かあさんの声がなつかしい

 黄金週間後の生徒登校(私は出勤)初日。

 授業は高3現代文が3コマで、扱う教材は堀辰雄「鼠」。極々初期のセンター試験小説で、話の内容はといえば「少年がお母さんの顔をした石膏像と口吻をしてあへぇとなる話」。知らない人からすれば何言ってんだこいつとなるんでしょうが、本当なのだから仕方ありません。
 58回生の高3現代文を担当した時にこの教材を扱い、読み物の資料プリントとして「燃ゆる頬」の全文を配布したんですが、後でその日に日直だった生徒が日誌の日直感想欄に「池ノ都先生が配ったホモ小説が面白かった」と書いたために担任だった超ベテラン生物先生に呼び出しを食らって「あんた何やってんの?」と詰められたことがあります。丁度こないだ書店の文庫新刊コーナーで平凡社ライブラリーから出ていた(21年4月刊行の)『少年愛文学選』の目次をパラ読みしたら、しっかり「燃ゆる頬」も収録されていました。干支が一回りした今なら「ホモ小説」なんていう書き方をされることもないですし、それで叱られる(あれ、多分私、叱られたんですよねぇ)なんてこともありません(ので、今年もしっかり配布しています)。

 空いている時間はデスクワークで、昨日作成した校内模試の解答解説を作ったり、この先の授業・特講のプリントを作成したり。今日から高3は特講が始まりますが、今年度の私は月曜日(京都大学現代文特講)、水曜日(東大文系現代文特講)、土曜日(東大理系現代文特講)の週3で特講(16~18時)が入っているので、私の初回特講は明後日8日ということになります。土曜の特講は日曜添削・月曜朝返却でいいので楽、腕ならしには丁度いいです。

 5/6も「自粛御膳」をお休み、二日市に出て焼鳥「月空」での読書独酌。
 冷奴・和牛モモ肉タタキ風カルパッチョ・串5本・納豆おろしうどん。
 マスター(63回生Mくんパパ)と「(21時までの)時短営業は辛いですよねぇ」など話してたらその直後に福岡県が緊急事態宣言下に入ることが決定、これは虚を衝かれました。帰り道のスーパーで食材を買い込んで帰宅、明日はのんびり自炊ですかね。

 今週から始まる特講。18時まで講義をして、翌未明に(2?3時起床で)添削をして、朝のSHRで返却をするという流れ(前述の通り、土曜の特講だけは日曜にゆっくり添削をして月曜朝に返却)。これまで5学年でやって来たから出来るというのは間違いないんですが、自炊が絡むのは初でその影響がどうなるか測りかねて少し不安も。

 健康睡眠。