敗北と死に至る道が生活ならば

 春秋の年に2度、全教員輪番で行う正門前の(登下校時の)交通指導・生徒指導、私は反対派の一人です(複数人居るのかは確認したことがありません)。近隣への「やってる感」アピールという効果があるのかも知れませんけれども、ただでさえ狭く危険な道の通勤ラッシュを素人丸出しの教員2人が出しゃばって交通整理しようなんて無意味どころか逆に迷惑なんじゃないか、と。
 本日、私の担当日。文句は言うけれどもやらないという選択は無い(ペアを組む先生にご迷惑がかかりますし)……んですけれども、雨の日に担当が回って来たのは就職以来初めてで、雨の日は延期中止だと勝手に想ってた私。そこへ「雨の日『こそ』必要でしょ」という意見もあるっていうんですから、そらこの期にオリンピックをやりたい勢も居るわけだわ。

 因みに、先に「教員2人」と書きましたが、実際に担当するのは合計3名の教員です。校門前の横断歩道を整理するのが2人なのですが、その50メートル程手前の道に立って「交通整理中!」をアピールする教員が1人居るんですね。嘗ては校門前の2人だけだったのを、10年ほど前に3人にするよう提案したのは私です。予めゴールに「ボス2体」が居ると分かったら、イヤホンをしている生徒も外すだろうし傘差し運転の生徒も傘を閉じて50メートルくらいは濡れていこうとする。要するに、違反が減る訳です。その方が良くない?
 「……と言ったらですね、手前の教員は逆効果で『違反者は泳がせた上ゴールで処罰する方が教育的だ』という意見もあってですね、そりゃねーだろと思うわけですよ幾らなんでも生徒をバカにし過ぎてる」と高3の授業で喋ったら、かなり確りした倫理観を持ってる2人の生徒が授業後に「実際、そっちの方が効果的じゃないんですか? 事前に指導があると分かってるから違反を隠すより、一回怒られて止める方がその生徒のためになるんじゃないかと」と来たので微苦笑。その2人は多分違反をしない生徒なんで、教員の立場に立って考えた上での発言なのかと想像します。今日日のF校生は自分たちの方から指導されたがってる、そりゃ教員は楽チンですね(う・ふ・ふ・ふ)。

 1・2限が共通テスト(←名称嫌)対策授業、残るノルマは放課後の特講だけなので、一旦年休を取って帰宅しました(雨が止んで良かった)。食材を買い込んでタクシーで帰宅、入浴後に風呂掃除。台所で作り置きを数品。
 ゴーヤ1本は虹型薄切りを湯がいて絞って、茗荷2本と油を切ったツナ缶1つと和えます。これは小出しにして小鉢用、マヨネーズで和えてもドレッシングでも美味。マグロ烏賊コチュジャン和えと冷汁とは明日の「自粛御膳」に乗せます。野菜(白菜・胡瓜・ミニトマト)のレモンビネガー漬けは数日保ちます。冷汁とビネガー漬けとはたくさん作って、今夜Hさん家にお裾分け。

 溜まったクリーニングを店に出してから学校に戻り、16~18時で文系東大現代文特講。これは先週土曜日の理系東大特講と同じ内容ですが、文系諸氏は二次対策の授業が週1であるので理系諸氏よりも記述に慣れており、恐らく添削の結果(平均点)は文系の方が高く出ることになります。

 18時の特講終了後、答案を抱えてHさん家に「帰宅」。昼の一時帰宅の時に持ち込みのドリンクをお届けしていたので学校から「直帰」です。Hさん、本当に「お帰りなさい」って迎えて下さるんです。

 5/12は「自粛御膳」お呼ばれ編@Hさん家。
 おにぎり・豚汁・秋刀魚塩焼き・大根鶏肉煮付け・山芋ステーキ・野菜ビネガー漬け・漬物2種。
 秋刀魚と野菜ビネガーは私の持ち込み。緊急事態宣言下の「外飲み難民」生活がスタートする訳ですが、初日はHさんに救って頂きました。そして、食べながら色々お話ししている内にHさん、「2日に1回くらいはうちにいらっしゃい! 2人分作るのも3人分作るのも同じなんだから」と。あなたのやさしさをオレは何に例えよう。難民、多分、大丈夫。ぶっ生き延びる!