中洲 にも よう飲みにいくっちゃん

 五輪開会式の担当者に関するニュース、地獄ですね。私ですら知ってた有名なエピソードを選んだ人の誰もが知らなかった(か、知ってて大したことがないと無視した)んですねぇ。メンバー発表直後に、「サブカルチャーの大物を揃えたのを知って五輪中止派のネット民が黙り込んだ(大意)」とかいうどこぞの提灯記事が出てたのが哀しい。
 というわけで、数日後に控えた「変異株主総会」の冒頭に「空白の4分間」が生じるということ。岡崎体育松平健近田春夫だピコ太郎だも良いですけれども、恐らくは嘉門達夫が招致以外全部失敗(筒井康隆の短編みたいだな)の顛末を歌う「鼻から牛乳~バッハに捧ぐ2021年東京五輪編~」みたいな曲の制作に着手しているだろうからそれに期待しましょう。

 旅行鞄に2泊分の荷物を詰め込んで出勤。今日は生徒の前に出る必要がないので、私服で出勤しました。学校を出たら、そのまま博多・京都大阪旅行に出掛けます(2泊3日)。母君のお供えは米・水・茶ではなく賞味期限の長いパンと野菜ジュースと。

 本日は式典の日で1学期の終業式。その後は特講も無いので私は大変楽です。生徒も午前中で下校なのですが、高2以下は部活動・体育祭に向けての準備等々を行い、高3生は今日・明日で希望者模試があります。今年度初の冠模試ですね。
 その模試が始まる前、進路指導室に居た我々の元へこれから受験の高3某くんがやって来て「東大数学は、定規の使用は可能でしょうか?」と聞かれ、そう言えば知らないと気づきました。自分が受験した四半世紀近く前のことなんて覚えちゃいませんし、理社の答案に切り取り線が入って最近は鋏が不要になったなど我々の時代からは変更も起こっています。ネットで調べても確実そうな情報は得られず、結局、駒場1年の69回生Yくんに電話して教えてもらいました(多謝)。不可だそうです(当日は、筆記具とパッケージから出したティッシュペーパーのみが許されたとのこと)。

 正午頃に学校を出て、タクシーでJRの駅へ。夕食をガッツリの予定なので朝・昼は抜いて、13時到着の博多駅では先ず書店へ。これから旅行なので荷物が増えないよう、本は厳選して選びました。が、博多駅の「MALZEN」は中古CD販売コーナーという罠があって、ここで椎名林檎カップリング集・とんねるず「これが出光のまいどCDだ。」を何となく手に取り、序でに持ってるやつの音飛びが酷かったユーミンの『Y-miz』を買い直しました(旅行中は、CDウォークマンでこれをずっと聴いていました)。荷物が増える。
 博多口徒歩3分のホテルにチェックイン。ここは以前、泊ってたら突然「館内の客からコロナ陽性者が出た」という理由で夜に筑紫口の姉妹ホテルに移されたという味わい深い想い出のある宿。ホテルに荷物を置いてから、ちょっとだけ街歩きをすることにしました。

 博多の街歩き。4連休前ですが、コロナと獄暑とのダプルパンチが影響しているのか人出は少なく、櫛田神社横の「『博多町家』ふるさと館」は40分間の貸し切り状態でした。博多祇園山笠のドキュメント番組を大画面で観るとか、古い電話機の受話器を取ったら博多弁講座が聞こえてくるとか、のぞきからくりの向こうに筥崎宮放生会が見えるとか、失礼ながら意外に楽しかったです。隣にある土産物屋では、博多織の小さな(手ぬぐいサイズの)テーブル敷を2種類購入。ここでは(まだ3度目ですが)必ずこれを買って、母君のお位牌台の敷物を定期的に模様替えしています。荷物が増える。
 その後、櫛田神社にお参りした後、初めて裏側のの門から出てみたら、目の前左側がキャナルシティ入口、右側が居酒屋「せいもん払い」のある川端商店街アーケード入口。全く知らなかったのでビックリしました、こういう位置関係だったんですね。博多は殆ど門外漢で、地図が全く浮かびません(博多駅櫛田神社と居酒屋「太郎源」の3点を結ぶ線分だけしか覚えてないんです)。キャナルシティに行ってみようかなぁ、とも一瞬思いましたが用事が無いのでやめときました(若し行ってたら、同僚の結婚式に呼ばれた時以来2度目の訪問でした)。公のバスで駅まで戻ってからホテル帰還。

 入浴後、シャツを着替えて徒歩で出発。目的地は勿論「太郎源」。博多で誰かと飲むならここか「ゴーサイン食堂」がど定番。魚料理に関してはとにかく誰を誘っても歓んで貰えます。10年以上通っていますが独りでの訪問は初めてなので、大将(既に顔や料理の好みは覚えて頂いています)にハーフサーズが可能なものを伺いながら注文します。というわけで。

 7/21も「自粛御膳」をお休み、博多の名店「太郎源」のカウンターにて独酌90分。
 刺盛り(8点)・佐賀牛たたきサラダ・辛子明太子・鯛カマ塩焼き。
 瓶ビール2本の後は蕎麦焼酎の水割り(氷無し)を2杯。焼き物は(同行が喜ぶので)毎回必ず鮪カマなのですが、今日は別のオススメを(初めて)大将にリクエストしました。支払いの時に余りの安さに目を疑ったのですが、どうやら途中でバタバタして焼き物が出るのが遅くなったという理由で明太子と焼酎1杯くらいをオマケして下さった様子(お店は、コロナ禍でもそこそこの入りでした)。

 独り旅の無責任で2軒目にも(タクシー移動)。日本酒バー「雲レ日」はコンセプトも雰囲気も品揃えも味も値段も全てが好み。明るい店内、横並びのカウンターに僅か10席余りの(コロナ以前から)「疎」な止まり木、9種の惣菜から3連小鉢に3種類を選んで500円というお料理。そして、北から南までメジャーマイナー問わず銘柄がずらり並んだ日本酒メニュー。もうすぐ「日本酒チャレンジ」の400蔵目が見える段階なのに、メニューの中に未踏破が2蔵もあるというだけで凄さが分かります。ここで日本酒を飲むために「太郎源」では焼酎だったんです。ちょっと記憶があやふやになるほどに飲んでホテル帰還。
 391蔵目・大阪「かたの桜」(超辛口 直汲み)、392蔵目・新潟「恵信」(純米大吟醸)。大阪「かたの桜」の別銘柄には「くらわんか」というのもあるそうでつい先日訪れた波佐見町を思い出して悦。