自分を「僕」という 女はだれでも

 まだ先のことながら折坂悠太の有観客ライブを5/30に控え、イソジンの国で感染者数が増え狂っているのに心底腹が立つわ……と思ってたら足下の福岡県で急に100人増の160人台とは何ぞ。対岸の家事じゃなかった。こっちは「男く祭」があんだぞ、その後は津和野に旅行なんだぞ(←得手勝手)。

 高3の共通テスト(←名称嫌)対策授業は3回目にして初の小説。初日の国語終了後の夜、2ちゃんねる掲示板で(翌日に2日目を控えた)受験生が荒れ狂うきっかけを作った小説、06年度本試験・松村栄子『僕はかぐや姫』を取り上げます。人生のベテランであられる出題者が大真面目に選定した本文なんでしょうが主人公は女子高校に通う「僕っ娘」、「試験中に脳内が萌え盛って初日夜にして2浪が見えてきた(大意)」、なんて書き込んでいる浪人生もいましたね。
 その授業を控えた10分休みに黒板掃除・板書準備のために教室に入り、右端に縦書きで「06年本・松村栄子『僕はかぐや姫』」と示しましたら、教室の後方でとある男子生徒が「ワンチャン僕っ娘出んじゃね?」と。鋭い。授業の開始時に「ワンチャンではないです、フルチャンです。僕っ娘、出ます。何だったら二人出ます」と教えてあげたら喜んでいました(彼の周囲が)。
 この小説、全体を通して読んだらちょっと残念な気分になると思うんですが、その中からドンズバで「ここ」を切り取った作問者には大いに敬意を表します。

 4/14は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。緊急事態宣言下の長期休業(土日のみ営業)あけからなんとなく体調不良(というか、慢性疲労)が続いておられるというマスターが少し心配。しかも前述の通り、4月新年度(人の移動と歓迎会と?)から2週間経って、突然福岡県下の感染者数が激増しましたし(今後の行方次第ではまたお店が影響を受けてしまうかも知れません)。
 山芋短冊・鰯なめろう蛍烏賊のトマトパスタ。
 346蔵目・岐阜「山車」(濃醇辛口 純米源酒 無垢純米)。
 347蔵目・大分「八鹿」(OITAの日本酒全部まぜてみた)。