行ったところで急な仕事(明日の時間割変更要請)が降ってきたので後は家で作業(PC操作や数人の先生への電話連絡)をしながら飲み直し。「もりき」で最初に出された日本酒はラベル無し、蔵まつりがコロナで中止になったので全国の酒屋に配布されたという非売品でした。
 343蔵目・岐阜「蓬莱」(手詰め中汲み純米 無濾過生原酒)。