十ぶん燃えろ 鬼太郎よ

 小テストの隅に時々生徒からの質問が書かれていることがあってその場では適当に(失礼!)答えているのですが、先日の高3某くんの「学生時代にハマった曲は何ですか?」という質問から色々と考えました。
 「学生」ということは厳密に考えたら大学生時代ということになるんでしょうが、質問の意図は(一貫校の生徒ですし)中学・高校ということになるのかな。それとも、小学校まで広く含む……となると、もう1曲2曲に絞るのは不可能になります。

 と、色々考えているうちに、そう言えば「あれ」はどこにあるだろうと探して、CDラックの奥から引っ張り出してきたのは2000年に購入したCD『「ゲゲゲの鬼太郎」テーマ曲集 燃えろ! 鬼太郎』。第3期(戸田恵子版)『鬼太郎』のテーマソング・キャラクターソング集です。1986年10月、小学校1年生の時に母君から初めて買っていただいたカセットがこれで、私が今持っているのは大学生の時に買い直した再発売CD版。
 吉幾三が歌うOP・EDや、鬼太郎(戸田恵子)・ねずみ男富山敬・故人)・子泣き爺(永井一郎・故人)・目玉おやじ田の中勇・故人)・一反木綿(八奈見乗児・引退)によるキャラソンなどなど、小学校の頃はテープがすり切れるほど(←死語)繰り返して聴きました。ねこ娘とぬらりひょんのテーマソングは声優ではなくプロの歌手が歌っており、妖怪・皿小僧のエピソード「さら小僧妖怪歌謡大賞」で少しだけ流れた前者『100パーセント妖怪CAT』ではまだポータブルロックの肩書つきだった野宮真貴がやや剣呑な歌詞ながらブリブリのアイドルソングを歌唱しています。小学校の頃は意識していませんでしたが、後で確認したら作詞には秋元康森雪之丞・冬森花代子・嘉門達夫、作曲には小林亜星戸田誠司などの名前も……

 (中断40分)

 ……という2段落を書きながら久しぶりにCDを流し始めたら、思わず歌詞カードを凝視しながら聴き入ってしまって、気づかぬ間に40分が蒸発してしまっていました。本日の日記冒頭の質問には全く答えていませんが、「ハマった」という感覚はこういうものだと改めて思い出し。ここ15年くらい一度も聴かなかったCDですが、収録されている永井一郎「おじさんは泣いている」、佐々木志伸「泣く子も黙るぬらりひょん」は数年前にオツカル様とのカラオケで選曲してみて、普通に歌えました(幼時に刷り込まれた歌なので、多分一生忘れません)。

 以下、普通の日記。

 明日から4日間は第2回定期テストで、担当している70回生高3にとっては6年間(或いは3年間)のF校生活における最後の定期テストに当たります。私は初日1限に高3の現代文のテスト出題があるのですが、本日も全クラスで授業があり、これもテスト範囲に含みます(福田恆存のセンター評論)。前日の授業内容を試験範囲に入れることに関しては迷いましたが、まぁ授業中にテスト勉強を終わらせられると思えば逆に生徒には有利かも、と解釈。試験問題はもう作っているので、出題内容をバンバン喋り倒せばいいわけですね。
 というわけで、本日は授業5クラスを走り抜けたら業務はあっという間にお仕舞い。

 帰宅後は「自粛御膳」の準備なのですが……。
 7/5の「自粛御膳」。
 牛しゃぶ鍋・ネバネバサラダ・小鉢8種。
 386蔵目・和歌山「車坂」(山廃純米大吟醸 生酒)。

 飲んだ帰りに酔ったままスーパーで買い出しする病、ホントに根治したい。この湿潤炎熱の日々に何を考えて鍋の材料なんて買ってんのよ私は。しかも春菊と間違えて蔓紫(←っつかなんでそんなの売ってんのよいっつも春菊置いたとこだったじゃん)なんて買ってるから鍋の出汁が緑一色になったし(役満鍋と命名)。
 汗をダラッダラにかきながら読書独酌。ビールと冷酒とは美味しかったです。

 矢部太郎『ぼくのお父さん』読了、★★★。読んだ後、先日録り溜めていた『大家さんと僕』のアニメ新作を観ました。
 星野概念『ないようである、かもしれない 発酵ラブな精神科医の妄言』読了、★★★★。ミシマ社っぺぇ。意識している訳ではないんですが、次に控えている本はきたやまおさむです。