風色ペリカン 水浴びをして

 6時半に学校入りして、添削と板書準備と。1・2限が授業で、高3共通テスト(←名称嫌)対策授業は16年本試験評論・土井隆義『キャラ化する/される子どもたち』。最初の傍線部で半世紀前と現在とにおける「リカちゃん人形」のあり方の違いを問う問題があったのですが、これでTwitterが燃えた。リカちゃんのアカウントがセンター試験前に某天満宮から受験生を応援するtweetをして「いいね」や感謝コメントの嵐を呼んだと思ったら、評論出題後は呪詛怨嗟のクソリプが殺到するという掌返しでしたね。因みにこの評論、語注に「やおい」や「メイド・カフェ」などが取り上げられたのも少し話題になりました。
 というか、【既存の作品を原作として派生的な物語を作り出すことを「二次創作」と呼ぶ】というのは良いとして、それに続く【原作における男性同士の絆に注目し、その関係性を読みかえたり置き換えたりしたものなどを「やおい」と呼ぶことがある】というのは相当苦労して文言を作ったんだろうなぁ、と思わずにいられませんね。

 昼過ぎまで仕事をした後で年休を。学校から徒歩でぶらぶら10分ちょっと、K市ど真ん中にある市立美術館(石橋文化センター内)へ向かい、「萩尾望都 ポーの一族展」を。50周年記念の原画展が日本中を巡回するはずだったのですが、2020年に入ってコロナで中断していたのです。それが、遂にモー様の故郷(モー様は大牟田のご出身、お母様はK市のご出身)に凱旋。
 モー様がK市会場に寄せたお言葉の中で仰った「ペリカン噴水で泳いだ」というのは、現在はペリカン像から水が噴き出すようになっている噴水のことではなく、曾て文化センターにあったペリカンプールのことでしょうね。その噴水を中央に据えた庭園内はフリージアや種々の薔薇など手入れが届いていて散歩も楽しく。美術館内は東京会場(2019年)程の「密」ではなかったものの、流石に地元所縁の地だからか平日昼では考えられない盛り上がりでした(50人くらいは居たんじゃないかな)。マスク検温消毒、全員無言の展覧なら感染のリスクはないでしょう……とかいうのに気を遣わないといけないのが本当に嫌ですが。
 50年分の原画に魅入った帰りには、ポストカードセットやシャンパングラスなどグッズも買い込み。シャンパングラスはエドガーを描いて滅茶滅茶素敵、なんですがコロナ禍で家飲みを本格化される前の2019年の段階(東京会場)では流石に買おうとは思いませんでした。2000円程度の安さ、本日は即決です。

 西鉄K駅まで歩いて、構内の書店(本)・ドラッグストア(フロスとサプリメントと)・スーパーマーケット(食材)を巡って買い物。帰りはタクシーで、入浴後に書斎で机仕事・書き物。

 4/21は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。K市からコロナ20人は怖いねぇ、と余所事のように話してて良いのか悪いのか。帰ってから、「御膳」用の浅漬(レモンビネガー)を仕込みました。
 山芋鉄板・空豆蒸し焼き。