ひとりでは担い過ぎる炎と水

 東大のミスコン2021にF校卒業生が出場。以前、56回生Aくんが準ミスターになった時以来でしょうか(他の大学なら、63回生とかも出てた記憶)。

 3時起床、京大特講の添削を書斎で。京大の解答欄は長い(横1cm・縦14cmの欄を設問一つにつき5行6行などの長さで埋める形な)ので、受講生は先ずこれを時間内に全て埋めることに難渋します。嘗ては横1cmごとの区切りがない大きな空欄だけの解答欄で、その当時は「棺桶」と言われていたと聞いたこともあります。
 例年、京大特講は東大特講より慣れる(集団全体のスイッチが入る)のに時間がかかります。今年の高3もそれは同じで、夏の終わりか秋までは四苦八苦するんじゃないでしょうか。

 これまで現代文若しくは漢文で14学年の高3に関わってきましたが、鮮やかに記憶に残っている「強い」集団が幾つかあります。2位以下は混戦なのですが、ぶっちぎりでいちばん強かったのは57回生の京都大学現代文特講でした。あの方たちは文系も理系も国語が強くて(知的好奇心が高くて)、現役で医学部に通った3人の力量も素晴らしかったけれども理学部にそれより出来る人が1人居て、その他にも独特の文体や発想を持った受講生が揃ってて、毎回添削をするのがとても愉しみでした。
 もう13年前で、私も高3を担当するのが(前年の56回生に続いて)2回目だったので、はっきり言って授業や添削のレベルは今よりずっと低かったと思います(そもそも京大現代文のこと、よく知らなかったし)。蛮勇と厚顔とで押し切りながら、「あ~、これはもっと勉強しないと生徒に負けるなぁ」と、大学入試の勉強に腰を据える決心をしたのはあの年だったような気がします(初の高3だった56回生の時は夢中必死の極みであまり記憶がありません)。

 冷凍庫の中の藁焼きの鰹タタキを冷蔵庫に移してから出勤。今日は、2限と5限とにセンター演習。お昼に、同窓同僚数学が惣菜屋「O」に弁当を買いに行くというので、お惣菜の盛り合わせ(豆皿の量のおかずが6種類入って500円)を頼みました。買ってきた数学からは「値段、高くない?」と言われましたが、これで夜の小鉢が6種埋まって酒欲が上がるんだから安過ぎるくらいです。
 帰宅後は、冷蔵庫で解凍していた鰹1本をスライスして、2/3は本日の夕食、残り1/3はポン酢に漬けて冷蔵庫へ。買ってきて貰った惣菜を中心に小鉢を作って、同じく冷凍していた通販のすり流しを湯煎で温めます。コンビニで買ってきていた烏賊素麺は納豆と一緒に。鰹の下には、野菜を適当に切って千切って敷き詰めました。胡瓜は適当に切って、買ってきたもろみを並べたら1品。

 7/13の「自粛御膳」。
 海老団子と蕪のすり流し・鰹のタタキ・イカ納豆・もろきゅう・小鉢5種。
 388蔵目・福岡「金襴藤娘」(吟醸しぼりたて)。
 すり流しは気仙沼から通販。タタキは四万十の名物を市内の酒屋「T」が仕入れているもので、附属の藻塩で食べて絶品です(ポン酢で食べてもOK)。

 きたやまおさむ富澤一誠『「こころの旅」を歌いながら』読了、★★★★。富澤一誠という人の文章はちょっと熱過ぎて引いちゃうところがあるんですけれども(70年代のやつね)、この対談は温度が丁度良かったような。