幻の影を踏み何千里 旅すれば 見えて来る

 茜田千『ユア・マイ・サン』読了、★★★。
 山口恵以子『婚活食堂(5)』読了、★★★★。

 流石に炬燵布団は片づけているんですけれども、居間の炬燵の下に敷いているのは冬と同じ厚手のものでちょっと暑い。そこで「ニトリ」で涼しい夏用の敷物を買ってこようと思い立つ。そうしたら、これから充実させたい似而非「八寸」用のお盆と安い豆皿を幾つか序でに買おうかという風に考えが及び。
 そこから一足飛びに1泊2日の旅行が決まってしまうのは四十不惑の仕事繁忙期にしては「フッ軽」なんじゃないか、と自画自賛しても無意味かな。行き先は長崎県波佐見町です。

 来週の16・17日(水・木)は高3が校内模試受験で授業が無し。私は16日の国語で評論を出題しますが、それさえその日の内に採点すれば(模試終了後の14時半から始めたら5時間程度で終わるはず)、17日は監督業務が無く、18日(金)も私は授業無し。ということで、学校でのノルマ校務のない17・18日に「密」を避けた平日旅行が出来るという次第。目的は2つ、似而非「八寸」用の焼き物(波佐見焼)の買い出しをすること、人生で未だ見たことのない棚田(鬼木の棚田)を見ること。
 1泊28000円のホテルはコロナ値崩れで7000円に、予約。町の観光課に電話をしたら丁寧な対応で観光タクシー(2時間貸切で案内つきの観光地・ショップ巡り、3600円)の予約を受け付けてくれました。

 そうと決まれば仕事にも張り合いが出てくるというもの。2時過ぎに起床、43人分の文系特講の添削を夜明けまでガシガシ。入浴、母君のお供え、幾つかの家事を済ませて徒歩出勤。シャツ1枚で出勤して、汗だくになったら職員室でYシャツ(仕事着)に着替えます。
 授業3コマは共通テスト(←名称嫌)対策授業で、03年の山下勲『世界と人間』は生徒難渋の難問。認識以前の混沌、という見慣れない出だしで躓くんですよね。授業が無い時間には、センター演習の採点・集計を行ったり、授業準備を行ったり(今日は「張り合い」のおかげかやたらテンポ良く進んで、来週土曜までの授業・特講のプリント準備が全て終了)。

 終業後にタクシーで血痰ネーミングショッピングモール「You meタウン」へ出て、書店~スーパーマーケット~「ナフコ」と梯子。居間用の敷物は竹で編んだ「風の」涼しげなものが見つかって満足。豆皿幾つかと八寸「風の」お盆2つ(木製のものと塗り物と)も合わせて購入。
 タクシーで帰宅後、追い炊きの間に敷物を取り替えてから入浴。御膳の準備。胡瓜のスライス10枚、4枚は豆皿に載せる蟹味噌の付け合わせ、6枚は冷やし素麺の上に。先程のスーパーで「惣菜盛り合わせ」が賞味期限ぎりぎりで半額になってたやつ、幾つかの更に移植すれば似而非「八寸」は直ぐに出来上がります。

 6/10の「自粛御膳」。
 冷やし素麺・トマト紫蘇サラダ・小鉢12種。
 373蔵目・大分「豊潤」(純米酒 白麹仕込み)。白ワインの風味。
 買ってきた24cm四方のお盆には豆皿が12枚乗りました(内2つは御猪口……69回生Yくんからの贈り物……ですが)。作り置き・買い置き・貰い物・惣菜屋半額……が似而非「八寸」に化ける幸福。洗い物の労さえ我慢すれば。12種類の内訳は、松前漬け・甘藷レモン煮・高野豆腐煮・蟹味噌・雲丹味噌・もずく酢・鮭焼き・なます・金平・茎若布煮・カルパッチョ・チーズ味噌漬け。