二十年以上もここにいたんだぞ。

 毎回の授業で回収するプリント(高3センター演習は毎回解答用紙を回収して全員分を手で採点しています)の端にいつも質問を書いてくる某くん、前回の「好きな食べ物はなんですか?」の質問に「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」と返答したら俄然食べたくなり、スーパーで温泉湯豆腐の材料を買い込む(明日の夕食です)。「湯豆腐や」万太郎句が突然の死去の一週間前の作品だったのは脇に措いて。

 こちらは昨日の京大特講の答案、某さんが「何度も読む本は?」という質問。
 文章単位なら入試過去問・教科書教材の他に、藤田省三「『安楽』への全体主義」・内田樹「越境と巡歴」・原研哉「白へ」(評論)、大坪砂男「天狗」・筒井康隆「我が良き狼」・山田詠美「雲の出産」(小説)、上田三四二「武器について」・青木奈緒「月とうさぎ屋」・金子光晴「報償を求めない心」(随筆)等々ありますが、本一冊では皆無です。
 漫画は再読する、CDの歌詞カードを一冊と数えるならこれも再読する。でもそれらを除けば、就職後に再読した本は上田三四二『無為について』と藤田省三全体主義の時代経験』だけ。就学前は絵本や水木翁妖怪図鑑に、小学校進学後は1年生の学級文庫で衝撃を受けた木下夫妻の『ピカドン』や4年生の時に初めて買ったホームズ短編集に、はまり込んで無限反復状態だったですけれども。
 で、某さんへの返答は「今夜から『窓ぎわのトットちゃん』を再読します」といもの。偶然何気なく本屋で手を取ったばかりでしたが、この質問をきっかけに今夜から本当に再読をすることに(小学校時代以来です)。

 本日の高3は外部模試、私は授業が無く添削を中心に机仕事。後は、やりたくないけれども時間割の仕事がありまして。
 A「ねぇ、池ノ都先生、台風なんだけど……」
 私「来ません」
 A「(苦笑)休校とか、時間割変更が大変だもんねぇ」
 B「あ、池ノ都先生、たいふ」
 私「来ません」
 というのを4度くり返して好い加減ウンザリしたので、台風が朝から夕方にかけてK市上空をゆったりと通過していくという金曜日が休校になった場合の、土曜から来週にかけての時間割変更(全学年で変更が起こります)を作っておきました(元々の時間割変更案を弄るだけですので、30分もあれば終わる仕事です)。

 9/14の「自粛御膳」。
 牡蠣炊込御飯・平鱸味醂焼き・タン塩レモン・トマトサラダ・冷奴・もずく酢温玉・小鉢5種。
 醤油差しまで買っちゃいました、しかも刺身醤油用のと合わせて2種類も。しょってらぁ、ってなもんです。日本酒は、昨日開栓した群馬「HIZIRIZM」(美味)が炭酸系で早めに飲んだ方が良さそうなので、今日は新しいものは開けず。

 黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』が殆ど驚倒する程の絶品でびっくり。半分だけ読みました。